トリプルX
トリプルX | |
---|---|
xXx | |
監督 | ロブ・コーエン |
脚本 | リッチ・ウィルクス |
製作 | ニール・モリッツ |
製作総指揮 |
アーン・L・シュミット トッド・ガーナー ヴィン・ディーゼル ジョージ・ザック |
音楽 | ランディ・エデルマン |
撮影 | ディーン・セムラー |
編集 |
クリス・レベンゾン ポール・ルベル |
配給 |
コロンビア映画 レヴォリューション・スタジオ |
公開 |
2002年8月9日 2002年10月26日 |
上映時間 |
124分 132分(ディレクターズカット版) |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $75,000,000[1] |
興行収入 |
$142,109,382[1] $277,448,382[1] |
次作 | トリプルX ネクスト・レベル |
『トリプルX』(トリプルエックス、原題 xXx)は、ヴィン・ディーゼル主演の2002年のアメリカのアクション映画。特殊スパイ道具、世界をまたにかけての計画と陰謀、巨悪組織による世界滅亡計画、美女との競演、凝ったスタントなどのシーンが見られる。
脚本はリッチ・ウィルクス (Rich Wilkes) 、監督は2001年の映画『ワイルドスピード』でもディーゼルとコンビを組んだロブ・コーエン、製作はニール・モリッツ (Neal H. Moritz) である。コロンビア映画から配給された。メル・オドム (Mel Odom) により小説化もされている[2]。
2005年には主演をアイス・キューブに変えての続編『トリプルX ネクスト・レベル』も作られ、その時点では3作目の企画もあったものの、2作目が興行的に失敗したため3作目の制作も白紙に。しかし再度続編の話が浮上し、主演をヴィン・ディーゼルに戻しての制作[3][4]を目指しているが、まだ実現には至っていない。
概要
ザンダー・ケイジ(ヴィン・ディーゼル)、又の名「エックス」は違法過激スポーツのエキスパート。首の後ろに「xXx」の大きな刺青がある。違法ビデオゲームの撮影のために上院議員のシボレー・コルベットを盗んで乗り回した上に橋から落として壊し、その腕を見込まれてアメリカ国家安全保障局のアウグスト・ギボンズから車窃盗を見逃す代わりにエージェントになるよう命令される。ザンダーはチェコの犯罪組織「アナーキー99」に潜入し、化学兵器をめぐる陰謀と対決する。
キャスト
役名 | 俳優 | 備考 | 日本語版吹き替え | |
---|---|---|---|---|
DVD | テレビ | |||
ザンダー・ケイジ | ヴィン・ディーゼル | 主人公 | 西凜太朗 | 江原正士 |
イレーナ | アーシア・アルジェント | アナーキー99のメンバー。ヨーギの愛人。 | 田村真紀 | 安藤麻吹 |
ヨーギ | マートン・チョーカシュ | アナーキー99のリーダー。ディスコオーナー。敵役。 | 磯部勉 | 山路和弘 |
アウグスト・ギボンズ | サミュエル・L・ジャクソン | NSA工作員 | 玄田哲章 | 小川真司 |
トビー・リー・シェーバース | ミヒャエル・ルーフ | NSAのスパイ道具スペシャリスト | 三ツ矢雄二 | 坂詰貴之 |
ミラン・ソーバ | リッキー・ミュラー | チェコ警察の刑事。ザンダーの世話役。 | 安原義人 | 伊藤和晃 |
キリル | ワーナー・デーン | アナーキー99のスナイパー。愛煙家。 | 村治学 | 中谷一博 |
コルヤ | ペトル・ヤクル | アナーキー99のメンバー。ヨーギの実弟。 | 楠大典 | 大黒和広 |
ビクトール | ジャン・フィリペンスキー | アナーキー99のメンバー。ヨーギの友人。 | 中博史 | 木村雅史 |
ディック・ホッチキンス議員 | トム・エヴェレット | コルベットを盗まれたカリフォルニア州上院議員 | 永田博丈 | 小島敏彦 |
エル・ジェフ | ダニー・トレホ | コロンビアの麻薬組織のボス | 天田益男 | 小川隆市 |
ジム・マックグラス | トーマス・グリフィス | 映画冒頭で殺害されるNSAの工作員 | 坂詰貴之 | |
J.J. | イヴ | 工作員の選抜テストでコロンビアに送り込まれた一人 | 本田貴子 | 鬼頭典子 |
ジョーダン・キング | レーラ・アルシエリ | 杉本ゆう | 林摩理子 | |
ロジャー・ドナン捜査官 | ウィリアム・ホープ | 植倉大 | ||
ウェイトレス | メアリー=パット・グリーン | 工作員の選抜テストで登場したキャストの一人 | 定岡小百合 | 堀越真己 |
妖艶なダンサー | アリーナ・チカリコヴァ | ザンダーが泊まった部屋にいた美女 | ||
ロックバンド役で出演 | ラムシュタイン | マックグラスが殺害されたライブ会場で演奏中のバンド |
- その他の声の吹き替え(DVD版):菅生隆之/荒川太朗/横堀悦夫/宗矢樹頼/斎藤志郎/佐々木健/山野井仁/安奈ゆかり/佐々木敏/林智恵/伊藤栄次/河相智哉/河野智之/西前忠久/内田夕夜/奥田啓人/樫井笙人/坂東尚樹/星野充昭/廣田行生/MAI
- テレビ版吹替:初回放送2007年9月23日テレビ朝日「日曜洋画劇場」
映画の特徴
主人公がさまざまなエクストリームスポーツの技を披露する。過去のスパイ映画からの脱却を目指しており、オープニングのシーンについて監督のコーエンは「例のタキシードはもう古くなった」(The Death of The Tuxedo)と語っている。コーエンは否定しているが、これはジェームズ・ボンドのことを指しているものと見られる。
コーエンは、メイキングDVDの中で、敵役のヨーギは典型的な無政府主義者であるが、これは誤った無政府主義であり、主人公ザンダーの若々しい体制反対思想はこれとは一線を画するものであり、ヨーギはザンダーの思想を際立たせるための存在だと説明している。
主なロケ地は3箇所である。ほとんどは作中の舞台でもあるチェコ共和国のプラハで撮影された。最初の方のコルベットのジャンプシーンはカリフォルニア州にあるフォレストヒル橋 (Foresthill Bridge) で撮影された。最後の楽園シーンはフランス領ポリネシアのボラボラ島、タヒチ島である。
冒頭のバンド演奏シーンはラムシュタインのコンサートシーンをプラハ撮影したものである。演奏シーンで披露された「撃て! (Feuer frei!)」のビデオクリップはラムシュタインのDVD「ラムシュタイン的変態シネマ」 (Lichtspielhaus) にも収録されている。
この映画には実世界のエクストリームスポーツ選手も多く登場する。スケートボードの名手トニー・ホークは最初の方の逃走用キャデラックの運転手であり、その後のパーティーシーンでスケートボードの技を披露している。同じくプロスケートボーダーのマイク・ヴァレリー (Mike Vallely) もカメラマン役で出演している。プロBMXライダーのリック・ソーン (Rick Thorne) も逃走用キャデラックの後部座席に乗っており、その他のシーンではマット・ホフマン (Matt Hoffman) 、マイク・エスカミラ (Mike Escamilla) 等も登場している。
劇中の最後の山場における潜水艇の上に乗るシーンの撮影中に、ザンダーのスタント役ハリー・オコナー(Harry L. O'Connor)が死亡する事故が起こっている。潜水艇から飛び降りるはずであったが、潜水艇とともに橋桁に衝突して即死した。監督のコーエンはこのスタントマンに敬意を表し、衝突を起こす直前までの映像が実際の映画でも使用された。
注釈、出典
- ^ a b c “xXx (2002)”. Box Office Mojo. 2009年11月29日閲覧。
- ^ 角川文庫から日本語訳が出版されている。ISBN 978-4042909019
- ^ Fleming, Michael (2008年11月16日). “Ferris, Brancato eye 'XXX'”. Variety. 2009年4月5日閲覧。
- ^ “xXx: The Return of Xander Cage (2010)”. IMDb. 2009年4月5日閲覧。
外部リンク
- Sony Pictures - xXx(英語) - ソニー・ピクチャーズ
- PONY CANYON ポニーキャニオン - トリプルX:HD DVD - ポニーキャニオン
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