デレク・シェリニアン
デレク・シェリニアン(Derek Sherinian、1966年8月25日 - )はアメリカ人キーボーディスト。ヘヴィ・メタル/ハード・ロックの分野で活躍。アリス・クーパー・バンド、ドリーム・シアター、イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジングフォース等で活動し、現在はPlanetXを率いている。 アルメニア系である。
概要
バイオグラフィ
- カリフォルニア州生まれ。5歳からピアノを始め、高校生のときに奨学金を得てバークリー音楽大学で学ぶ機会を得る。学友の一人は、後にメガデス等で活躍するアル・ピトレリ。
- バディ・マイルスのツアー・メンバー、アリス・クーパーのバンド、キッスのツアー・メンバーといった活動の後、ケヴィン・ムーアの後任としてドリーム・シアターに加入。新曲とカヴァー曲が混在した企画盤『ア・チェンジ・オブ・シーズンズ』(1995年)と、オリジナル・アルバム『フォーリング・イントゥ・インフィニティ』(1997年)に参加。
- ドリーム・シアター脱退後、ソロ・アルバム『プラネットX』(1999年)発表。このプロジェクトは、後にトニー・マカパインを迎えて、プラネットXというバンドに発展していく。2000年には、プラネットX名義でのデビュー作『ユニバース』発表。
- イングヴェイ・マルムスティーンのツアー・メンバーに抜擢され、イングヴェイのアルバム『アタック!!』(2002年)にも全面参加。その後、ビリー・アイドルのツアーに帯同する。ビリー・アイドルのアルバム『デヴィルズ・プレイグラウンド』(2005年)にも参加。
- 個人名義においてアラン・ホールズワース、アル・ディ・メオラ、スティーヴ・ルカサー、サイモン・フィリップス、トニー・フランクリン、ビリー・シーン、イングヴェイ・マルムスティーン、ザック・ワイルド、スティーヴ・スティーヴンスらと壮絶なバトルを繰り広げたセッションアルバムをリリースしている。
- 機材セッティングの特徴として、キーボードを鋭角に設置している。
評価
Guitar World誌は彼を「キーボードの王」と称し、アリス・クーパーからは「キーボード界のカリギュラ」と名付けられている。
使用機材
Korg、Nord、Moog、Spectraflex、Presonus、Voodoo Labなど多数のメーカーとエンドース契約を結んでいる。また、ビンテージ・キーボードのコレクターであり、彼のTwitterアカウントには貴重なシンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ハモンド・オルガン、メロトロンなどの画像が多数アップロードされている。
シグネチャー・サウンド
Monster Lead ジャック・ホートップ(KORG USAスタッフ)と作ったディストーション・ギターを強く意識したオリジナルのリード・サウンド。YouTubeにはMonster Lead、もしくはそれを模したリード・サウンドによる演奏動画が主にアマチュア・メタル・キーボード奏者によって多数アップロードされている。
ディスコグラフィー
ソロ・アルバム
- Planet X(1999年)
- Inertia(2001年)
- Black Utopia(2003年)
- Mythology(2004年)
- Blood of the Snake(2006年)
- Molecular Heinosity(2009年)
- Oceana(2011年)
Planet X
- Universe(2000年)
- Live from Oz(2002年)
- MoonBabies(2002年)
- Quantum(2007年)