スポーツ少年団

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スポーツ少年団(スポーツしょうねんだん)とは、スポーツを通じて、青少年健全育成を目的とする社会教育団体。一般にスポーツ少年団とよばれる「単位団」と、その上位に位置する市町村スポーツ少年団、都道府県スポーツ少年団、および全国組織の日本スポーツ少年団からなる。

スポーツ少年団(以下、単位団のことを指す)は社会体育として位置づけられる団体(クラブチーム)であり、クラブ活動のような学校の活動ではない。学校単位で活動するところが多いが、地域単位、または地域をまたいでの活動をする団もある。指導員は学校教員・一般人を問わず20歳以上であればよいが、所定の講習等を受けた認定指導員が各団2名以上は必要である。

参加人口

日本体育協会の資料によれば、平成20年度の登録人数は全国で89万9611人に上り、男子の1位は野球26.7%、2位サッカー23.3%、女子の1位バレーボール20.2%、2位バスケットボール16.6%などとなっている。

平成26年度現在、ラグビードッジボールの少年団の数はおよそ80程度。軟式野球の6,764に比べると少ない[1]

野球やサッカー、バレーボールなど様々な球技のスポーツ少年団が以前から存在しているが、かつてのスポーツ少年団は、圧倒的に野球が中心であった。しかし、漫画「キャプテン翼」の影響やJリーグ発足以降はサッカーも増え、漫画「スラムダンク」の影響でバスケットボールもメジャーになった。

採用される球技は地域ごとに異なり、また対外試合の結果などから「サッカーの盛んな地域」「野球の盛んな地域」などの特徴が出る。また、地域により例えば「男子はサッカー」「女子はバレーボール」のようなステレオタイプが形成されることもある。

人気の理由

スポーツ少年団においての種目選択は子供の意思によるところ以外に、親の意向が反映されやすい。したがって競技への参加人口の比率は親の人気投票的な一面もある。野球人気が高い理由として、日本では事実上の国技としての位置づけがあり、世界のトップとも互角に渡り合えるほぼ唯一の球技であること。体格差が実力差に反映されにくいこと。また観戦のし易さとして、我が子のプレーする場所が特定しやすい。守備機会や打席に立つ等、必ず我が子が主役になる場面があり、実力差がプレー時間の差に比例しないゲーム性がある。バレーボールの人気の理由としては、現在の親が小・中学生だった昭和50年代には日本女子バレーは世界のトップクラスにいた事や、野球と共通の観戦のしやすさとゲーム性があることなどが想像される。

その他

学校教員が指導する場合は、放課後に学校の施設(運動場・体育館)の一部もしくは大半を占有する事が多く、それまで児童の「遊び場」として機能していたこれらの場所が、放課後においては遊び場としてフルに利用できなくなる懸念がある。

個人で開設された道場による柔道剣道空手などの武道も小学生を中心とした構成となる所が多く、保護者によりスポーツ少年団と等価な認識をされることがあるが、これらが必ずしもスポーツ少年団とは限らない。

活動種類(上記のものを含む)

参考文献

  1. ^ ガイドブック「スポーツ少年団とは」[1]

外部リンク