ゴースト&ダークネス

ウィリアム・ゴールドマンは東アフリカを旅行中にこの事件の事を知り、本作の脚本を執筆するきっかけとなった。

あらすじ

1898年、イギリス領東アフリカ（現・ケニア）。イギリス政府は東アフリカの支配強化のため、ウガンダ鉄道の建設を急ピッチで進めていた。

橋梁技術者のジョン・ヘンリー・パターソン（John Henry Patterson）中佐はその最終段階となるツァボ川にかける鉄橋の建設工事の主任に任命され、妊娠中の妻を本国に残して現地に赴任した。

しかし、そこでは現地人が“シャイタニ”（夜の悪魔）と呼んで恐れる2頭の人食いライオンが出没、工事に従事するインド人や現地人が次々と犠牲になっていた。2頭は“ゴースト”（幽霊）と“ダークネス”（暗黒）と呼ばれていて、その影響で工事は中断してしまう。

パターソンはイギリス政府が雇った腕利きのハンター、レミントンと共に退治に乗り出すが…。

映画に登場するライオンは2頭とも鬣がふさふさしているが、実際の事件のライオンは鬣が後頭部に少ししか生えていなかった^[4]。
マイケル・ダグラス扮するレミントンは架空の人物だが、ヴァル・キルマー扮するパターソンは実在の人物であり、2頭とも彼が仕留めたものである^[5]。
仕留められた2頭のライオンの毛皮は1924年、パターソンによってアメリカ・シカゴのフィールド自然史博物館に5,000ドル（現在のレートで60,000ドル）で売却され、同博物館で剥製にされて展示された。2007年、ケニア政府は毛皮の返還を博物館に要求したが、拒否された^[6]^[7]。ケニア政府は引き続き返還を要求し続けている^[8]^[9]。
この撮影のため、アメリカ・カナダ・フランスの動物園から計5頭のライオンが貸し出された。
事件の舞台となったツァボ（Tsavo）とは、スワヒリ語で“殺戮の地”という意味である。
第69回アカデミー音響編集賞を受賞（ブルース・スタンブラー）。また、ヴァル・キルマーが第17回ゴールデンラズベリー賞最低助演男優賞にノミネートされた。

以下はツァボの人食いライオンについてのサイト

表話編歴スティーヴン・ホプキンス監督作品
1980年代	デンジャラス・ゲーム（1987）エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド（1989）
1990年代	プレデター2（1990）ジャッジメント・ナイト（1993）ブローン・アウェイ/復讐の序曲（1994）ゴースト&ダークネス（1996）ロスト・イン・スペース（1998）チューブ・テイルズ（1999）
2000年代	アンダー・サスピション（2000）ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方（2004）リーピング（2007）
2010年代	栄光のランナー/1936ベルリン（2016）
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