エドゥブレイ・ラモス

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エドゥブレイ・ラモス
Edubray Ramos
ロングアイランド・ダックス
フィラデルフィア・フィリーズ時代
(2016年7月16日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 首都地区ミランダ州カラカス
生年月日 (1992-12-19) 1992年12月19日(31歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
160 lb =約72.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 アマチュアFA
初出場 2016年6月24日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

エドゥブレイ・エドゥアル・ラモスEdubray Eduar Ramos, 1992年12月19日 - )は、ベネズエラミランダ州カラカス出身のプロ野球選手投手)。右投右打。アメリカ独立リーグアトランティックリーグロングアイランド・ダックス所属。

愛称はティコTico[1]

経歴

プロ入りとカージナルス傘下時代

2010年セントルイス・カージナルスと契約してプロ入り。契約後、傘下のルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・カージナルスでプロデビューするも、10試合の登板で防御率9.53と炎上。この年限りで退団し、2011年からの2年間は車の塗装や倉庫の掃除をして生計を立てていた[2]

フィリーズ時代

2013年フィラデルフィア・フィリーズと契約して球界に復帰。この年は傘下のルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・フィリーズでプレーし、14試合(先発5試合)に登板して2勝3敗1セーブ、防御率5.08、36奪三振を記録した。

2014年はルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・フィリーズ、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズ、A-級ウィリアムズポート・クロスカッターズ英語版でプレーし、3球団合計で26試合(先発1試合)に登板して2勝1敗10セーブ、防御率0.82、48奪三振を記録した。

2015年はA+級クリアウォーター・スレッシャーズ英語版とAA級レディング・ファイティン・フィルズでプレーし、2球団合計で47試合に登板して4勝6敗8セーブ、防御率2.07、65奪三振を記録した。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[3]

2016年はAA級レディングで開幕を迎え、5月6日にAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスへ昇格。AAA級リーハイバレーでは15試合に登板して防御率0.38と素晴らしい成績を残した[4]。6月24日にメジャー初昇格を果たすと、同日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビュー[5]。この年メジャーでは42試合に登板して1勝3敗、防御率3.83、40奪三振を記録した。

2017年開幕前の2月8日に指名投手枠で第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ベネズエラ代表に選出された(参加せず)[6]。この年は中継ぎとして59試合に登板した。

2019年は18試合に登板していたが、7月16日に右肩の故障のため10日間の故障者リスト入りし、8月15日に60日間の故障者リストに切り替えられた[7]。9月22日に復帰後は2試合に登板した。オフの11月4日にマイナー契約でAAA級リーハイバレーへ配属され、同日中にFAとなった[7]。オフは故郷ベネズエラのウィンターリーグに参加した。

ドジャース傘下時代

2020年1月7日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと報じられ[8]、翌9日に正式公示された[7]。この年は新型コロナウイルスの感染拡大のためマイナーリーグが開催されなかったため、公式戦に登板することなく、オフの11月2日にFAとなった[7]

レンジャーズ傘下時代

2020年12月14日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、2021年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[7]。2月12日にAAA級ラウンドロック・エクスプレスに配属されたが、公式戦に登板することなく退団した。オフはベネズエラのウィンターリーグに参加した。

独立リーグ時代

2022年2月21日に独立リーグ・アトランティックリーグケンタッキー・ワイルドヘルス・ゲノムズ英語版と契約した[9][7]。7月17日に同リーグのロングアイランド・ダックスへトレード移籍した[7]

投球スタイル

力強いフォーシームを武器とするリリーフ右腕。投球の半分以上を占めるフォーシームにスライダーカーブを交える[4]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2016 PHI 42 0 0 0 0 1 3 0 15 .250 160 40.0 36 5 11 1 0 40 1 1 18 17 3.83 1.18
2017 59 0 0 0 0 2 7 0 9 .222 256 57.2 57 4 28 3 0 75 5 1 29 27 4.21 1.47
2018 52 0 0 0 0 3 1 1 12 .750 174 42.2 34 4 15 2 1 42 4 0 14 11 2.32 1.15
2019 20 0 0 0 0 1 0 0 2 1.000 69 15.0 19 5 7 1 1 11 3 0 10 9 5.40 1.73
MLB:4年 173 0 0 0 0 7 11 1 38 .389 659 155.1 146 18 61 7 2 168 13 2 71 64 3.71 1.33
  • 2020年度シーズン終了時

背番号

  • 61(2016年 - 2019年)

脚注

  1. ^ Breakdown of Phillies' Players Weekend names MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧
  2. ^ 「フィラデルフィア・フィリーズ」『2017MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 84頁
  3. ^ Todd Zolecki (2015年11月20日). “Phillies protect trio from Rule 5 Draft: Quinn, Cordero and Ramos added to 40-man roster” (英語). phillies.mlb.com. MLB Advanced Media. 2017年4月19日閲覧。
  4. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2017』廣済堂出版、2017年、310頁頁。ISBN 978-4-331-52084-0 
  5. ^ Jun 24, 2016, Phillies at Giants Box Score and Play by Play”. baseball-reference.com. sports-reference.com (2016年6月24日). 2017年4月19日閲覧。
  6. ^ Miggy, Altuve lead loaded Venezuela offense MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年4月19日閲覧
  7. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2022年2月24日閲覧。
  8. ^ Jeff Todd (2020年1月7日). “Dodgers To Sign Edubray Ramos” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年3月11日閲覧。
  9. ^ Transactions”. Atlantic League Professional Baseball. 2022年2月24日閲覧。

関連項目

外部リンク