エコーズ〜啓示
『エコーズ〜啓示』 | ||||
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ピンク・フロイド の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
レーベル |
EMI キャピトル | |||
プロデュース | ピンク・フロイド、ボブ・エズリン、ノーマン・スミス他 | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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ピンク・フロイド アルバム 年表 | ||||
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『エコーズ〜啓示』(けいじ、原題『Echoes - The Best of Pink Floyd』)は、2001年に発表されたピンク・フロイドの2枚組ベスト・アルバム。デビューから35年目となるピンク・フロイドにとって“初”のベスト盤である。
これまでにも『ピンク・フロイドの道』(1971年)や『時空の舞踏』(1981年)といった公式の編集盤はあったものの、いずれもベストと呼べるほどの内容ではなかった。本作はフロイドのメンバー4人が選曲に携わったという、いわばお墨付きのベストアルバムである。
概要
シド・バレット率いるサイケデリック・ロック時代、メンバーのエッセンスが溶け合ったプログレッシブ・ロック時代、ロジャー・ウォーターズ率いるコンセプト・アルバム時代、そしてデヴィッド・ギルモア率いる新生フロイド時代のすべてを網羅している。また、ベスト盤発売にあたってジェイムズ・ガズリーによって新たに編集がし直され、すべての曲間が繋がれている。特にタイトルにもなった「エコーズ」は、大胆な編集(カット)がなされている。
ギルモアは当初、アルバム・タイトルを「サム・オブ・ザ・パーツ(Sum of the parts)」にしようと考えていたが、ウォーターズが「あまりにお粗末だ」と反対して、「エコーズにしよう」と提案した。また、ウォーターズの希望としては「できれば年代順にまとめてほしかった」と話している[1]。
1枚目の1曲目が「天の支配」であり、2枚目の最終トラックが「バイク」となっており、これはファースト・アルバム『夜明けの口笛吹き』と同じ配置である。メンバーのシド・バレットに対する思いを感じさせる構成になっている。
また、「ホエン・ザ・タイガー・ブローク・フリー」は本作がアルバム初収録となった。その後に発売された『ファイナル・カット』のリマスター盤にも収録されている。
1994年の『対』以来、新作が発表されていないにも関わらず、このアルバムは全英・全米チャートで第2位という大ヒットを記録した。
収録曲
DISC 1
- 天の支配 Astronomy Domine
- シー・エミリー・プレイ See Emily Play
- ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ The Happiest Days of Our Lives
- アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール (パート2) Another Brick in the Wall - Part II
- エコーズ Echoes
- ヘイ・ユー Hey You
- 孤立 Marooned
- 虚空のスキャット The Great Gig in the Sky
- 太陽賛歌 Set the Control for the Heart of the Sun
- マネー Money
- キープ・トーキング Keep Talking
- シープ Sheep
- 時のない世界 Sorrow
DISC 2
- クレイジー・ダイアモンド Shine on You Crazy Diamond (Parts 1-7)
- タイム Time
- ザ・フレッチャー・メモリアル・ホーム The Fletcher Memorial Home
- コンフォタブリー・ナム Comfortably Numb
- ホエン・ザ・タイガー・ブローク・フリー When the Tigers Broke Free
- 吹けよ風、呼べよ嵐 One of These Days
- アス・アンド・ゼム Us and Them
- 幻の翼 Learning to Fly
- アーノルド・レーン Arnold Layne
- あなたがここにいてほしい Wish You Were Here
- ジャグバンド・ブルース Jugband Blues
- 運命の鐘 High Hopes
- バイク Bike
脚注
- ^ 2001年10月、DVD『イン・ザ・フレッシュ』リリース時のアビイ・ロード・スタジオでの記者会見にて。