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エコーズ〜啓示

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『エコーズ〜啓示』
ピンク・フロイドベスト・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロック
レーベル イギリスの旗EMI
アメリカ合衆国の旗キャピトル
プロデュース ピンク・フロイドボブ・エズリンノーマン・スミス
専門評論家によるレビュー
  • All Music Guide 星4 / 5 link
チャート最高順位
  • 2位(英国・オフィシャルチャート)
  • 2位(米国・ビルボードチャート
  • 42位(日本・オリコンチャート
  • ゴールドディスク
  • 400万枚(米国・RIAA
  • ピンク・フロイド アルバム 年表
    ザ・ウォール・ライヴ:アールズ・コート1980-1981
    (2000年)
    エコーズ〜啓示
    (2001年)
    狂気 30th anniversary edition SACD
    (2003年)
    テンプレートを表示

    エコーズ〜啓示』(けいじ、原題『Echoes - The Best of Pink Floyd』)は、2001年に発表されたピンク・フロイドの2枚組ベスト・アルバム。デビューから35年目となるピンク・フロイドにとって“初”のベスト盤である。

    これまでにも『ピンク・フロイドの道』(1971年)や『時空の舞踏』(1981年)といった公式の編集盤はあったものの、いずれもベストと呼べるほどの内容ではなかった。本作はフロイドのメンバー4人が選曲に携わったという、いわばお墨付きのベストアルバムである。

    概要

    シド・バレット率いるサイケデリック・ロック時代、メンバーのエッセンスが溶け合ったプログレッシブ・ロック時代、ロジャー・ウォーターズ率いるコンセプト・アルバム時代、そしてデヴィッド・ギルモア率いる新生フロイド時代のすべてを網羅している。また、ベスト盤発売にあたってジェイムズ・ガズリーによって新たに編集がし直され、すべての曲間が繋がれている。特にタイトルにもなった「エコーズ」は、大胆な編集(カット)がなされている。

    ギルモアは当初、アルバム・タイトルを「サム・オブ・ザ・パーツ(Sum of the parts)」にしようと考えていたが、ウォーターズが「あまりにお粗末だ」と反対して、「エコーズにしよう」と提案した。また、ウォーターズの希望としては「できれば年代順にまとめてほしかった」と話している[1]

    1枚目の1曲目が「天の支配」であり、2枚目の最終トラックが「バイク」となっており、これはファースト・アルバム『夜明けの口笛吹き』と同じ配置である。メンバーのシド・バレットに対する思いを感じさせる構成になっている。

    また、「ホエン・ザ・タイガー・ブローク・フリー」は本作がアルバム初収録となった。その後に発売された『ファイナル・カット』のリマスター盤にも収録されている。

    1994年の『』以来、新作が発表されていないにも関わらず、このアルバムは全英・全米チャートで第2位という大ヒットを記録した。

    収録曲

    DISC 1

    1. 天の支配 Astronomy Domine
    2. シー・エミリー・プレイ See Emily Play
    3. ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ The Happiest Days of Our Lives
    4. アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール (パート2) Another Brick in the Wall - Part II
    5. エコーズ Echoes
    6. ヘイ・ユー Hey You
    7. 孤立 Marooned
    8. 虚空のスキャット The Great Gig in the Sky
    9. 太陽賛歌 Set the Control for the Heart of the Sun
    10. マネー Money
    11. キープ・トーキング Keep Talking
    12. シープ Sheep
    13. 時のない世界 Sorrow

    DISC 2

    1. クレイジー・ダイアモンド Shine on You Crazy Diamond (Parts 1-7)
    2. タイム Time
    3. ザ・フレッチャー・メモリアル・ホーム The Fletcher Memorial Home
    4. コンフォタブリー・ナム Comfortably Numb
    5. ホエン・ザ・タイガー・ブローク・フリー When the Tigers Broke Free
    6. 吹けよ風、呼べよ嵐 One of These Days
    7. アス・アンド・ゼム Us and Them
    8. 幻の翼 Learning to Fly
    9. アーノルド・レーン Arnold Layne
    10. あなたがここにいてほしい Wish You Were Here
    11. ジャグバンド・ブルース Jugband Blues
    12. 運命の鐘 High Hopes
    13. バイク Bike

    脚注

    1. ^ 2001年10月、DVD『イン・ザ・フレッシュ』リリース時のアビイ・ロード・スタジオでの記者会見にて。