RER

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
イル・ド・フランスにおけるRER全図
パリ中心部における路線図

RER(エール・ウ・エール)は、Réseau express régional略語であり、日本語では「地域急行鉄道網」と訳される、フランス語圏の公共鉄道網、及びその概念。大都市とその近郊を結ぶ路線で、フランスではパリリヨンに存在し、ベルギーではブリュッセルで建設中である。

目次

概念 [編集]

郊外の既存、あるいは新設の鉄道路線を、市街地中心部の地下を通るトンネルによって繋ぎ、列車を直通させる形の都市型公共交通機関を指す、フランスで使用される概念である。 在来の郊外型鉄道との直通乗り入れ、それに伴う乗り入れ先の(大型の)地上線の車輌規格の採用などは、日本の地下鉄でなされている相互直通に同様のものを見ることができる。 しかし、短区間のサービスを並行するメトロが担当することにしたため、都心部に設置する駅の数を減らし高速運行を可能としていることが特徴である[1]

RERに対比されるメトロは、路面の鉄道の立体化を意図して作られたため、短い駅間隔、市内のみの路線、急曲線区間の多さやそれに伴う小型車輌の使用などの点で、対照的である。

ドイツスイスSバーンはRERに類似したところがあり、特にスイスでは、ドイツ語でS-Bahnと呼ばれる路線がフランス語でRERと表記される場合がある。パリ以外では、現在計画中の段階ではあるが、ベルギーブリュッセルへの導入が予定されている(後述)。

ブリュッセル(計画中)の概要 [編集]

パリ以外にも、ベルギーの首都ブリュッセルに、2012年を目標に、RERの導入計画がある。これは、1998年から10ヶ年計画で実施されているSTAR21と呼ばれる計画で、8系統のRERを新設するものである[2]。2000年時点で22億ユーロが投じられた。1991年当時のブリュッセル首都圏における朝通勤時間帯の鉄道シェアは30%(14万人)に過ぎないが、これを50%に引き上げることを目標としている。ブリュッセル郊外を基点としてナミュールシャルルロワへの新線建設、都心での3線化、2階建て車両の投入が計画されている。スカルベークに高速列車、RER、空港連絡列車が乗り入れるターミナル駅を建設する予定もある。ブリュッセル空港駅から既存路線同士を結ぶトンネルの短絡線も計画されており、これが完成するとEU本部付近に駅が開設され空港から直通列車が乗り入れる[3]

脚注 [編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 日本では、総武快速・横須賀線の錦糸町~東京~品川間やJR東西線などが類例。
  2. ^ Carte du réseau RER Horizon 2012
  3. ^ 最新 世界の鉄道 海外鉄道技術協力協会 編集:ぎょうせい 182頁 ISBN 4-324-07626-X

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]