Mark 2 (核爆弾)

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Mark 2 シンマン
シンマンの実験用ケーシング
シンマンの実験用ケーシング
タイプ 核爆弾
開発国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
配備先 アメリカ陸軍航空軍
開発・生産
開発期間 1942年-1944年(開発中止)
生産数 なし
要目
核出力 不明
弾頭 核分裂弾頭(ガンバレル型)
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Mark 2 シンマン(Thin Man)はアメリカ合衆国が開発していた核爆弾第二次世界大戦中にマンハッタン計画の一環として、リトルボーイ(Mark 1)およびファットマン(Mark 3)とともに開発されていたものである。

核物質を臨界状態にするにあたり、臨界量未満の核物質を爆薬により移動・衝突させ臨界を達成させるガンバレル型が考案されていた。このガンバレル方式による原子爆弾としてウラン235を用いたリトルボーイとプルトニウム239を用いたシンマン(Mark 2)が開発されることとなった。リトルボーイの開発は比較的順調に進められたが、シンマンの開発は困難であった。これは、核物質中に放射性同位体のプルトニウム240が含まれるためである。核物質が衝突する際にプルトニウム240が自発核分裂を起こし、その中性子により核分裂反応が発生、十分な核反応を引き起こさないうちにプルトニウムを飛散させる。これは過早爆発と呼ばれる現象である。

過早爆発を防ぐためには、核物質を高速で移動・衝突させる必要があり、900m/secの速さでプルトニウムを衝突させることが計画された。そのために砲身として直径2フィート、長さ18フィートが必要とされた。重量は7,500ポンドになると予想された。しかし、この計画でも過早爆発を起こさないようにすることは困難と考えられ、爆弾ケーシングの投下実験などは行なわれていたものの、1944年7月にシンマン(Mark 2)の開発は中止された。この後のマンハッタン計画はリトルボーイと、プルトニウムを使用したインプロージョン方式のファットマン(Mark 3)に開発努力が向けられることとなる。

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