MELOGAPPA

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MELOGAPPA
人物
生誕
もり
(1994-11-09) 1994年11月9日(29歳)
日本の旗 日本 宮城県
さくま
(1989-06-23) 1989年6月23日(34歳)
日本の旗 日本 宮城県
職業 YouTuber
YouTube
チャンネル
活動期間 2019年 -
ジャンル 音楽
登録者数 74.3万人
総再生回数 329,274,247回
挨拶 音楽をいろいろな角度から楽しむ
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年12月20日時点。
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MELOGAPPA(メロガッパ)は、日本の男性2人組の音楽ユニットYouTuber。コンセプトは「音楽をいろいろな角度から楽しむ[1][2]。株式会社エドワードアンドカンパニーに所属している[3]

メンバー[編集]

過去にぜんりょくボーイズ(2021年解散)のダブルリーダーの1人としても活動していた[7]
過去にニホンジン(2020年解散)のメンバーとしても活動[11]

来歴[編集]

2019年3月にコンビ結成、4月にYouTubeチャンネルを開設し活動を開始した[1][2]。コンビ名は「メロディ」と妖怪の「河童」からで[2]、その狙いを「悪口に聞こえるものがいい」「音楽を神聖なものにしたくなかった」[1]としている。二人の関係性は、もりはさくまのことを「兄」と慕い、さくまはもりのことを「神」と崇める[5][12]。初めての投稿動画は米津玄師Lemon」のカバー。程なくして、単にカバーするだけでなく、「合体シリーズ」等、現在の路線につながる動画も投稿を始める(後述)。

2019年8月には仙台・勾当台公園野外音楽堂で開催された「みちのく漢祭(おとこまつり)2019」に出演、生歌を披露している[13]

2020年2月に「ラスベガスミュージックビデオを撮影したい!」とのプロジェクトを掲げクラウドファンディングを実施し、目標金額の5倍以上となる1,700万円余を集めた。コロナ禍のため渡航はいったん無期延期となったが、2022年7月にようやく渡航を果たした[14]

2020年10月1日に投稿した動画にて、全国6会場7公演(仙台[注 3]、札幌、名古屋、大阪、福岡、東京)のZeppツアーを2022年春に開催すると発表し[15]、この日からツアー初日(2022年4月9日)までの555日間をファンとともに盛り上げるとの意味を込めてツアーのタイトルを『ZEPP TOUR 555』とした[16]。オリジナル曲を持たないアーティストがZEPP規模のツアーを開催するのは「極めて異例」[2]であるが、新型コロナ対策のため入場者数を制限して売り出したチケットは一週間で完売した[2]。追加チケットやオンラインチケットも販売し、2022年5月4日の東京公演をもってツアーを完了させた[17]。ZEPP TOUR 555終了後に、2023年1月14日から2023年1月29日まで大阪・オリックス劇場及び東京・中野サンプラザにてホール公演『MELOGAPPA HALL CONCERT 4DAYS 280』を開催すると発表した[18]

2021年に開催される「サンドウィッチマンライブツアー2020〜21」では、オープニングとエンディング曲の作曲を担当した[19]

2023年1月14日と1月15日に予定されていた『MELOGAPPA HALL CONCERT 4DAYS 280』大阪・オリックス劇場での公演が、さくまの新型コロナウイルス感染症のため開催見合わせ、延期となった[20]。なお、1月28日と1月29日の東京・中野サンプラザでの公演は予定通り開催され[21]、開催延期となったオリックス劇場での公演は5月6日と5月7日に振替公演が行われることになった[20]

投稿動画[編集]

多くの動画では、前半が曲、後半が二人のフリートークという二部構成となっていて、現在は曲の編集をもりが、フリートークの編集をさくまが行っている[5]ことが多い。動画のアイデアは、初期はさくまが考え、それをもりが納得する形に落とし込む手法で作られいたが[2]、最近ではもりがアイデアを出したり、スタッフをアイデアを出し合うという形の動画も増えた[22]

通常のカバー曲(「普通に歌います」「男が歌う」などのタイトルを付けることが多い)では、当代の流行曲のほか、アニメや映画の主題歌の割合も多い。選曲については「やっぱり、より多くの人が見たいと思ってくれている楽曲をカヴァーしたいという気持ちは根底にあるので、けっこうリサーチして選曲しているんですよ。もちろん僕らが好きな歌もやっています。だから、最近のヒット曲だけではなく少し昔のものも歌ったりしているんですよ。」[22]としている。「メロガッパ節炸裂」[1]と評される特徴的な動画には、主に以下のシリーズがある[23][2]

  • 曲を合体シリーズ
    活動の最初期から行われていて、2曲を合体させて普通の曲みたいに聞こえるようにするもの。再生回数も多いものとしては「白日」と「Lemon」を合体させたもの[24]、「夜に駆ける」と「紅蓮華」を合体させたものなど[25]
  • 合唱曲シリーズ
    主に中学校高等学校の授業や合唱コンクール等で歌われる曲は、活動の初期に意識して多く投稿された。中高生から「練習するから歌ってほしい」とのリクエストがあり投稿したところ「今まで届いていなかった層にも届いた感覚はありました」[1]として、チャンネル登録者数が伸びるきっかけとなったシリーズである[26]。再生回数の多い曲としては「あなたへ」「旅立ちの日に」「COSMOS」など。
  • 短調にしたら絶望感がすごいシリーズ
    長調の曲を短調に変えて歌う。「音楽の面白さを追求している。みんなで音楽を楽しみたいから」[2]との思いで始めたシリーズで、一番反響があったとされる「Pretender」は「もともとは切ない男の恋心を歌った曲。でも、短調になると「大丈夫?」っていう風に聞こえてしまう」[2]、「グッとリアクションがよい傾向に増えて」[26]。「100万回の「I love you」」でRakeと、「LIFE」でキマグレンISEKIとのコラボレーションも行った。派生形として、曲の中の長調と短調をそれぞれ入れ替えて歌う(「残酷な天使のテーゼ」)ものもある。
  • 長調にしたらすごく明るいシリーズ
    こちらは逆に短調の曲を長調に変えて歌う。2020年12月に投稿した「うっせぇわ」は、「うっせぇわ」が大流行していた時期の投稿だったからかが2021年6月時点で最も再生回数の多い動画で、「今までの動画の視聴回数をすごい勢いで抜いていった」[1]「僕らが一皮むけた瞬間かなと思います」[12]
  • 2倍速、3倍速、0.5倍速シリーズ
    これは、ヒット曲を倍速で歌う。「夜のピエロ」では、 さくま「Adoさんの夜のピエロを2倍速で歌わなきゃいけないときもあるんでしょうな!?」 もり「ないよ」など独特な冒頭ではじまる。「うっせぇわ」など、元からテンポが速い曲は、途中何を言っているのかがわからなくなったりする。基本、倍速をさくまが、0.5倍速を前半はもり、後半はさくまが歌う。
  • 違う曲のカラオケで歌える説
    「ある曲を全然違う曲のカラオケで歌えたらすごいですよね!!」との前振りで毎回始まり、実際にそれができるか、毎回2曲を取り上げて検証している。「ぜひ実際カラオケでチャレンジしてみてほしい」[23]
  • 一発撮り
    THE FIRST TAKE」のパロディー。風船を持って爆発しても歌い続けたり、低周波マッサージ機で電流を体に流しながら歌い続ける。
  • 母音が「あ」の時だけ歌う
    歌詞の母音が「あ」の時だけ歌う(例えばこの場合は あかさたなはまやらわ のみを歌う)。基本、母音が「あ」の所をさくま、それ以外をもりが歌う。一発録りに近い感じになっている。「色々なことを分担した方がイイよね!!」「忙しい時はみんなで協力した方がイイよね!!」といった冒頭で始まる。
  • 反転シリーズ
    メロディーを反転(音程の上行と下行を逆にする)させて歌う。2022年に入ってから連続して投稿されている。通常のメロディーやハモリを入れるなどしているものもある。
  • CMソングのフレーズだけでオリジナル曲つくってみた シリーズ[27][28]
    テレビで放送されているCMのフレーズを繋げ、ひとつの曲にしている。1番はフレーズをそのまま繋げ、2番は元のフレーズに響きが似た歌詞に変えて歌う。使用したフレーズの企業からTwitterで反応されるなどしている[29]。「耳に馴染んだフレーズから新しい曲を作り出すという渾身の作品です」[23]と自賛している。

ディスコグラフィー[編集]

アルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格 収録曲 備考
1st 2022年4月9日 ZEEP TOUR 555 complete CD
全6曲+スペシャルボーナストラック
  1. 全国Zeppツアーまであと365日の歌
  2. 全国Zeppツアーまであと222日の歌
  3. 全国Zeppツアーまであと150日の歌
  4. 全国Zeppツアーまであと100日の歌
  5. 全国Zeppツアーまであと50日の歌
  6. 全国Zeppツアーまであと10日の歌
  7. Special track 〜全国Zeppツアーまでの555日間を振り返るトーク〜
Zeppツアーの会場限定グッズとして販売された。

タイアップ[編集]

楽曲 タイアップ 収録作品
サンドウィッチマンのメンバーの名前だけでオリジナル曲つくってみた ニッポン放送サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー』エンディングテーマ

ライブ[編集]

日程 タイトル 会場 備考
2022年4月9日 - 5月4日 MELOGAPPA『ZEPP TOUR 555』 初のワンマンライブ・全国ツアー
2023年1月28日、1月29日 MELOGAPPA HALL CONCERT 4DAYS 280
2023年5月6日、5月7日 MELOGAPPA HALL CONCERT 4DAYS 280 開催延期となった2023年1月14日、1月15日の振替公演

出演[編集]

テレビ

受賞歴[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 最初期の動画では漢字表記の「森」であった。
  2. ^ 最初期の動画では眼鏡をかけていなかった。
  3. ^ 仙台のみZeppではなくSENDAI GIGS

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 「S-Style」p.110
  2. ^ a b c d e f g h i 日刊スポーツ2021年1月15日付
  3. ^ 仙台放送Live News イット!で特集されます。”. 仙台商工会議所青年部ホームページ(仙台YEG). 2023年6月5日閲覧。
  4. ^ a b c d e 音楽系YouTuberコンビ「MELOGAPPA」奇想天外初ツアー「ファンの熱量後押しに」”. 日刊スポーツ. 2022年8月6日閲覧。
  5. ^ a b c d 「S-Style」p.109
  6. ^ a b c 宝島社、p.28
  7. ^ a b 「世界初」早朝ライブする男性アイドル『ぜんりょく ボーイズ”. NEWSポストセブン. 2022年8月6日閲覧。
  8. ^ ぜんりょくボーイズが来校しました。宮城県名取北高等学校
  9. ^ a b c 宝島社、p.32
  10. ^ 【特別インタビュー・告知】「ニホンジン」ボーカル・エムサイズ佐久間さん ~東北の魅力を発信~”. 2024年3月23日閲覧。
  11. ^ 仙台から全国へ。社員全体がステージに立つ 新スタイルの総合エンターテインメント集団。クリエイターズステーション
  12. ^ a b 「S-Style」p.112
  13. ^ 仙台に注目のボーイズグループが集結し、競演 『みちのく漢祭2019』初開催YAHOOニュース
  14. ^ YouTuber【メロガッパ】初のMVをラスベガスで壮大なスケールで撮影したい!CAMPFIRE GROUP
  15. ^ やります。【全国Zeppツアー開催のお知らせ】”. YouTube. MELOGAPPA. 2022年8月6日閲覧。
  16. ^ MELOGAPPA『ZEPP TOUR 555』チケプラ
  17. ^ 音楽系YouTuberコンビ「MELOGAPPA」奇想天外初ツアー「ファンの熱量後押しに」日刊スポーツ2022年5月1日
  18. ^ 【MELOGAPPA】東京/大阪にて2023年ホールツアーが決定!”. muchoo(ムチュー):avex creators labo. 2022年1月1日閲覧。
  19. ^ オンエア情報サンドウィッチマン富澤たけしオフィシャルブログ「名前だけでも覚えて帰ってください」
  20. ^ a b 【MELOGAPPA HALL CONCERT 4DAYS 280】 1/14(土) 1/15(日) 大阪オリックス劇場 振替公演のお知らせ”. MELOGAPPA OFFICIAL WEB SITEo. 2023年2月23日閲覧。
  21. ^ melogappaの2023年1月31日のツイート2023年2月25日閲覧。
  22. ^ a b 宝島社、p.37
  23. ^ a b c 「S-Style」p.113
  24. ^ 「白日 / King Gnu」と「Lemon / 米津玄師」を混ぜて一曲にしたらすごくカッコいい【MELOGAPPA】”. YouTube. MELOGAPPA. 2022年8月6日閲覧。
  25. ^ 「夜に駆ける / YOASOBI」と「紅蓮華 / LiSA」を合体して歌ったらエモいことになるのでは? / 鬼滅の刃【MELOGAPPA】”. YouTube. MELOGAPPA. 2022年8月6日閲覧。
  26. ^ a b 宝島社、p.39
  27. ^ CMソングのフレーズだけでオリジナル曲つくってみた《懐かしいCM / サウンドロゴ / MASH UP》【MELOGAPPA】”. YouTube. MELOGAPPA. 2022年8月6日閲覧。
  28. ^ CMソングのフレーズだけでオリジナル曲つくってみた《Part2》【MELOGAPPA】”. YouTube. MELOGAPPA. 2022年8月6日閲覧。
  29. ^ MELOGAPPA 企業と視聴者の懸け橋に!日刊スポーツ2021年4月21日
  30. ^ 今絶対に聴いておくべき!ネクストブレイクシンガーSPテレビ東京
  31. ^ サンドのぼんやり〜ぬTV東北放送
  32. ^ 審査結果東京国際合唱コンクール

参考文献[編集]

  • 「登録者34万人超!!仙台拠点で人気"歌ってみた"ユーチューバーに聞いてみた」日刊スポーツ2021年1月15日付東北特集面
  • 「注目You Tuber MELOGAPPA」せんだいタウン情報「S-Style」2021年4月号
  • OFFICIAL ARTIST BOOK「MELOGAPPA」宝島社、2024年4月4日発行

外部リンク[編集]