Kevin's English Room

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Kevin's English Room / 掛山ケビ志郎
人物
居住地 日本の旗 日本
職業 YouTuberTikToker
YouTube
チャンネル
活動期間 2019年 -
ジャンル 英語、海外文化、エンターテイメント
登録者数 225万人
総再生回数 15億8773万回
関連人物 ケビン
かけ
やま
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年3月3日時点。
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Kevin's English Room(ケビンズイングリッシュルーム)は、主に英語やアメリカの文化を題材とした動画を作成している3人組のグループ動画クリエイター。略称はKER[1]。主にYouTuberTikTokerとして、2019年11月からSNSを中心に活動している。

掛山ケビ志郎」として、音楽活動も行っている[2]PPP STUDIO株式会社所属[3]

活動内容[編集]

大学時代からの友人であるケビン、かけ、やまの3人で結成。特にアメリカ育ちで英語のネイティブスピーカーでもあるケビンが、日本での教育で扱われる英語とネイティブスピーカーによる英語の違いや、日本とアメリカの文化風習の差異について教えるというスタンスの内容を公開している。動画はYouTubeTikTok上で公開されている[4][5]

3人は大学のアカペラサークルで出会い[6]、在学中にニコニコ動画での動画投稿や、かけとケビンでキッチンカーを借り、台湾かき氷の店を営業するなどの活動を行っていた[7]。卒業後も3人で何かをしたいと考えており、それぞれ別の業界に就職したものの3年目で退職し、鎌倉で自営業としてデザートを扱うカフェを経営をしながらコンテンツ配信を開始した[6][7]。その後、カフェの店舗は後輩に譲渡した[7]

当初の媒体はTikTokだったが、これは当時のTikTokのユーザー数がコンテンツ数を上回っており、InstagramやYouTubeと異なり、コンテンツの飽和が起きていなかったためだった[6]。また、TikTokがコンテンツをユーザーに推奨するという、ユーザー目線では様々なコンテンツに受動的に触れられるツールであったことも理由の一つであった[7]。内容に関しては、既存の英語コンテンツは教育色が強くコメディ路線のものがなかったことから、英語を題材にエンターテインメントとして扱うことを決定した。日本人とアメリカ人の感覚の一致・不一致や日本の英語教育などをテーマに取り上げ、企業からの案件も受けながらも基本的にインフルエンサーとして活動している[6]

メンバー[編集]

ケビン (Kevin)
アメリカ合衆国ジョージア州ローム市出身。英語のネイティブスピーカー[7]。英語やアメリカの文化を教える役割を担う[4][5]。「ケビン」は本名(ミドルネーム)である[8]
両親共に日本人だが、生まれはアメリカ[9]。日本の高校に進学し、高校1年次から日本で生活している[6]。大学卒業後は化学品メーカーの物流部に就職。3人の中で最初に退職の話を持ち出した人物である[7]
過去にはイギリスの在住経験もある[10]
かけ
企画担当でIQ140[11]。大学卒業後は国内メーカーのマーケティング部門に就職[7]
出演の際は常にマスクを着用しており、その理由は「その方がやりやすいから」「(顔を)出していない方が楽しめる」としている[12]顎関節症を患っている[13]
やま
フランス留学経験があり[14]日本語・英語・フランス語を話せるトリリンガル[5]千葉県出身[15]。大学卒業後は旅行代理店に就職[6]
YouTubeとPodcastにて登場する[7]
基本的にはトリリンガルとして紹介されるが、上述の3言語の他にも、朝鮮語ロシア語タイ語は日常会話レベルで話すことができる[16]
名前は「こうしろう」だと明かしており[17]、5人組バンド「ザ・ルーデンス」では、こうしろう名義でボーカル、ギター、ピアノ、作詞、編曲を担当している[18]。ソロアーティスト「magora」としても活動[19]

反響[編集]

2022年2月にモデルプレスが発表したTikTokクリエイター影響力トレンドランキングでは第6位[20]

2023年11月26日に配信した動画において、北海道小樽市に設置されている道路案内標識の「小樽港」の英語表記が「Otaru Port」ではなく、「Otaru Poot」と誤植になっていることを取り上げて話題になった[21][22]。「Poot」は日本語に訳すと「おなら」や「うんち」、「間抜け」のことを指している[21][23]小樽市役所によると、同年10月にも同様の指摘が市民から寄せられたのを受けて、同年12月7日未明に正しい表記に修正した[24][25][26]

ディスコグラフィ[編集]

  • カバーアルバム : Deep Red (2020年5月5日)
  • シングル : 夢で踊って / 光 (2020年7月4日)

著書[編集]

  • 『その英語、本当にあってる? ネイティブならこう答えます』(2021年、KADOKAWAISBN 978-4046051127
  • 『全米が納得! リアルにもほどがあるアメリカグルメ作ってみたぁ〜!』(2024年、主婦の友社、ISBN 9784074566006)

出演[編集]

地上波[編集]

ネット番組[編集]

吹き替え[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 登録者90万人ありがとうSP!豪華ピザを食す!【第54回 KER RADIO】 - YouTube(2023年3月31日閲覧)
  2. ^ a b 【Kevin’s English Roomって何者!?】英語×コメディー×歌 ハイブリッドクリエイターの秘密を深掘り!【オルガン坂生徒会】”. DHCテレビジョン. 2021年12月5日閲覧。
  3. ^ a b NHK Eテレ「天才てれびくんhello,」にKevin’s English RoomのKevinが出演!”. PPP STUDIO (2021年12月6日). 2021年12月12日閲覧。
  4. ^ a b ディズニー映画で英語を学ぶ!総フォロワー数122万人「Kevin's English Room」にオススメ作品&上達方法を聞いてみた”. modelpress. Netnative (2021年3月26日). 2021年12月3日閲覧。
  5. ^ a b c エニママ (2021年3月22日). “だから日本が大好きだ!日本人とアメリカ人のアルバイト店員の違いに思わずクスリ”. grape. 2021年12月3日閲覧。
  6. ^ a b c d e f 1年半で92万フォロワーに。元会社員3人組が「人気TikToker」になれた秘訣”. bizSPA!フレッシュ. 扶桑社 (2021年5月18日). 2021年12月3日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h はじまりは、TikTok 05 KEVIN’S ENGLISH ROOM(インタビュアー・龍崎翔子)”. BRUTUS. マガジンハウス (2021年9月15日). 2021年12月3日閲覧。
  8. ^ よく聞かれる質問1位「ケビンって本名ですか?」 - YouTube(2023年3月21日閲覧)
  9. ^ 遺伝子検査で自分は何人なのか調べてみたら衝撃的な結果だった - YouTube(2023年3月21日閲覧)
  10. ^ ケビンの地元はどこ? - YouTube(2023年3月21日閲覧)
  11. ^ 「ええええーこんな世界線…」「推しが推しと居る」杏、超人気3人組YouTuberと異色コラボに騒然 : スポーツ報知” (2023年3月3日). 2023年3月4日閲覧。
  12. ^ 【謎多い男】釣ってその場で食べられる居酒屋で、かけさんに色々聞いてみた!!【Kevin's English Room】 - YouTube(2023年3月21日閲覧)
  13. ^ アメリカから上陸した有名ハンバーガー食べ比べ!個性強すぎて日本では売れてない? - YouTube(2023年3月21日)
  14. ^ 1週間フランスの食事だけで生活してみたらめちゃくちゃツラかったwww - YouTube(2023年3月31日閲覧)
  15. ^ アメリカ人が実際に作ってる『おにぎり』が勘違いだらけ過ぎるww - YouTube(2023年6月15日)
  16. ^ a b 日本生まれ育ちなのに9言語習得!?その驚きの勉強法を体験してみる! - YouTube(2023年3月31日閲覧)
  17. ^ 「お兄ちゃん」の逆が無い(4m58s〜) - YouTube(2023年3月31日閲覧)
  18. ^ ザ・ルーデンス [@the_ludence] (2021年12月18日). "【メンバー紹介 : こうしろう】". X(旧Twitter)より2023年3月31日閲覧
  19. ^ koshiro y magora [@koshiyamas] (2021年10月21日). "【1st EPを出しました】". Instagramより2023年3月31日閲覧
  20. ^ 2月発表「TikTokクリエイター影響力トレンドランキング」TOP15を発表【モデルプレスカウントダウン】”. モデルプレス. ネットネイティブ (2022年2月11日). 2022年2月15日閲覧。
  21. ^ a b 行き先は「小樽おなら」?道路標識の英語表記、30年以上間違い見過ごす”. 読売新聞 (2023年12月6日). 2023年12月7日閲覧。
  22. ^ 北海道放送 (2023年12月6日). “道路標識のスペルミスで「小樽“港”」が「小樽“おなら”」に…10月に市民の指摘受けるまで31年間気付かず 7日朝にも修正へ”. TBS NEWS DIG. 2023年12月7日閲覧。
  23. ^ 北海道テレビ放送 (2023年12月6日). “におってきそう…“おたるおなら”30年間恥ずかしいスペルミス 市民「残してもいい」の声も7日修正工事”. HTB北海道ニュース. 2023年12月7日閲覧。
  24. ^ 日本放送協会 (2023年12月6日). “行く先は「おなら」!? 約30年 道路標識に誤り 北海道 小樽”. NHKニュース. 2023年12月7日閲覧。
  25. ^ 岡田昇 (2023年12月6日). “「小樽おなら」はこちら? 小樽市の道路標識、英語表記ミス30年”. 朝日新聞. 2023年12月7日閲覧。
  26. ^ 札幌テレビ放送 (2023年12月7日). ““小樽おなら”を“小樽港”に修正 道路標識を正しい英語表記に 小樽市「ほかに間違いなし」”. 日テレNEWS NNN. 2023年12月7日閲覧。
  27. ^ 人気クリエイター・ケビン『ユニコーンに乗って』に出演 教育系インフルエンサー役”. ORICON NEWS. 2022年7月8日閲覧。
  28. ^ マツコ 英語動画が人気「Kevin's English Room」の魅力を分析!「めっちゃ賢いな」と思った理由は?”. マツコ会議. 日本テレビ (2022年9月10日). 2022年10月9日閲覧。
  29. ^ 【Kevin’s English Room】コメディー×英語 大人気企画をオルガン坂で!【オルガン坂生徒会】”. DHCテレビジョン. 2021年12月12日閲覧。
  30. ^ “Kevin’s English Room『ダンジョンズ&ドラゴンズ』で映画吹き替え初挑戦!”. シネマトゥデイ. (2023年3月8日). https://www.cinematoday.jp/news/N0135575 2023年3月8日閲覧。 

外部リンク[編集]