Exynos

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Exynos(エクシノス)は、韓国サムスン電子によるモバイル向けARMマイクロプロセッサのシリーズである。

概要[編集]

GALAXYシリーズを始めとするサムスン電子のスマートフォン端末やタブレット型端末に搭載されている。

TSMCGLOBALFOUNDRIESなど大手ファウンドリには委託をせず自社工場で生産されている。外部企業への目立った展開はしておらず他社製品での採用例は少ない。

尚、Exynosというネーミングの由来は、ギリシャ語でスマート (Exypnos) とグリーン (Prasinos) という2つの意味を込めたものとしている。

経緯[編集]

2010年6月、同社のスマートフォン端末GALAXY SにExynos初採用となるExynos 3 Single(S5PC110)が採用された。

2011年、デュアルコアを採用したExynos 4210が発表され、GPUはこれ以降ARM社のMaliを採用する。

2012年、45nmプロセスのExynos 4210から32nmプロセスへシュリンクされたExynos 4212が発表され、これ以降32nmプロセスへと移行する[1]

2012年12月、ARM社が提唱するbig.LITTLE Processing技術を次世代Exynosに採用するとの発表がなされた。次世代Exynosが、big.LITTLE Processing技術を採用した世界初の製品となる見込み。

2013年3月、次世代Exynos (Exynos 5410)を搭載したGALAXY S4が発表された。GPUにはExynos 3110以来となるPowerVRを再び採用。

2013年9月、Exynos 5410を改良しHMP (Heterogeneous Multi-Processing)モードに対応、8コア同時稼動が可能になったExynos 5420をGALAXY Note 3に搭載して発売。

2014年2月、MWCにてExynos 5420の動作周波数を向上させたフラッグシップモデルのExynos 5422と、普及帯端末向けモデルのExynos 5260を発表。[2]

仕様[編集]

命令セットは全て ARMv7-A。

型番 製造プロセス アーキテクチャ 動作周波数 コア数 GPU メモリ サンプル
出荷時期
採用製品
Exynos 3 Single
(Exynos 3110)[3]
45nm Cortex-A8 1.0 GHz 1 PowerVR SGX540 200MHz 32bit デュアルチャンネル
200MHz LPDDR, LPDDR2, DDR2
2010年 SC-02BSC-01CNexus S
Exynos 4 Dual 45nm
(Exynos 4210)[4]
45nm Cortex-A9 1.2 GHz 2 ARM Mali-400 MP4 266MHz 32bit デュアルチャンネル
LPDDR2, DDR2 or DDR3
2011年 SC-02CSC-02DISW11SCeden TAB
Exynos 4 Dual 32nm
(Exynos 4212)[5]
32nm HKMG Cortex-A9 1.5 GHz 2 ARM Mali-400 MP4 32bit デュアルチャンネル
LPDDR, LPDDR2, DDR2 or DDR3
2011年
Exynos 4 Quad
(Exynos 4412)
32nm HKMG Cortex-A9 1.4 GHz
1.6 GHz
4 ARM Mali-400 MP4 440MHz 32bit デュアルチャンネル
LPDDR, LPDDR2, DDR2 or DDR3
2012年 Galaxy S III(GT-I9300、海外モデルの一部)、SC-02ESC-03E
Exynos 5 Dual
(Exynos 5250)
32nm HKMG Cortex-A15 1.7 GHz 2 ARM Mali-T604 32bit デュアルチャンネル
800MHz LPDDR3/DDR3 or
533MHz LPDDR2
2012年Q2[6] Chromebook XE303C12、Nexus 10
Exynos 5 Hexa
(Exynos 5260)
28nm HKMG Cortex-A15 + Cortex-A7
(big.LITTLE Processing)
1.7 GHz
+ 1.3 GHz
2 + 4
(HMP対応)
ARM Mali-T624 32bit デュアルチャンネル
800MHz LPDDR3/DDR3
Exynos 5 Octa
(Exynos 5410)
1.6 GHz
+ 1.2 GHz
4 + 4 PowerVR
SGX 544MP3
533MHz
32bit デュアルチャンネル
800MHz LPDDR3/DDR3 or
533MHz LPDDR2
Galaxy S4 (GT-I9500, SHV-E300S)
Exynos 5 Octa
(Exynos 5420)
1.8 GHz
+ 1.3 GHz
4 + 4
(HMP対応)
ARM Mali-T628 MP6 32bit デュアルチャンネル
933MHz LPDDR3/DDR3
Galaxy Note 3 (SM-N900)
Exynos 5 Octa
(Exynos 5422)
2.1 GHz
+ 1.5 GHz
Galaxy S5 (SM-G900H)

Linux[編集]

Exynos は Linux にも対応しており、開発ボードなどは、Ubuntu などの Linux イメージを配布している。Exynos 4 は ARM 製の Mali-400 を使用しているが、ODROID などはクローズドソースの X Window SystemOpenGL ES 対応ドライバを配布している[7]

参照[編集]

競合製品[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]