Ever17 -the out of infinity-
| 対応機種 | ドリームキャスト プレイステーション2 Windows98/Me/2000/XP プレイステーション・ポータブル Xbox 360 |
|---|---|
| 発売元 | KID サクセス(Premium SuperLite2000) サイバーフロント |
| 発売日 | 2002年8月29日(オリジナル DC/PS2) 2003年5月26日(Premium Win) 2003年11月27日(Premium DC/PS2) 2004年10月28日(Premium SuperLite2000) 2005年6月17日(Premium Win DVD) 2009年3月12日(PSP) 2011年12月1日(Xbox 360) |
| ジャンル | 恋愛アドベンチャーゲーム |
| レイティング | 全年齢対象(Premium PS2/SuperLite2000/PSPを除く) CERO15(Premium PS2/SuperLite2000/PSP) |
| キャラクター名設定 | 不可 |
| エンディング数 | 11 |
| セーブファイル数 | 30+クイック30 |
| セーブファイル容量 | 26ブロック(DC版2種) 60KB(PS2) 75KB(Premium PS2) 72KB(Premium SuperLite2000) |
| 画面サイズ | 800×600 16bit |
| キャラクターボイス | 全員 |
| CGモード | あり |
| 音楽モード | あり |
| 回想モード | なし |
| メッセージスキップ | 全文/既読 |
| オートモード | あり |
| 備考 | Windows版はPremium Editionのみ。CD-ROM版とDVD-ROM版がある。 |
『Ever17 -the out of infinity-』(エバーセブンティーン ジ・アウト・オブ・インフィニティ)は、2002年8月29日にKIDよりドリームキャストとプレイステーション2で発売された恋愛アドベンチャーゲームで、『infinity』シリーズの第2作目。
目次 |
[編集] 歴史
- Ever17 -the out of infinity-(原作版)
- 2002年8月29日、ドリームキャスト (DC) 版とプレイステーション2 (PS2) 版が発売。
- Ever17 -the out of infinity- Premium Edition(改良版)
- 2003年5月26日、PC版 (CD-ROM) が発売。CGが追加されている。
- 2003年11月27日、DC版(全年齢対象)およびPS2版(CEROレーティング15歳以上対象)が発売。
- 2004年10月28日、サクセスよりSuperLite2000シリーズでPS2版が発売。
- 2005年6月17日、PC版 (DVD-ROM) が発売。
- 2005年8月12日、ポータルサイト・goo内でオンデマンドゲームとして供給開始。2007年8月17日をもって終了。
- Ever17 -out of infinity-(北米版)
- 2005年12月20日、北米向けにヒラメキインターナショナルよりPC版(CD-ROM、13歳以上対象)が発売。文章は英語で音声は日本語のままである。
- 北米で発売された数少ない恋愛アドベンチャーゲームであり、当初から非常に高い評価を受けた[1]。
- ちなみに本作の登場人物のうちの一人「田中優美清春香菜(優)」は英語版の作品内で“You”と表記されている(日本語版にも「I am You!」と自己紹介するくだりがある)。このため英語圏の人にはしばしば本来の二人称代名詞の“you”と混同され、多少の混乱を生んだようである。
- infinity plus(セット版)
- 2008年4月4日、サイバーフロントより、シリーズ3作に新作『12RIVEN -the Ψcliminal of integral-』を加えたPC版セットが発売。
- 2008年10月09日、PS2版が発売。
- Ever17 -the out of infinity- Premium Edition(PSP版)
- 2009年3月12日、プレイステーション・ポータブル (PSP) 版が発売。ディレクション、プログラム、スクリプトなどはレジスタが担当した。新規ムービー、用語解説、シリーズ年表を収録している。
- infinity plus portable
- 2009年8月13日、PSP版のシリーズ4本セットが発売。オープニングムービー収録DVDが付属した。
- Ever17 (リメイク版)
- 2011年12月1日、5pb.とサイバーフロントの共同開発として、Xbox 360が発売。新規シナリオおよびエンディングを追加、舞台デザインのリニューアル、キャラクターの3D化、イベントCGの追加など、多数の新要素を追加している。
[編集] 概要
内容はSFアドベンチャーであり、公式サイトでは「シナリオに仕掛けられた謎の全貌を解き明かすことがゲームの目的」という旨のゲーム紹介がある。
[編集] シナリオ構成
このゲームの主人公(プレイヤーキャラクター)は、倉成武と記憶喪失の少年の2名。シナリオは倉成武の視点でプレイする武編と、記憶喪失の少年の視点でプレイする少年編に分かれる。武編と少年編のいずれをプレイするかについては、シナリオの序盤でプレイヤーが意識的に選択する。
このゲームは恋愛アドベンチャーゲームに分類され、いわゆるギャルゲーの要素をもっており、それぞれのシナリオについて攻略対象ヒロインが設定されている。武編では小町つぐみと茜ヶ崎空、少年編では田中優と松永沙羅である。
ヒロインとされているキャラクターのうち、八神ココのシナリオ(ココ編)についてはロックが施され、前作にあたる『Never7 -the end of infinty-』と同様に他の4人のシナリオでグッドエンドを迎えることで初めてロックが解除される。ココ編ではストーリー中にちりばめられた事件の謎が解明され、グランドフィナーレを迎えることになる。なお、ココ編は武編、少年編とも独立しているため、条件を満たしていればどちらの視点からでも突入可能である。
[編集] ストーリー
西暦2017年5月1日。様々な法律の改正や技術の発展が行われた近未来の日本。
様々な人々が祝日の予定に思いを巡らせる中で、必ず口端に登る施設があった。海洋テーマパーク、《LeMU(レミュウ)》。かつて存在したかも知れぬと夢見られる「レムリア大陸」の名を冠したその施設は、遊園地を丸ごと海の中に沈めるという斬新なテーマパークであった。海中をゴンドラで泳ぎ、視界を覆いつくすほどの魚を見上げながら散歩する。それはまさに現代によみがえった夢の大陸であった。そのLeMUに時同じくして足を運んだ、1人の青年と1人の少年がいた。珍しい観光施設を、しかしろくに楽しめないまま2人の時間は慌しく過ぎ去っていく。
突如、楽しげな歓声を切り裂くようにして耳を劈くような緊急避難警報が響き渡る。折り悪く、施設から逃げそこなった1人の青年と1人の少年。視界には誰も居らず、静まり返るテーマパークに不気味な咆哮が響き渡る。怒涛のごとく襲い掛かる鉄砲水。浸水を防ぐため自分達ごと閉じ込めようとする防水隔壁。何とか一命をとりとめ脱出経路を探すうちに、同じ境遇にある生存者達を発見する。閉じ込められた生存者は、6人。
地上に直通した第一階層は完全浸水しており、脱出用の通路や非常階段やエレベータも通行不可能。外部への通信も全く通じず、ただ助けを待つことしか出来なくなってしまった。しかし空気も食料も幾ばくかは余裕があり、当分は生存が可能ではある。LeMUの完全圧壊予想時間は今より5日後、5月7日午前4時30分前後。
脱出の目処がまったく立たないものの、即座に自らの命が脅かされる状況でもない。焦燥と弛緩の上で不安定に揺さぶられつつも、LeMUから生きて脱出するために6人の生存者達は協力して生き残る覚悟と連帯感を固めるのだった。
[編集] 舞台
[編集] LeMU
海中に宇宙ステーションのような建造物を沈めた巨大海洋テーマパーク。LeMUは全部で4つの階層に分かれており、まず浮島であり入り口でもある地上部分のインゼル・ヌル (Insel Null)。第一階層であり地上への直通部分のエルスト・ボーデン (Erst Boden)。第二階層は種々のアトラクションが存在するツヴァイトシュトック (Zweitstock)。レムリア大陸関連の展示品が並ぶ第三階層、ドリットシュトック (Drittstock)の全4階層である。この施設の主な目的は遊園地としての用途である。LeMUは施設内の気圧を海中の水圧と同じかそれ以上に保つ「飽和潜水仕様」を採用しており、この施設が水圧で潰れたりすることが絶対にないと保障している。またLeMUという名前にもあるように、この施設のモチーフは太古海中に没した人類発祥の地とも謳われる「レムリア大陸」である。海中ゴンドラや浮力エレベータなど、海の中に建造されたことを十二分に生かす構造となっており、作品世界において最も話題になっているテーマパークである。
大勢の人々で賑わっている最中、突如原因不明の緊急避難警報が発令。その数分後、浸水が発生し、地上との直通部分であるエルスト・ボーデンが完全浸水。最初の緊急避難警報の理由は不明。浸水の理由ともなった急激な気圧の減少も原因不明。地上に出るための通路は浸水したために隔壁が降りて、完全途絶。地上に向かうエレベータも全く動かずそその理由も不明。地上にいる者達の中には閉じ込められてしまった者達の知人もおり、まだ中に人がいることを知っているはずなのに一切外部からの接触が無くその理由も不明。自分達の存在を知らせようと通信を試みるも、一切の通信手段がひとつ残らず途絶しておりこれもまた、原因不明。6人の生存者たちは、来るかも分からない救助を待つしかできることが無くなってしまう。
[編集] 登場キャラクター
[編集] 主人公
シナリオ構成にて前述のとおり本作には2人の主人公がおり、序盤に現れる選択肢でどちらの視点でプレイするか意識的に決定する。この選択肢に至るまでは2人とも台詞に音声がついているのだが、視点が確定された後は視点側の音声が再生されなくなる。
- 倉成武(くらなり たけし)
- 声:保志総一朗
- 20歳、大学3年生。
- 友人とともにLeMUを訪れたが、LeMUに入場する際に友人とはぐれてしまい、今回の事件に巻き込まれる。
- 少年
- 声:???(秘密)
- 記憶喪失のため、名前・年齢・職業など不明。外見から15歳程度と推定される。名前がわからないので、周囲から便宜上「少年」と呼ばれる。
[編集] ヒロイン
- 小町つぐみ(こまち つぐみ)
- 声:浅川悠
- 7月5日生まれ、AB型、17歳。職業は不明。
- 経歴不詳の少女。艶やかな黒い長髪をなびかせた、黒ガウンに黒ロングスカートの黒ずくめ。多くを語らず、馴れ合いを嫌うニヒルな性格。
- 田中優美清春香菜(たなか ゆびせいはるかな)
- 声:下屋則子
- 3月30日生まれ、O型、18歳。鳩鳴館女子大学教養学部人文科学科1年。
- はきはきとした活発さを伺わせる、黄色に近い明るい髪色の短髪の少女。あまりに名前が長いので、普段は「優(ゆう)」または「なっきゅ」と呼ばれている。LeMUではアルバイト中に事件に巻き込まれる。趣味は温泉巡り、オカルト研究、超古代文明研究。さばさばとした明るい性格で、初対面の人物に対しても物怖じせずに対応する。どこで鍛えたのか体術的にも優れたものがあり、LeMUのコンソールに迄振るった事もある踵落しが必殺技。武に対しては口よりも先に手が出るタイプ。
- 茜ヶ崎空(あかねがさき そら)
- 声:笠原弘子
- 4月2日生まれ、A型、24歳。LeMU開発部のシステムエンジニアだが、実はLeMUの管理コンピュータの端末でもある。
- 涼やかな雰囲気を漂わせる、乳白に花の装飾のついたチャイナドレス姿の女性。趣味は人との対話、芸術、蟻の観察。
- 松永沙羅(まつなが さら)
- 声:植田佳奈
- 1月21日生まれ、A型、16歳。鳩鳴館女子高等学校2年生。
- 知性の広さを感じさせる、学生服姿の少女。驚異的なコンピュータに関する技術を持っている。優の後輩にあたり、優からは「マヨ[2]」と呼ばれている。学校の行事でLeMUに来ているところに今回の事件に巻き込まれる。何故か武編には登場しない。趣味はハッキング。忍者に憧れていて、頻繁に語尾に「ござる」や「ニンニン」等がつく。
- 八神ココ(やがみ ここ)
- 声:望月久代
- 12月17日生まれ、B型、14歳。公立中学校3年。
- ピピという愛犬を連れている少女。武編ではメインキャラとして、少年編では少年にしか見えない謎の少女として登場。小学校低学年にしか見えない容姿をしている。「こめっちょ」なるアメリカンジョークをこよなく愛する。よく人を見かけては自慢のこめっちょを吹き込むのだが、その感性は武曰く完全に電波系。
- 父の働くIBFを訪ねた際にLeMUに閉じ込められる。
[編集] スタッフ
[編集] 歌曲
- オープニングテーマ : LeMU 〜遙かなるレムリア大陸〜
- エンディングテーマ : Aqua Stripe
- 作詞・作曲 : 志倉千代丸、編曲 : 吉原かつみ / 歌 : 笠原弘子
- PSP版オープニングテーマ : It's a fine day
- 作詞・作曲 : 志倉千代丸、編曲 : 上野浩司 / 歌 : 今井麻美
- PSP版エンディングテーマ : The Azure〜碧の記憶〜
- 作詞 : 橋詰亮子、作曲 : 沢村竣、編曲 : 南利一 / 歌:今井麻美
- Xbox 360版オープニングテーマ : レムリアに捧ぐ
- 作詞・作曲 : 志倉千代丸、編曲 : 新井健史 / 歌 : KOKOMI
- Xbox 360版エンディングテーマ : 遠雷
- Xbox 360版グランドエンディングテーマ : Another Sky
- 作詞・作曲 : minato、編曲 : FAITH-T / 歌 : VALSHE
[編集] 本作の見所
物語中にはある「仕掛け」があり、またこれこそが物語の最大の鍵である。その伏線はココ編以外の4編の随所に「不可思議な現象」として提示されるが、普通に1人をクリアしただけでは謎が解けるどころか、むしろクリア前よりも謎を多く残した形で終わってしまう。4人クリアした後に分岐可能になるココ編にて、この仕掛けの全てが明かされる。またこの仕掛けのために、シナリオのみならず設定・解説書などまでが一役買っている。この仕掛けは、さらに発展した形で次回作の『Remember11 -the age of infinity-』に受け継がれている。
物語の根幹に関わる重大な伏線・覆される設定などが序盤から数多く出てくるため、ネタバレなしでの紹介、および内容についてのコミュニケーションが非常に困難なゲームである。
[編集] 関連商品
[編集] 書籍
- 『Ever17 -the out of infinity- ビジュアルファンブック』エンターブレイン、2002年 ISBN 4757712243
- 『Ever17 -the out of infinity- Premium Edition 設定解説ファンブック』ジャイブ、2004年 ISBN 4902314452
- 『Ever17 -the out of infinity- Premium Edition シナリオ&ビジュアルガイド』 新紀元社、2003年 ISBN 4775301748
- 『Ever17』著 : 日暮茶坊、絵 : 滝川悠・中里壮士、エンターブレイン(ファミ通文庫)、2002年 ISBN 4757711581
- 『Ever17アンソロジーコミック - Welcome to the deep place』 エンターブレイン(マジキューコミックス)、2003年 ISBN 4757713266
- 『Ever17 -The out of infinity-』 ジャイブ(ジャイブコミックス)、2003年 ISBN 4902314045
[編集] CD
- Ever17 -the out of infinity- サウンドコレクション(サイトロン / SCDC-00204)
- Ever17 ドラマCD「2035」(サイトロン / SCDC-00233)
- Ever17 シングルコレクション
- Action1 田中優美清春香菜(サイトロン / SCDC-00237)
- Action2 茜ヶ崎空(サイトロン / SCDC-00246)
- Action3 小町つぐみ(サイトロン / SCDC-00256)
- Action4 八神ココ(サイトロン / SCDC-00258)
- Action5 松永沙羅(サイトロン / SCDC-00259)
- Ever17 ボーカルコレクション(サイトロン / SCDC-00283)
- Infinity+Integral perfect Vocals (5pb. / VGCD-0168)
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- infinity (ゲーム) (Never7 -the end of infinty-)
- Remember11 -the age of infinity-
- 12RIVEN -the Ψcliminal of integral-
- code_18