BDプレーヤー

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Blu-ray Discプレーヤー(ブルー レイ ディスク プレーヤー、通称BDプレーヤーBD再生機)は、Blu-ray Discの再生専用ビデオ規格(BDMV)およびDVD-Videoを再生する装置である。BDプレーヤーは再生専用機を指し、記録型BDに動画などを記録できる装置は「BDレコーダー」という。

目次

[編集] 概要

BDプレーヤーはBDMVを再生する単体の機器で、テレビに接続して視聴する。液晶モニタ搭載の携帯用プレーヤーは製品化されているが、DVDプレーヤーとは異なり車載プレーヤーはまだ製品化されていない。

BD-ROMはBDドライブを搭載したパソコンで視聴することもでき、このとき使用する「BD/DVD再生ソフトウェア」は「ソフトウェアBD/DVDプレーヤー」ともよばれる。

BD以外にもDVD-Videoフォーマットに対応することが必須であり、パソコンで作成したDVD-Video/BDMV準拠のディスクや、DVDレコーダーでDVD-Videoモードで録画したディスクを通常再生可能である。またBD/DVDレコーダーのBDAVDVD-VR形式で録画したディスク、AVCHD音楽CDなどを再生可能なものがある。

[編集] 視聴

BDプレーヤーはテレビに接続して視聴する。この際、ハイビジョン画質で視聴するためには、ハイビジョン解像度に対応したHDTVと、D端子コンポーネント端子・HDMIケーブルのいずれかで接続する必要がある。中でも完全デジタル転送が行われるHDMIが最も好ましいとされ、近年のほとんどのHDTVは1 - 3端子実装している。

HD解像度に非対応なSDTVでの視聴も勿論可能ではあるが、本来の恩恵は受けれなくなる。

[編集] 1080/24p

映画ソフトのほとんどは秒間24フレーム(24Hz)で撮影・収録されている。これをプレーヤー側で60Hzに補間するとわずかながら画質が損なわれる。それを解決するためフルハイビジョン・24HzのままHDMIでデジタル転送する方式が登場し、これを「1080/24p」「1080p 24Hz」などと呼ぶ。受像機側で120Hzなど24の倍数に補間する場合が多く、よりオリジナルの意図に近い映像が再現される。

1080/24pで再生するにはプレーヤー・受像機の両方が対応する必要がある。PS3や2007年以降に発売されたBDプレーヤー/レコーダーのほとんどが対応している。2007年以降に薄型テレビプロジェクタの多くが対応するようになった。なおHDMI接続が必須となり、D端子/コンポーネント端子では不可能である。

[編集] HDオーディオ

BD-ROMで採用されているロスレスサラウンド音声(ドルビーTrueHDDTS-HDマスターオーディオ)を通称HDオーディオと呼ぶ。正しく再生するにはBDプレーヤーとAVアンプの双方が対応している必要があり、以下の接続方法がある。

  1. BDプレーヤーがビットストリーム出力に対応している場合、HDMI接続で記録信号のまま出力できる。デコードに対応したAVアンプ側で伸張・再生する。
  2. BDプレーヤー側がデコードに対応している場合、PCMサラウンド音声に伸張しHDMI接続でAVアンプに出力する。プレーヤー・AVアンプの双方がアナログ5.1ch/7.1ch音声出入力を備えていればアナログ接続も可能である。

上記のいずれも満たさない場合でも、プレーヤー・AVアンプの双方に光デジタル音声端子があればサラウンド再生が可能である。ただしこの場合はTrueHD・DTS-HDトラックに併せて収録されるドルビーデジタルやDTSを再生するため音質が劣る(DVD-Video相当)。

2007年以降に発売されたBDプレーヤーはHDオーディオのビットストリーム出力とデコードに対応する場合が多い。PS3はデコードのみ対応(DTS-HDは2008年4月のバージョン2.30アップデートで対応)。

HDオーディオに対応したHDMI Ver.1.3搭載AVアンプは2007年頃から製品が増え、低価格な機種も登場している。HDMI搭載でもHDオーディオ非対応の機種があり、その場合はプレーヤー側でデコードすれば問題はない。

BD-ROMにはこの他にも非圧縮PCMサラウンド音声が採用されている。プレーヤーとAVアンプの双方にHDMI端子またはアナログ5.1ch/7.1ch出入力があれば再生可能である。

[編集] 機器

2006年6月に北米でサムスン電子が初のBDプレーヤーを発売。当初の価格は1000ドル程度であった。

同11月にBD-ROM再生対応のゲーム機「プレイステーション3」 (PS3) が発売。当時の価格は500 - 600ドル(日本では49800/59800円)でそれまで発売されたBDプレーヤーより低価格だった。それ以降BDプレーヤーの販売台数の大半を占め普及を牽引している。

2007年の北米の年末商戦において、東芝がライバル規格のHD DVDプレーヤーを100ドル程度に大幅値下げしたためBD陣営も値下げを余儀なくされたが、それでもBDプレーヤーは300 - 400ドル程度であった。またPS3も399ドル(日本では39980円)に値下げした。

DVDプレーヤーとの価格差が大きいこともあり普及が伸び悩んでいるという報道もあったが、最大手のソニーによると北米では在庫切れになるほど売れ行きは好調だという[1](2008年7月現在)。

2009年頃には普及価格帯とされる200ドル程度のプレーヤーの登場が見込まれている。

海外では、DVDレコーダーの普及が進まなかったが、これはBDにもあてはまる。米国東南アジアを含む多くの海外諸国では、日本のメーカーも含め、再生機のみを販売しており、録画対応のBDレコーダーはほとんど販売されていない。

[編集] 日本市場のBDプレーヤー

世界的に見て国内ではBD/DVDレコーダー市場が特異的に大きいことから、日本のメーカーはDVDのとき以上に単体プレーヤーに力を入れておらず、2008年現在で日本の一般消費者向けに据え置き型BDプレーヤーを販売しているのはソニー(2008年12月参入)、シャープパイオニアデノンの4社および前述のPS3のみであり、それもホームシアター向けの高級機が多く一般向けの価格帯の機器を販売しているのはソニーとシャープの2社のみであった。ただし、2009年に入り参入するメーカーが急増しており、パナソニックやパイオニアも一般向けの市場に参入し他社もラインナップの拡充をしている。なお、ポータブルBDプレーヤーはパナソニック1社のみが販売している。

[編集] 一般向け

  • SCE - プレイステーション3(2006年11月発売)
  • ソニー - BDP-S350(2008年12月発売)
  • シャープ - BD-HP1(2007年5月発売、2009年初頭に生産終了)
    BDレコーダーがまだ高かった時期に発売されたモデルのため、過渡期的機能として同社製テレビやDVDレコーダーなどをi.LINKで接続することにより番組を記録できる機能を唯一備えていた。
  • シャープ - BD-HP21(2009年3月発売)
  • パイオニア - BDP-120(2009年5月発売、現在の最廉価BDプレーヤーで実売3万円予定)
  • パイオニア - BDP-320(2009年5月発売)
  • パナソニック - DMP-BD60(2009年5月発売)

[編集] ホームシアター向け

  • ソニー - BDP-S5000ES(2008年12月発売)
  • パイオニア - BDP-LX52(2009年5月発売)
  • パイオニア - BDP-LX70(2007年6月発売、2008年半ばに生産終了)
  • パイオニア - BDP-LX71(2008年11月発売)
  • パイオニア - BDP-LX80(2007年10月発売)
  • パイオニア - BDP-LX91(2008年12月発売)
  • デノン - DVD-3800BD・2500BT(2008年3月発売)
    2500BTはHDMI端子のみを備え、アナログ出力がないため、「プレーヤー」ではなく「トランスポート」(分離型CDプレーヤーと同様)と呼んでいる。

[編集] ポータブル機器・業務用

  • パナソニック - DMP-BV100(2009年3月発売)
    8.9V型液晶ディスプレイ・地上デジタルチューナー一体型。世界初のポータブルタイププレーヤー。
  • パナソニック - DMP-T1000(2008年7月発売)
    業務用モデルではあるが、個人ユーザーであっても、業務用製品を取り扱う販売店(ビデオ近畿など)や、あるいは、ネットショッピングなどで購入することができる。海外向けの機種がベースのためGUIはすべて英語である。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ ソニーに聞く「BDレコーダ市場」の現状、Impress AV Watch、2008年7月31日