A・E・ヴァン・ヴォークト

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A・E・ヴァン・ヴォークト

アルフレッド・エルトン・ヴァン・ヴォークトAlfred Elton van Vogt, 1912年4月26日 - 2000年1月26日)は、カナダウィニペグ出身の小説家で、SF黄金期を代表するSF作家の一人。「Vogt」の「g」は発音しないが、日本ではヴォークトやヴォクトと表記されることが多い。

日本フランスといった諸外国でも人気を博し、フランスでは作家ボリス・ヴィアンらに愛読された。その作品は、SFの古典として、様々な作品に多大な影響を及ぼした。

ヴォークトの作品は、原語で800語前後に分けられた一場面ごとに冒頭と末尾で状況の簡潔な描写を行い、その中に起承転結の山場を盛り込む独特の構成方法を特徴としている。

目次

[編集] 経歴

文学
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1939年アスタウンディング』誌7月号の、凶暴な宇宙生物クァールと人類との遭遇を描いた『黒い破壊者』(Black Destroyer)(『宇宙船ビーグル号の冒険』に収録)でSF界にデビュー。のちに「ワイドスクリーン・バロック」と呼ばれる作風を確立する。1952年に税金対策からアメリカに帰化。1990年代に入ってから、アルツハイマー症を患い執筆不能となる。2000年1月26日に肺炎の合併症ために死去。

[編集] 新興宗教・擬似科学への偏愛

マーチン・ガードナーの『奇妙な論理』(原題in the Name of Science, 1952)によれば、ヴォークトは何度となく擬似科学・新興宗教に騙されている。

  • SF作家のロン・ハバードが創始したダイアネティックス(現在のサイエントロジー教会)の西海岸支部を作った。ちなみにジョン・W・キャンベルもサイエントロジー加入者の一人。
  • 弱視に悩まされたゆえか、「眼鏡をかけなければ視力が回復する」というインチキ科学(ベイツ式近視矯正法)に騙された。ガードナーがヴォークトに会いに行った時には、眼鏡をはずしていたため何度となく頭を壁にぶつけていた。
  • アリストテレス論理学を批判する アルフレッド・コージブスキー一般意味論(一般意味論については、擬似科学と断定できない一面もある。一例としてS.I.ハヤカワ著『思考と行動における言語』など。)に影響され、「非アリストテレス論理」にヒントを得た小説『非Aの世界』『非Aの傀儡』を書いた(すなわち「非A(Null-A)」の「A」は「アリストテレス」の略)。

[編集] その他のエピソード

  • 『スラン』が人気を博し、当時の人気投票で『スラン』への投票が100%(投票者全員が一位に推した)になるという快挙を成し遂げた。

[編集] 作品リスト

[編集] 長編

  • 宇宙船ビーグル号の冒険 (The Voyage of the Space Beagle/Mission:Interplanetary)
  • スラン (SLAN)
  • 宇宙嵐の彼方 (The Mixed Man/Mission to the Stars)
  • 宇宙製造者 (The Universe Maker)
  • イシャーの武器店 (The Weapon Shops of Isher)
  • 武器製造業者 (The Weapon Makers)
  • 非Aの世界 (なるえーのせかい、The World of Null A)
  • 非Aの傀儡 (なるえーのかいらい、The Pawns of Null-A/The Player of Null-A)
  • ロボット宇宙船 (The Mating Cry)
  • 銀河帝国の創造 (The Wizard of Linn)
  • 目的地アルファ・ケンタウリ (Rogue Ship)
  • 惑星売ります (Planets for Sale):E・メイン・ハル(夫人)と共著
  • 月のネアンデルタール人 (The Beast)
  • 未来世界の子供たち (Children of Tomorrow)

[編集] 短編集

  • 拠点 (The Rull)
  • 地球最後の砦 (Earth's Last Fortress/Masters of Time)
  • 時間と空間のかなた (Away and Beyond)
  • 終点:大宇宙 (Destination: Universe!)
  • 原子の帝国 (Empire of the Atom & Siege of the Unseen)
  • モンスターブック (Monsters)

他に短編、エッセイ等あり。

[編集] 外部リンク