東京カレンダー

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港区おじさんから転送)
東京カレンダー株式会社
Tokyo Calendar, Inc.
種類 株式会社
略称 東カレ
本社所在地 日本の旗 日本
141-0032
東京都品川区大崎1丁目2-2
アートヴィレッジ大崎セントラルタワー14階
設立 2012年1月
業種 情報・通信業
事業内容 月刊誌・書籍制作及び発行
マルチメディア事業他
代表者 菅野祐介(代表取締役社長)
資本金 5千万円
純利益 5304万9000円
(2022年12月31日時点)[1]
総資産 7億3456万9000円
(2022年12月31日時点)[1]
主要株主 フューチャーインベストメント株式会社
(100%)
外部リンク https://tokyo-calendar.jp/
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東京カレンダー
YouTube
チャンネル
活動期間 2016年12月5日 -
ジャンル エンターテインメント
登録者数 5.44万人
総再生回数 12,514,054回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2022年11月14日時点。
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東京カレンダー』(とうきょうカレンダー)は、2001年10月から刊行されている月刊情報誌[2][3]、ウェブサイト[3]、およびその事業を運営する2012年設立の株式会社[4]である。

ACCESS子会社のアクセス・パブリッシングによって創刊され[2][4]、2012年にフューチャーアーキテクトが事業を承継し、東京カレンダー株式会社を設立した[4]

創刊時の発行人は安武不可止(現:「楽園計画」社長)、編集人は藤井雅彦(現:ケンゾーエステートワイナリージャパン社長)。表紙には小雪大沢たかおを起用した[5]

創刊20年目突入を記念した舞台化作品「東京カレンダー THE STAGE 私はもっと上に行ける!」が2020年に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で開催自粛となった[6]

制作意図[編集]

アクセス・パブリッシング副社長の平沢和夫は『東京カレンダー』の特徴として2002年に「雑誌で厳選した情報を提供し、詳しくはネットで見てもらうというやり方」を挙げた[3]。アクセス・パブリッシングは2010年に『東京カレンダー』を新創刊し、「ハイエンドなカルチャーライフ」を送る「30 - 40代の男性、20代後半 - 40代女性」を想定読者に設定した[7]。表紙は“バーのカウンター席で飲んでいる”風の美女俳優がモデルに起用され、題字も含めて茶色調でまとめられている。

東京カレンダー社長の菅野祐介は2015年に雑誌『東京カレンダー』は「創刊以来、15年もの間、グルメ、しかも外食という外で体験を楽しむジャンルをコアコンピタンス」としてきたと述べた[8]

菅野は2015年にリニューアルしたウェブサイト「東京カレンダーWEB」について、「リアル・エンターテインメント」を追求して制作していると述べた[8]

東京女子図鑑[編集]

2015年に東京カレンダーウェブサイトで連載された小説『東京女子図鑑』が反響を呼んだ[9][10][11]。同作は三軒茶屋に住む主人公「綾」の生活が描かれている[9]。書籍化された同作について、中川淳一郎は「『こんなヤツいねぇ(笑い)』や『こんなヤツいるいる』などとツッコミを1ページに2回ほどはできてしまう稀有な本」との書評を寄せた[11]

ドラマ版[編集]

2016年12月からは水川あさみ主演によるドラマ版(全11回、制作:ワタナベエンターテインメント)がAmazon Prime Videoで配信開始された[12]

2017年10月、ワタナベエンターテインメントと東京カレンダーは中華人民共和国(中国)の動画配信サイトである優酷との間で本ドラマの中国版を製作することで合意し、2018年に北京を舞台にした『北京女子図鑑』と上海を舞台にした『上海女子図鑑』がそれぞれ配信された[13]

2022年9月21日からは本ドラマの台湾版で台北を舞台にした『台北女子図鑑』がウォルト・ディズニー・カンパニー傘下の定額制動画配信サービスDisney+」にて、アジアの一部の国と地域[14]で配信される予定[15]

港区おじさん[編集]

港区おじさん』は、東京カレンダーが2017年3月24日から、東京カレンダーアプリおよびYouTubeで配信する短編ドラマシリーズ[16]である。港区に在住する「女子」と、その背後に存在する「港区おじさん」に焦点をあてたショートムービーを毎週金曜日に配信している。当初は1分前後のコンテンツであったため、「1分港区おじさん」と称していたが、回をかさねて話題を呼ぶごとに1分を超過することが増えたため、2018年5月12日から13日にかけて開催されたイベント「港区おじさんファンミーティング」で、「1分港区おじさん」から「港区おじさん」に改称した。

東京男子図鑑[編集]

2019年9月から公式サイトで連載されていた小説。主演:竹財輝之助でテレビドラマ化された。

脚注[編集]

  1. ^ a b 東京カレンダー株式会社 第17期決算公告
  2. ^ a b 「ネット企業が紙の雑誌 本業と相乗効果狙う、取引先拡大は不透明」『日本経済新聞朝刊』日本経済新聞社、2001年7月11日、15面。2021年9月11日閲覧。
  3. ^ a b c 「雑誌に広がるネット連動 「紙」を補強、手法多様に」『朝日新聞朝刊』朝日新聞社、2002年4月14日、7面。2021年9月11日閲覧。
  4. ^ a b c 会社概要[東京カレンダー株式会社]
  5. ^ 本誌2001年12月創刊号参照
  6. ^ 舞台「東カレ」デイリーイケオジ追加キャストに大澄賢也・原田龍二・藤森慎吾ら”. ステージナタリー (2020年2月25日). 2023年10月21日閲覧。
  7. ^ 「東京カレンダー®」新装刊のお知らせ 2010.05.21
  8. ^ a b 東京カレンダー 躍進の理由/代表取締役社長 菅野祐介氏インタビュー 週刊?!イザワの目 2016/01/07
  9. ^ a b 『東京女子図鑑』『東京人生ゲーム』連載の舞台裏〜「東京カレンダー」菅野代表が語るストーリテリングの極意 2016.02.09 10:00 SENSORS
  10. ^ プレスリリース 東京で生きる女性の人生模様をその時々に暮らす街ごとに語るWEB連載「東京女子図鑑」を書籍化 2016.03.28
  11. ^ a b 中川淳一郎 男が読んでも「ヤッベー」と感情が揺れる怪書 2016年5月1日
  12. ^ “東カレ連載『東京女子図鑑』が水川あさみ主演ドラマに”. NEWSポストセブン (小学館). (2016年12月23日). http://www.news-postseven.com/archives/20161223_478455.html 2021年9月11日閲覧。 
  13. ^ 「東京女子図鑑」の中国版「北京女子図鑑」が製作中 現代女性の姿を描く”. 人民日報 (2018年3月12日). 2022年9月17日閲覧。
  14. ^ 台湾と日本香港
  15. ^ ドラマ「台北女子図鑑」が配信へ オリジナル版主演の水川あさみがエール”. フォーカス台湾 (2022年9月14日). 2022年9月15日閲覧。
  16. ^ “東京カレンダー、メディアとリアルの融合イベント『港区おじさんファンミーティング』を開催”. music.jpニュース (music.jp). (2018年5月24日). https://music-book.jp/video/news/news/187657 2018年6月24日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]