武内桂舟
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武内 桂舟(たけうち けいしゅう、文久元年10月11日(1861年11月13日) - 昭和17年(1942年)1月3日)は明治・大正期の浮世絵師、挿絵画家。
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[編集] 来歴
本名は「武内鋠平(しんぺい)」、一説に銀平。紀州藩士武内藤介の次男として江戸に生まれる。少年期に狩野派の絵を習い、資料により狩野永悳の養子になったとするものと、狩野正信(狩野派始祖の正信とは別人)の養子になったとするものがある。さらに松本楓湖、月岡芳年について日本画を学び、年甫と号した。長く東京九段に住んでいた。
明治20年(1887年)頃、尾崎紅葉、山田美妙、巌谷小波らの文学結社「硯友社」に参加し挿絵を描き、とりわけ尾崎紅葉とはコンビとされた。明治24年(1891年)、巌谷小波のお伽噺『こがね丸』の挿絵を切っ掛けに児童文学の挿絵に傾倒、「やまと新聞」や博文館発行の雑誌「少年世界」、同じく博文館発行で巌谷小波編の叢書「日本昔噺」など単行本などの挿絵を多く描いている。雑誌「少年世界」に掲載された挿絵は明治維新後では最も早い時期に「児童向け挿絵」として描かれたものの一つであり、現代日本の「絵本作家」の元祖的存在である。また、明治30年代には博文館の依頼により、「葉桜」、「初桜」、「夜桜」という大錦の配り物を描いている。これは接吻しながら抱擁する場面を描いた春画で、「葉桜」では、橋の上から落下する男女などを描いており、斬新な構図であった。
薩摩焼の陶器画にも新機軸をだし、晩年は肉筆画を描いている。法名は硯精院釈桂舟居士。『絵画叢誌』第208号(明治37年6月)には「桂舟と天麩羅」なる記事が載っている。
[編集] 作品
- 「椀久物語第二部」 錦絵 石川県立美術館所蔵
- 「初卯」 錦絵 石川県立美術館所蔵
- 「花ぐもり」 錦絵 ムラー・コレクション
- 「冬日」 錦絵 ムラー・コレクション
- 「最後之大勝」 錦絵 プーシキン美術館所蔵
- 「婦人風俗双六」 錦絵 『女学世界』第10巻第1号付録 明治42年(1909年) 早稲田大学図書館所蔵
- 「京橋風景 読売新聞社・勧業場」 錦絵 早稲田大学図書館所蔵
[編集] 関連項目
[編集] 参考資料
- 原色浮世絵大百科事典 第2巻 日本浮世絵協会編、大修館書店、1982年
- 大江戸 浮世絵の春 福田和彦編著、KKベストセラーズ、1989年
- 鳥越信編 『はじめて学ぶ 日本の絵本史1』 ミネルヴァ書房、2001年 ISBN 978-4-623-03317-1