歌野晶午

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
歌野 晶午
(うたの しょうご)
誕生 1961年9月26日(52歳)
福岡県福岡市
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1988年 -
ジャンル 推理小説
代表作 葉桜の季節に君を想うということ
主な受賞歴 日本推理作家協会賞(2004年)
本格ミステリ大賞(2004年・2010年)
処女作 長い家の殺人
Portal.svg ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

歌野 晶午(うたの しょうご、1961年9月26日 - )は、日本の推理作家である。本名は歌野 博史(うたの ひろし)。主に本格推理小説を発表している。いわゆる「新本格第一世代」の1人。福岡県福岡市出身。福岡県立城南高等学校卒業。東京農工大学農学部環境保護学科卒。

経歴[編集]

高校時代は漫画研究部に所属。大学卒業後、編集プロダクションで働く傍ら、小説を執筆する。島田荘司のエッセイを参考に島田宅を訪れ、それをきっかけに島田の推薦により1988年に『長い家の殺人』でデビュー。ペンネームの「晶午」は島田が考案した。以後、『白い家の殺人』『動く家の殺人』の家シリーズなどの名探偵・信濃譲二の活躍を描くシリーズと、『ガラス張りの誘拐』『死体を買う男』などのノンシリーズものの執筆を行う。

1992年の『さらわれたい女』以後、一時作品の発表がとだえるが、1995年『ROMMY』で復活。以後、1年に1〜2冊のペースで新作を発表し続ける。2003年に発表した『葉桜の季節に君を想うということ』は、2004年このミステリーがすごい!本格ミステリ・ベスト10の各1位に選ばれ、第57回日本推理作家協会賞と、第4回本格ミステリ大賞を受賞し、高い評価を得た。

文学賞受賞・候補歴[編集]

  • 1995年 - 「水難の夜」で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)候補。
  • 1997年 - 「プラットホームのカオス」で第50回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)候補。
  • 2004年 - 『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞、第4回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。
  • 2008年 - 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』で第8回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
  • 2010年 - 『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。
  • 2012年 - 『春から夏、やがて冬』で第146回直木三十五賞候補。

ミステリ・ランキング[編集]

週刊文春ミステリーベスト10[編集]

  • 2000年 - 『安達ヶ原の鬼密室』20位
  • 2003年 - 『葉桜の季節に君を想うということ』2位
  • 2011年 - 『春から夏、やがて冬』17位

このミステリーがすごい![編集]

  • 2004年 - 『葉桜の季節に君を想うということ』1位
  • 2008年 - 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』12位
  • 2010年 - 『密室殺人ゲーム2.0』18位

本格ミステリ・ベスト10[編集]

  • 1999年 - 『ブードゥー・チャイルド』5位
  • 2001年 - 『安達ヶ原の鬼密室』20位
  • 2004年 - 『葉桜の季節に君を想うということ』1位
  • 2008年 - 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』6位
  • 2010年 - 『密室殺人ゲーム2.0』1位
  • 2012年 - 『密室殺人ゲーム・マニアックス』8位

作品[編集]

単行本[編集]

名探偵・信濃譲二シリーズ[編集]

  • 長い家の殺人(1988年9月 講談社ノベルス / 1992年3月 講談社文庫 / 2008年4月 講談社文庫【新装版】)
  • 白い家の殺人(1989年2月 講談社ノベルス / 1992年2月 講談社文庫 / 2009年4月 講談社文庫【新装版】)
  • 動く家の殺人(1989年8月 講談社ノベルス / 1993年5月 講談社文庫 / 2009年8月 講談社文庫【新装版】)
  • 放浪探偵と七つの殺人(1999年6月 講談社ノベルス / 2002年7月 講談社文庫 / 2011年5月 講談社文庫【増補版】)
    • 収録作品:ドア⇄ドア / 幽霊病棟 / 烏勧請 / 有罪としての不在 / 水難の夜 / W=mgh / 阿闍梨天空死譚 / マルムシ(増補版のみ)

密室殺人ゲームシリーズ[編集]

  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り(2007年1月 講談社ノベルス / 2010年1月 講談社文庫)
  • 密室殺人ゲーム2.0(2009年8月 講談社ノベルス / 2012年7月 講談社文庫)
  • 密室殺人ゲーム・マニアックス(2011年9月 講談社ノベルス)

舞田ひとみシリーズ[編集]

  • 舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵(2007年11月 光文社カッパ・ノベルス / 2010年7月 光文社文庫
    • 収録作品:黒こげおばあさん、殺したのはだあれ? / 金、銀、ダイヤモンド、ザックザク / いいおじさん、わるいおじさん / いいおじさん? わるいおじさん? / トカゲは見ていた知っていた / そのひとみに映るもの
  • 舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵(2010年10月 光文社カッパ・ノベルス / 2013年8月 光文社文庫)
    • 収録作品:白+赤=シロ / 警備員は見た! / 幽霊は先生 / 電卓男 / 誘拐ポリリズム / 母
  • コモリと子守り(2012年12月 光文社)

その他[編集]

  • ガラス張りの誘拐(1990年8月 カドカワノベルズ / 1995年6月 講談社文庫 / 2002年5月 角川文庫
  • 死体を買う男(1991年5月 カッパ・ノベルス / 1995年2月 光文社文庫 / 2001年11月 講談社文庫)
  • さらわれたい女(1992年1月 カドカワノベルズ / 1997年11月 講談社文庫 / 2006年1月 角川文庫)
  • ROMMY そして歌声が残った(1995年7月 講談社ノベルス)
    • 【改題】ROMMY 越境者の夢(1998年5月 講談社文庫 / 2011年1月 講談社文庫【新装版】)
  • 正月十一日、鏡殺し(1996年9月 講談社ノベルス / 2000年1月 講談社文庫 / 2011年12月 講談社文庫【新装版】)
    • 収録作品:盗聴 / 逃亡者大河内清秀 / 猫部屋の亡者 / 記憶の囚人 / 美神崩壊 / プラットホームのカオス / 正月十一日、鏡殺し
  • ブードゥー・チャイルド(1998年7月 角川書店 / 2001年8月 角川文庫)
  • 安達ヶ原の鬼密室(2000年1月 講談社ノベルス / 2003年3月 講談社文庫)
  • 生存者、一名(2000年11月 祥伝社文庫
  • 世界の終わり、あるいは始まり(2002年2月 角川書店 / 2006年10月 角川文庫)
  • 館という名の楽園で(2002年6月 祥伝社文庫)
  • 葉桜の季節に君を想うということ(2003年3月 文藝春秋 / 2007年5月 文春文庫)
  • 家守(2003年11月 カッパ・ノベルス / 2007年1月 光文社文庫)
    • 収録作品:人形師の家で / 家守 / 埴生の宿 / 鄙 / 転居先不明
  • ジェシカが駆け抜けた七年間について(2004年2月 原書房 / 2008年10月 角川文庫)
  • 魔王城殺人事件(2004年9月 講談社ミステリーランド / 2012年5月 講談社ノベルス)
  • 女王様と私(2005年8月 角川書店 / 2009年8月 角川文庫)
  • そして名探偵は生まれた(2005年10月 祥伝社 / 2009年2月 祥伝社文庫)
    • 収録作品:そして名探偵は生まれた / 生存者、一名 / 館という名の楽園で / 夏の雪、冬のサンバ(文庫版のみ収録)
  • ハッピーエンドにさよならを(2007年8月 角川書店 / 2010年9月 角川文庫)
    • 収録作品:おねえちゃん / サクラチル / 天国の兄に一筆啓上 / 消された15番 / 死面 / 防疫 / 玉川上死 / 殺人休暇 / 永遠の契り / In the lap of the mother / 尊厳、死
  • 絶望ノート(2009年5月 幻冬舎 / 2012年8月 幻冬舎文庫
  • 春から夏、やがて冬(2011年10月 文藝春秋 / 2014年6月 文春文庫)

アンソロジー[編集]

「」内が収録されている歌野の作品

ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑[編集]

  • 推理小説代表作選集 1995年版(1995年6月 講談社)「水難の夜」
    • 【改題】犯行現場にもう一度 ミステリー傑作選33(1997年10月 講談社文庫)
  • 推理小説代表作選集 1997年版(1997年6月 講談社)「プラットホームのカオス」
    • 【改題】殺人哀モード ミステリー傑作選37(2000年4月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 1998(1998年6月 講談社)「ドア⇄ドア」
    • 【改題】完全犯罪証明書 ミステリー傑作選39(2001年4月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 1999(1999年6月 講談社)「烏勧請」
    • 【改題】殺人買います ミステリー傑作選41(2002年8月 講談社文庫)
  • ザ・ベストミステリーズ 2004(2004年7月 講談社)「転居先不明」
    • 【改題】孤独な交響曲 ミステリー傑作選(2007年4月 講談社文庫)

その他[編集]

  • ミステリーの愉しみ5 奇想の復活(1992年8月 立風書房)「阿闍梨天空死譚」
  • 密室殺人大百科 下 時の結ぶ密室(2000年7月 原書房 / 2003年9月 講談社文庫)「夏の雪、冬のサンバ」
  • 新世紀犯罪博覧会(2001年3月 光文社カッパノベルス)「二十一世紀の花嫁」
  • マスカレード 異形コレクション21(2002年1月 光文社文庫)「死面」
  • 絶海(2002年10月 祥伝社ノン・ノベル)「生存者、一名」
  • 川に死体のある風景(2006年5月 東京創元社 / 2010年3月 創元推理文庫)「玉川上死」
  • 極上掌篇小説(2006年11月 角川書店)「永遠の契り」
  • 作家の手紙(2007年2月 角川書店、2010年11月 角川文庫) 「哀悼の手紙 天国の兄に一筆啓上」
  • 事件の痕跡(2007年11月 光文社カッパ・ノベルス/ 2012年4月 光文社文庫)「玉川上死」
  • 9の扉(2009年7月 マガジンハウス)「母ちゃん、おれだよ、おれおれ」 - 北村薫法月綸太郎らとのリレー短編集
  • 暗闇を見よ(2010年11月 光文社カッパ・ノベルス)「おねえちゃん」
  • ベスト本格ミステリ2014(2014年6月 講談社ノベルス)「黄泉路より」

リレー小説[編集]

単行本未収録短編[編集]

  • マドンナと王子のキューピッド(別册文藝春秋電子増刊『つんどく』2013年4月配信)
  • ずっとあなたが好きでした(『別册文藝春秋』2013年7月号)
  • 黄泉路より(『別册文藝春秋』2013年9月号)
  • 別れの刃(『別册文藝春秋』2013年11月号)
  • まどろみ(別册文藝春秋電子増刊『つんどく vol.2』2013年11月配信)
  • 遠い初恋(『別册文藝春秋』2014年1月号)
  • ドレスと留袖(『別册文藝春秋』2014年3月号)
  • 匿名で恋をして(『別册文藝春秋』2014年5月号)
  • 女!(別册文藝春秋電子増刊『つんどく vol.3』2014年5月配信)
  • 散る花、咲く花(『別册文藝春秋』2014年7月号)

メディア・ミックス[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

バラエティー[編集]

  • 超再現!ミステリー(2012年8月21日放送、日本テレビ系、「さらわれたい女」を再現ドラマとして放送)

漫画[編集]

  • 幽霊病棟 放浪探偵信濃譲二の事件簿(風祭荘太作画、2004年9月 秋田書店
    • 収録作品:幽霊病棟 / 男子学生寮殺人事件(【改題】有罪としての不在) / ドア⇄ドア / 水難の夜