橋口靖正

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橋口 靖正
生誕 1980年3月14日
出身地 日本の旗 日本 宮崎県
死没 (2016-12-08) 2016年12月8日(36歳没)
ジャンル
職業
担当楽器
レーベル LOVEMART(最終所属)
共同作業者
公式サイト 橋口靖正 Official Website

橋口 靖正(はしぐち やすまさ、1980年3月14日 - 2016年12月8日)は、日本シンガーソングライター作曲家編曲家音楽プロデューサー

来歴[編集]

1980年3月14日宮崎県にて生誕。小学校入学と同時にピアノを習得。これにより中学校時代にピアノを弾けるということからバンドに参加し、文化祭にてキーボーディストとしてステージデビューを果たした。中学校の卒業ライブではドラムスを担当した。

1997年の冬に4トラックのカセットテープMTRを入手し、オリジナル楽曲の制作や編曲、多重録音を行なうようになった。

2000年9月30日に発売された0930のシングル「山田君」に収録の2曲の作詞・作曲を担当したのを皮切りに、あいみょんつるうちはな豊崎愛生モノブライトなど、多数のアーティストに楽曲提供やプロデュースを行なうようになる。

2008年フチザワサダノリベースコーラス)や遠藤雄司(キーボード)と共にピアノポップ・バンド「hello!」を結成。2009年サマーソニックに出場、デビューアルバム『胸さわぎポケット』がロングヒットを記録[2]2011年に遠藤が脱退し、やべなつきドラム、コーラス)が加入して活動が継続されるも、2013年10月に開催されたワンマンライブを以て活動休止となった[3]

2015年2月14日にソロ1stシングル「GIFTs」とソロ2ndシングル「ウォーリー」の配信が開始された。

2016年12月8日未明、虚血性心疾患により逝去。これにより、12月16日にmona recordsで開催が予定されたワンマンライブ「HGYMの慌てすぎたサンタクロース」は公演中止、12月25日に配信予定となっていた新曲「Noel」は一旦発売中止となった[4]。彼を『ぐっちゃん』と呼び、特に親交のあったGOING UNDER GROUNDの中澤寛規が自身のブログで橋口との思い出を綴っている[5]

2017年12月6日にトリビュートアルバム『春色の君はかわいい / 『-5』 〜Tribute to Yasumasa Hashiguchi〜』が発売された[6]

2018年2月20日にトリビュート・ライブ『HGYM大感謝祭 2018』が開催。前述のトリビュートアルバムに参加したアーティストが出演したほか、1日限定で「hello!」が復活した[7]。同年3月14日岡田梨沙磯貝サイモン中澤寛規浜口尚を中心としたトリビュートバンド「HGYM」が結成された。

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

発売日 タイトル 収録曲 規格 収録アルバム 備考
1st 2015年2月14日 GIFTs
  1. GIFTs
デジタル・ダウンロード (-5) 2ndシングルと同時リリース
2nd ウォーリー
  1. ウォーリー
デジタル・ダウンロード 1stシングルと同時リリース
TBS系『新チューボーですよ!』2016年4月-6月エンディングテーマ
3rd 2015年8月28日 もしもWikipediaにのれたなら
  1. もしもWikipediaにのれたなら
CD アルバム未収録 会場限定販売
ジャケットは松本素生GOING UNDER GROUND)が手がけたもの
4th 2016年3月14日 シンクロナイズドテレパシー
  1. シンクロナイズドテレパシー
デジタル・ダウンロード (-5) 1stアルバム『(-5)』からの先行シングル。
- 2016年5月11日 サスフォー禁止令
  1. サスフォー禁止令
  2. ウォーリー(In cafe)
CD アルバム未収録 同日に開催されたワンマンイベントの来場者全員に配布された音源

アルバム[編集]

発売日 タイトル 収録曲 規格 規格品番 備考
EP
1st 2012年6月19日 HGYM CD PAD-716 POWERPOP ACADEMY/THISTIME ONLINESTORE限定発売
現在は廃盤となっている
フル・アルバム
1st 2016年6月29日 (-5) CD LMCL-1 タワーレコード限定発売
トリビュート
- 2017年12月6日 春色の君はかわいい / 『-5』 〜Tribute to Yasumasa Hashiguchi〜 CD LMCL-002 トリビュートアルバムと橋口の唯一のフルアルバム『(-5)』を同梱した2枚組アルバム

その他の楽曲[編集]

発売日 タイトル アーティスト 規格 備考
2018年12月25日 Noel HGYM デジタル・ダウンロード 橋口にとって最後の新曲で、2016年12月25日に配信が予定されていたが、橋口の逝去により未完成となり、一旦発売中止となった[4]。その後、橋口が残した音源や歌詞、メロディをすべて使用して新たにHGYMのメンバーや桃野陽介が手を加えて完成させた[8]

楽曲提供・演奏参加[編集]

発売日 タイトル アーティスト 収録曲 担当
2000年7月29日 山田君 0930 1. 山田君
2. P.S
作詞
作曲
2001年6月1日 おはし 2. 一期一会 作詞
作曲
2001年9月26日 チョコバナナ 1. 0930のテーマ
7. 山田君
8. P.S.
作詞
作曲
2008年7月23日 花のうた うたんちゅ 全収録曲 編曲
キーボード
アコースティック・ギター
2011年12月7日 ハートの磁石 3. ひとりごと
4. ニャン
5. 横顔
ピアノ (#4, #4)
オルガン (#5)
2012年1月11日 つるうちはな つるうちはな 全収録曲 音楽プロデューサー
編曲
エレクトリック・ギター
エレクトリックベース
キーボード
プログラミング
2012年4月17日 我がまま 全収録曲 音楽プロデューサー
編曲
アコースティック・ギター
キーボード
2013年4月17日 グレイテスト鶴です 15. どこまでも青空 音楽プロデューサー
編曲
2013年9月18日 アイネ クライネ リヒトムジーク Contrary Parade 6. トリルトレモロ 音楽プロデューサー
編曲
アコースティック・ギター
2013年11月6日 MASTER PIECE 寺岡呼人 11. 走れ、機関車!
12. 潮騒
13. 「あとどれくらい?」
17. 陽のあたる場所
編曲 (#11)
エレクトリック・ギター (#11, #17)
プログラミング (#11, #12, #13, #17)
2014年1月29日 恋はパニック ベイビーレイズ 1. 恋はパニック 編曲
キーボード
2014年3月15日 モニパラ百貨店 モニパラ 全収録曲 音楽プロデューサー
編曲
エレクトリック・ギター
エレクトリックベース
キーボード
プログラミング
2014年6月18日 やってはいけない! どぶろっく 1. やってはいけない! ハーモニカ
2014年7月2日 自虎紹介 ベイビーレイズ 10. 恋はパニック 編曲
キーボード
2014年7月9日 叶えたまえ 豊崎愛生 2. トマト 編曲
プログラミング
2014年10月5日 きらいな野菜ものこさず食べて DON'S FACTORY 全収録曲 編曲
エレクトリック・ギター
エレクトリックベース
キーボード
プログラミング
2014年11月12日 I & key EN II 椎名慶治 5. 悲しきマリオネット 編曲
エレクトリック・ギター
エレクトリックベース
キーボード
プログラミング
2015年5月16日 GOING UNDER GROUND TOUR 「OReTABI 2014〜15」 LIVE at 渋谷公会堂 「河野、バンドやめるってよ」 GOING UNDER GROUND 全収録曲 エレクトリック・ギター
キーボード
2015年5月20日 LASTRUM あいみょん 2. 分かってくれよ 編曲
エレクトリック・ギター
エレクトリックベース
キーボード
プログラミング
2015年9月18日 もう夢は見ないことにした/Soul Train GOING UNDER GROUND 全収録曲 音楽プロデューサー
キーボード
コーラス
2015年11月11日 MY TINY WORLD (DUET WITH 松尾清憲) 星野みちる 1. My Tiny World 編曲[注釈 1]
2015年11月18日 This Tiny World 松尾清憲 全収録曲 サウンドコーディネート
エレクトリック・ギター
キーボード
コーラス
作詞[注釈 2]
2015年12月12日 憎まれっ子世に憚る あいみょん 2. 19歳になりたくない
5. おっぱい
6. 私に彼氏ができない理由
音楽プロデューサー
編曲
エレクトリック・ギター
エレクトリックベース
キーボード
プログラミング
2016年1月6日 MY LIFE IS MY LIFE 椎名慶治 5.フレストレーションNo.5
10. ウェザーリポート
プログラミング (#5)
編曲・キーボード・プログラミング (#10)
2016年3月9日 CHAKISM Chaki 8. フリージャジー 作詞
作詞
編曲
2016年3月9日 ぼくらはみんなスペーシー 谷澤智文 8. エフェクター☆エレクター
9. 太陽系復活祭
ヴォイス
2016年3月23日 all time Lovin' 豊崎愛生 7. トマト 編曲
プログラミング
2016年4月20日 Bright Ground Music モノブライト 1. HELLO
5. MOTHER
6. ショートホープ
10. 愛飢えを
11. ファミレス
編曲・キーボード (#1, #6, #10)
ブラス編曲 (#5)
ストリングス編曲 (#11)
2016年5月11日 the band GOING UNDER GROUND 1. the band
2. Driffting Drive
音楽プロデューサー
編曲
2016年5月25日 N/A Suck a Stew Dry 1. GOEMON
3. トロイメライ
7. 冷たいリグレ
9. 一人じゃ生きれないわけでもない
音楽プロデューサー
2016年8月24日 Out Of Blue GOING UNDER GROUND 全収録曲 音楽プロデューサー
エレクトリック・ギター
キーボード
コーラス
作曲[注釈 3]
2016年8月31日 walk on Believer♪ 豊崎愛生 1. walk on Believer♪ 作詞
作曲
編曲

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 名義は「The Velvet Tea Sets with 松尾清憲」
  2. ^ 1曲目の「Primary Philosophy」のみ
  3. ^ 9曲目の「天国の口、終わりの楽園」のみ。松本素生との共同作品。

出典[編集]

  1. ^ a b “橋口靖正、1stアルバム発表にandropや松本素生などコメント続々”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2016年6月29日). https://www.barks.jp/news/?id=1000128441 2020年12月18日閲覧。 
  2. ^ “hello!橋口靖正のソロEPがなんと限定50枚で発売決定”. POWERPOP ACADEMY (株式会社THISTIME). (2012年6月1日). http://www.powerpopacademy.com/news/2012/06/01-235919.html 2018年12月9日閲覧。 
  3. ^ “ピアノポップ・トリオ、hello!が活動休止を発表”. POWERPOP ACADEMY (株式会社THISTIME). (2014年1月20日). http://www.powerpopacademy.com/news/2014/01/20-200000.html 2018年12月9日閲覧。 
  4. ^ a b “橋口靖正、虚血性心疾患のため逝去”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2016年12月11日). https://natalie.mu/music/news/212797 2018年12月9日閲覧。 
  5. ^ 【無料公開 スタッフ日記】ぐっちゃん 〜by中澤寛規”. GOING UNDER GROUND official Site. 株式会社SKIYAKI (2016年12月9日). 2020年12月19日閲覧。
  6. ^ “故・橋口靖正を愛するアーティスト集結、2枚組アルバム発売”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年10月30日). https://natalie.mu/music/news/254725 2018年12月9日閲覧。 
  7. ^ “故・橋口靖正トリビュートライブに椎名慶治や谷澤智文、hello!復活も”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年2月20日). https://natalie.mu/music/news/270289 2018年12月9日閲覧。 
  8. ^ “故・橋口靖正にとって最後の新曲「Noel」、2年の時を経て本日配信”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年12月25日). https://natalie.mu/music/news/313793 2019年2月1日閲覧。 

外部リンク[編集]