朝倉停留場

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朝倉停留場*
停留場での交換風景
あさくら
Asakura
(高知大学前)
曙町 (0.2 km)
(0.2 km) 朝倉駅前
地図
所在地 高知県高知市曙町二丁目
北緯33度33分2.57秒 東経133度29分17.64秒 / 北緯33.5507139度 東経133.4882333度 / 33.5507139; 133.4882333座標: 北緯33度33分2.57秒 東経133度29分17.64秒 / 北緯33.5507139度 東経133.4882333度 / 33.5507139; 133.4882333
所属事業者 とさでん交通
所属路線 伊野線
キロ程 5.6 km(はりまや橋起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1907年明治40年)9月16日
* 1940年ころ営所前停留場から改称
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朝倉停留場(あさくらていりゅうじょう)は、高知県高知市曙町二丁目にあるとさでん交通伊野線路面電車停留場高知大学が停留場の南にあり、「高知大学前」の副名称が付けられている[1]

単線である伊野線の鏡川橋 - 伊野間にある交換駅[2]、当停留場発着の電車も設定される運行系統の境界。閉塞の方式も当停留場を境に伊野方面は通票式に変わり、停留場ではタブレットの受け渡しが駅長[3]を介して行われる[4]

歴史[編集]

当停留場は1907年明治40年)、伊野線の鏡川橋停留場から咥内停留場までの区間が延伸開通したのに合わせて開業した[5]。高知大学のキャンパスにあたる場所には当時歩兵第44連隊の兵営が置かれていて[6]、停留場も営所前停留場(えいしょまえていりゅうじょう)と称していた[7]。朝倉停留場へ改称された時期は不詳であるが、1940年昭和15年)頃とされる[7]。副名称の「高知大学前」は、高知大学の要望に応じて2006年平成18年)より使用されている[8]

年表[編集]

構造[編集]

配線概略図

曙町停留場

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朝倉駅前停留場

朝倉停留場は伊野線の併用軌道区間にあり、道路上に乗り場がある。当停留場を含む伊野線の鴨部 - 朝倉駅前間は幅の狭い道路上に軌道が敷かれているため、安全地帯となるホームは設けることができず、乗り場は道路上に白線を引いて示されるのみである[1][6]

単線の鏡川橋 - 伊野間にあって停留場は複線で、列車交換が可能[2]。下り線は直線で、上り線が北側へと分岐する[17]。乗り場は複線の軌道を挟み込むように向かい合って配され(相対式)、軌道の南側に伊野方面行きの乗り場、北にはりまや橋方面行きの乗り場がある[1][17]。当停留場で折り返す電車については、伊野方面行きの乗り場で降車を扱った後そのままの位置で反対側のドアを開け乗車を扱う[1][18]。そのため複線の間にも白線が引かれ、当停留場始発はりまや橋方面行きの乗り場となっている[1]

停留場の南、道沿いに並ぶ建物の間には待合室がある[1][4]。かつての営業所で、無人[1]であったが、2019年3月から通票授受を行う「駅長」が復活したが、2023年6月から再度無人となった。

のりば
南側 伊野方面  
中間 鏡川橋はりまや橋方面 (当停留場始発)
北側 鏡川橋・はりまや橋方面  

周辺[編集]

高知大学朝倉キャンパスが停留場の南に広がり、学生によってあたりは活気づいている[6]

隣の停留場[編集]

とさでん交通
伊野線
曙町停留場 - 朝倉停留場 - 朝倉駅前停留場

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 川島令三全国鉄道事情大研究』 四国篇、草思社、2007年、290頁。ISBN 978-4-7942-1615-1 
  2. ^ a b 服部重敬(編著)『路面電車新時代 LRTへの軌跡』山海堂、2006年、294頁。ISBN 4-381-01816-8 
  3. ^ 運輸安全委員会 (2020年7月30日). “[https://www.mlit.go.jp/jtsb/railway/rep-inci/RI2020-1-1.pdf 保安方式違反(軌道事故等報告規則第2条第1号の「保安方式の取扱いを完了しないうちに、当該保安区間を運転する目的で本線路を運転する車両が走行した事態」に係る鉄 道重大インシデント)]”. 2020年8月28日閲覧。
  4. ^ a b 名取紀之 (2014年9月2日). “生まれ変わる土佐電気鉄道を訪ねて。(下)”. 編集長敬白. 鉄道ホビダス. 2017年5月19日閲覧。
  5. ^ a b 『土佐電鉄が走る街 今昔』99・156-158頁
  6. ^ a b c 『土佐電鉄が走る街 今昔』40-43頁
  7. ^ a b c d 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、60頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  8. ^ a b 朝倉キャンパス前の電停名変更についてお知らせ”. 高知大学 (2006年4月14日). 2017年5月19日閲覧。
  9. ^ 鉄道重大インシデント調査報告書 - 運輸安全委員会
  10. ^ 鉄道重大インシデント調査報告書 2事実情報 6 - 運輸安全委員会(2017年)
  11. ^ 上野宏人 (2014年10月2日). “とさでん交通:「再出発」 「便利な市民の足に」高知で設立式 新デザインの車両披露”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 
  12. ^ 鉄道重大インシデント調査報告書 - 運輸安全委員会(2017年)
  13. ^ 運転士の「思い込み」であわや正面衝突…とさでん交通の重大インシデントで改善指示 - response
  14. ^ 鉄道重大インシデント調査報告書 - 運輸安全委員会(2020年)
  15. ^ 四国運輸局からの改善指示に基づく改善報告について - とさでん交通
  16. ^ とさでん交通中期経営計画(2022~2026年度)
  17. ^ a b 川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第2巻 四国西部エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年、42,93頁。ISBN 978-4-06-295161-6 
  18. ^ 『路面電車はゆく 高知』高知新聞社、1998年、90頁。ISBN 4-87503-268-4 

参考文献[編集]

関連項目[編集]