扇谷健司

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扇谷 健司(おおぎや けんじ、1971年1月3日 - )は、神奈川県茅ヶ崎市出身のサッカー審判員

藤沢西高校-青山学院大学とサッカー選手として活躍後、1998年に1級審判員登録。2004年からはJリーグ2005年からはJ1リーグの主審として活動している。長らく湘南ベルマーレシミズオクトの社員として審判活動を行っていたが、2007年からはスペシャルレフェリー(SR、現プロフェッショナルレフェリー:PR)として登録された。Jリーグを含む国内試合の審判員として、また2007年からは国際主審として活動していたが、2011年からは国際主審から外れた。

目次

[編集] 判定への評価

2004年からJリーグの主審となった「若い主審」である扇谷だが、2005年第24節の浦和レッズ-横浜F・マリノス戦、2006年第7節のガンバ大阪-鹿島アントラーズ戦、同年第33節のFC東京-浦和レッズ戦や、スペシャルレフェリーに昇格した2007年には、その年最初のJリーグ公式戦であるゼロックス・スーパーカップの主審を任されるなど、周囲の評価が高いことを伺わせる。

しかし、一方で扇谷のジャッジは一端カードが出ると止まらなくなるという悪い傾向がある。2006年J1第9節(4月22日)の大宮アルディージャ-大分トリニータ戦、同年J1第24節(9月23日)のジェフ千葉-京都パープルサンガ戦等では両チーム合わせてそれぞれ9枚のイエローカード、2007年J2第4節(3月21日)の東京ヴェルディ-セレッソ大阪戦では両チーム合わせて10枚のイエローカード、退場者1名、同年J1第19節(8月12日ヴァンフォーレ甲府-鹿島アントラーズ戦では両チーム合わせて9枚のイエローカード、退場者1名、同年J1第33節(11月24日)の浦和レッズ-鹿島アントラーズ戦では鹿島側だけでも5枚のイエローカード、退場者2名が出る乱戦になった。2006シーズンの1試合平均のイエローカード提示枚数は5.25枚と、同年のJリーグを担当した31人の主審の中で最も多かった[1][2]。試合中の不要なカード提示をなくす(些細なプレーでのイエローカード提示を控える)ことができるかが、扇谷の今後の課題である。

ちなみに、2007シーズンには鹿島アントラーズの試合を6試合担当したが(J1リーグ戦4試合、天皇杯2試合)、そのうち5試合でDF新井場徹にイエローカードを提示しており(計6枚、うち退場1回)[3][4]、一部のサポーターの間で恐れられている。

また、ハンドやオフサイドファウルを無視するという傾向もある。2007年J1第14節(6月9日)の大分トリニータ-鹿島アントラーズ戦では、得失点に絡む4つのプレーでファウルを取らず、試合後に鹿島側が提出した意見書を受けてJリーグが「4つ全てが誤審で、鹿島に3度のPKがあった」と認定した[5][6]

2011年6月25日、名古屋グランパス対浦和レッズ戦のロスタイムでは、ペナルティエリア内で名古屋DF千代反田充選手の手に当たったと判断しPKを与えた。浦和がPKを決めたことで、結果として試合は1-1の引き分けとなった。この結果に対し、名古屋のストイコビッチ監督は試合後の記者会見で強い不満を示し、名古屋のチームとしてもJリーグ側に質問状を提出することを表明した。

[編集] 主審記録

[編集] 扇谷健司

年度 カテゴリ 試合 得点 平均
得点
警告 退場 平均
警告数
平均
退場数
退
勝利/
引分
勝率/
引分率
(%)
一発
退場
警告
2回
2006 J1・J2
ナビスコ
24 H 38 1.58 60 1 1 2.50 0.083 0 H 15 62.5
A 16 0.67 66 1 5 2.75 0.250 1 A 4 16.7
54 2.25 126 2 6 5.25 0.333 1 5 20.8
2007 J1・J2
ナビスコ
ゼロックス
33 H 49 1.48 76 2 3 2.30 0.152 0 H 9 27.3
A 44 1.33 96 3 3 2.91 0.182 0 A 15 45.5
93 2.82 172 5 6 5.21 0.333 0 9 27.3
2008 J1・J2・入替
ナビスコ
28 H 33 1.18 52 0 2 1.86 0.071 0 H 11 39.3
A 31 1.11 67 0 0 2.39 0.000 0 A 10 35.7
64 2.29 119 0 2 4.25 0.071 0 7 25.0

[編集] Jリーグ全主審

年度 カテゴリ 試合 得点 平均
得点*
警告 退場 平均
警告数*
平均
退場数*
退
勝利/
引分
勝率/
引分率
(%)
一発
退場
警告
2回
2006 J1・J2・入替
ナビスコ
ゼロックス
685 H 1092 1.59 1236 15 48 1.80 0.092 2 H 312 45.5
A 910 1.33 1447** 27 69 2.11 0.140 7 A 221 32.3
2002 2.92 2683** 42 117 3.91 0.232 9 152 22.2
2007 J1・J2・入替
ナビスコ
ゼロックス
682 H 966 1.42 1277 16 54*** 1.87 0.103 5 H 293 43.0
A 850 1.25 1379 36 55 2.02 0.133 8 A 241 35.3
1816 2.66 2656 52 109*** 3.89 0.236 13 148 21.7
2008 J1・J2・入替
ナビスコ
ゼロックス
685 H 976 1.42 1119 22 37 1.63 0.086 2 H 293 42.8
A 820 1.20 1311 16 54 1.91 0.102 4 A 219 32.0
1796 2.62 2430 38 91 3.55 0.188 6 173 25.3
  • 備考
  1. Jリーグを担当する主審は2006年が31人、2007年が38人、2008年が36人(途中交代で主審を務めた副審は除く)である
  2. 表中の「H」はホームチーム、「A」はアウェイチーム、「分」は引き分けを示す
  3. 平均退場数に、監督コーチ等チームスタッフの退席分は含まない
  4. 一部試合に関する注意点
    1. *2006年ナビスコカップ準決勝第2戦(9月20日)の千葉-川崎戦、2007年ナビスコカップ準々決勝第2戦(7月15日)の川崎-甲府戦は延長戦となったため、それぞれ90分当たりの平均値とした。
    2. **2006年J2第35節(8月23日)の鳥栖-神戸戦における、近藤祐介(神戸)に対する警告は、主審・副審の手続きに誤りがあったため、警告累積等、懲戒運用上の警告処分は取り消されたが、公式記録は変更されず、また本稿では主審のカード提示枚数を記載しているため、この警告を含めた。
    3. ***2007年J1第10節(5月6日)の大分-広島戦における、藤田義明(大分)に対する2回目の警告は長田和久主審の人違いであったため、出場停止等、懲戒運用上の退場処分(警告2回)は取り消されたが、公式記録は変更されず、また本稿では主審のカード提示枚数を記載しているため、この退場を含めた。

[編集] 脚注

  1. ^ 同様にカードの提示枚数が多いとされる家本政明は4.83枚で6位、松尾一は5枚で4位であった(いずれも2006シーズンの記録)。
  2. ^ 2007シーズンのイエローカード提示枚数は1試合平均5.21枚で、鍋島將起唐紙学志に次いで3番目に多かった。
  3. ^ 2007シーズンの新井場は通算44試合出場(J1リーグ戦30試合、ナビスコカップ9試合、天皇杯5試合)し、イエローカードは計11枚(うち退場1回)であった。
  4. ^ 2006シーズンは鹿島の試合を3試合担当したが、新井場へのカードは0枚であった。
  5. ^ 参考文献 - スポーツ報知「不可解な判定で警告、鹿島が適正な主審選出訴える…J1第33節」(2007年12月10日閲覧、現在はリンク切れ)
  6. ^ 参考文献 - サンケイスポーツ「鹿島幹部、船山退場についての意見書提出を示唆」~ページ中段に当該記事掲載(2007年12月10日閲覧、現在はリンク切れ)