川島基宏

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川島 基宏(かわしま もとひろ)は、日本のビデオゲーム作曲家およびテクノプロデューサー。 ゲーム楽曲をはじめとする作曲活動を行う。代表作は「ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌」や「ベア・ナックルIII」。

来歴[編集]

愛知県名古屋市出身[1]。父は作曲家兼指揮者で、川島自身もクラシック音楽を聴いて育ち、特にジョージ・ガーシュウィン(中でも「ラプソディ・イン・ブルー」)を好んだという[1]。また父親の指揮する曲をついていって舞台裏から聴いたりした[1]。高校時代にはディスコに通ってダンスにも親しんでいた[1]。ディスコへの関心が薄れてからは坂本龍一の音楽に熱中した[1]

東京に憧れを持ち、国立音楽大学に進学[1]。声楽家を目指していたが気胸で肺を痛め、作曲家に転向しようとしたところ、卒業後の生計を心配した父の勧めにより、楽理科を選ぶ[1]。大学進学は22歳の時だった[1]

大学時代はテクノミュージックに強い関心を示す[1]。4年生の時に、ゲーム音楽のスタッフを探していた古代祐三に出会う[1]。国立音楽大学を卒業[2]後、1992年に古代の会社エインシャントに入社した[1]。初仕事は『The GG忍 II』だった[1]

川島は当時ビデオゲームにはほとんど親しんでおらず、ゲーム音楽についても知識がなかった[1]。川島はビデオゲームの音楽は「実験として捉えて」いたと話している[1]

作品[編集]

ビデオゲーム[編集]

アルバム[編集]

サウンドトラックは除く。

  • Prepared Wave(2019年11月4日)
  • Before After(2021年9月24日)
    • デジタル販売のみ。ピアノに実妹のCominが参加。
  • Acrobatizm(2023年8月4日)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p インタビュー:川島基宏 古代祐三と共に『ベア・ナックル』シリーズの音楽を手掛けた作曲家がキャリアを振り返る - RED BULL MUSIC ACADEMY(2017年10月27日)
  2. ^ 川島基宏 - 株式会社エインシャント
  3. ^ BRZRK (2020年4月30日). “E60M1: 『ベア・ナックルIV』これはまごうことなきベア・ナックルだ! ベルトスクロールアクションが旧作ファンへのサービスもたっぷりに大復活”. KADOKAWA. 2020年5月19日閲覧。

外部リンク[編集]