審判員 (サッカー)

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サッカーにおける審判員(しんぱんいん)はサッカー競技の審判を行う者である。

通常のゲームにおいては主審1人、副審2人で行われる。これ以外に競技会規定に基づいて任命される第4の審判員を1人配置する場合がある。(第5の審判員を置く場合もある。)民間資格として日本サッカー協会の「サッカー公認審判員」がある。

目次

[編集] 概要

  • 主審
競技規則を厳守させ、競技規則の範囲におけるすべての権限を有する。ルールの原文である英語表記ではReferee (レフェリー)となる。8人制サッカー競技では、主審のみで行われる場合もある。(ただし交代要員兼記録員の予備審判員は設定可能)。
  • 副審
フィールドの両サイドに各1名配置され、主審をサポートする。ルールの原文である英語表記ではAssistant referee(アシスタント・レフェリー)となる。8人制サッカー競技では、副審は置かれない事もある。
  • 第4の審判員
3名の審判(主審1、副審2)が職務続行不可能な場合にその代わりを務める。このうち第4の審判員がどの役割を務めるかは事前の協議、大会のレギュレーションに依る。また、選手交代時にボードを掲げたりロスタイムの時間をボードで掲げる。ルールの原文である英語表記ではFourth official(フォース・オフィシャル)となる。
  • 第5の審判員
ワールドカップ・ドイツ大会の大会レギュレーションで採用された。同大会では、第4の審判員を補佐するほか、副審が職務続行不可能な場合にその代わりを務めるとされた。ルールの原文である英語表記ではFifth official(フィフス・オフィシャル)となる。

[編集] ルール上の規定

サッカーのルールであるLaws of the Game日本サッカー協会では「サッカー競技規則」では第5条に主審の、第6条に副審の規定がある。これ以外に条項外の規定として第4の審判員の規定と、主審及び副審の合図についての規定がある。さらにこれ以外にFIFAからの追加指示として「主審、副審ならびに第4の審判員への追加指示」が存在する。

[編集] 主審

  • 競技規則を施行。
  • 副審、第4の審判員と協力して試合をコントロールする。
  • 試合で使用する全てのボールがその規定を満たしている事を確認する。
  • 競技者の用具がその規定に合致している事を確認する。
  • タイムキーパーを務め試合の記録をとる。
  • 競技規則のあらゆる違反に対して、主審の判断により試合を停止、中断、中止する権限を持つ。
  • 外部から妨害があった場合、主審の判断により試合を停止、中断、中止する権限を持つ。
  • 競技者が負傷した際に、これを重傷と判断した場合は、試合を中断して競技者をフィールドの外に運び出させる。負傷した競技者は試合が再開された後に試合に復帰できる。
  • 競技者が負傷した場合に、これを軽症と判断した場合は、適当と判断されるまで試合を継続させる。
  • 出血した競技者をフィールドの外に運び出させる。出血した競技者は、止血が主審に確認された後、主審の合図で試合に復帰できる。
  • アドバンテージをとる。アドバンテージが消失した後のファールを判断する。
  • 競技者の反則行為に対して警告、退場処分を施行する。これらは直ちに施行しなくてはいけないものではなく、適当と判断された時期に行われる。
  • チームスタッフに対して、警告、退席処分を施行する。(チームスタッフにカードを出すことは出来ない)
  • 主審が見ていなかった出来事に関して副審から助言を受ける。
  • 無認可者のフィールド進入を阻止する。
  • 試合の中断、再開の権限。
  • 関係機関に試合報告書を提出する。
  • その他の決定事項。
主審は最終決定者である。
主審、副審、第4の審判員は法的責任を問われない。
得点の判断、試合の結果の判断もゆだねられる。

[編集] 副審

  • タッチライン付近のフィールドに入ることができる。
  • 以下の事項に対してフラッグを掲げて合図を行う。(最終決定者は主審である。)
    • ボール全体がフィールドの外に出たとき。
    • コーナーキック、ゴールキック、スローインをどちらが行うか。
    • 競技者がオフサイドポジションにいて、尚且つそれがオフサイドの反則に該当する場合。(オフサイドを採用するかどうか最終的に判断するのは主審である)
    • 競技者の交代が行われる時。
    • 反則が起きたとき。(状況によって主審よりも反則が行われた地点に近い場合が想定される)
    • ペナルティーキックの時にボールが蹴られるより先にゴールキーパーが動いた場合。
    • ボールがゴールラインを超えた場合。
  • その他の規定
副審は主審が職務続行不可能な場合、主審を務める。副審は2人存在するため、事前にどちらが主審を務めるのか決めておく必要がある。(ただし、第4の審判員がいる場合は競技会規定に則る。)

[編集] 第4の審判員

  • 常に主審をサポートするが、競技会規定により配置される審判で規定によっては配置されない。
  • 主審が職務続行不可能な場合、副審か第4の審判員のいずれかが主審を務める。この点については、事前に明確に決定しておく事が求められる。
  • 試合中の競技者の交代をサポートする。
  • 試合中のボールの交換を管理する。
  • 交代要員の用具をフィールドに進入する以前に確認する。
  • その他、ピッチ外の問題に対応し、主審及び副審が試合に集中できる環境を作る。

[編集] 資格

資格には大きく分けると二種類あり、各国・地域のサッカー協会・連盟管轄の「サッカー公認審判員」とFIFA(国際サッカー連盟)管轄の「国際サッカー審判員」(更新制)がある。FIFA及びその傘下加盟国協会が主催する試合の審判を行うには、公認審判員の資格が必要となる。日本サッカー協会及び都道府県協会が主管となる試合においては、日本サッカー協会審判委員会が策定したカリキュラムに則った「審判員資格認定講習会」を各所管協会で受講し認定してもらう。この公認審判員は1~4級のランクがあり下位の資格を取得していることが昇格の前提となる。また、加盟国協会の審判資格を保有していようと、FIFA(国際サッカー連盟)が主管となる国際試合などにおいては、加盟国協会が選抜し国際審判員へ資格登録をしている者の中から、FIFAが指名した者のみが国際試合の笛を吹くことが出来る。

北海道、東北、北陸、関東、東海、関西、中国、四国、九州の9ブロックに各地域サッカー協会があり、その傘下に各都道府県別に各都道府県サッカー協会がある。日本サッカー協会も含め協会内には審判委員会が設けられ、それぞれ管轄する審判員の上級審判員への推薦を審議する。

[編集] 4級審判員

  • 各都道府県サッカー協会が認定(年に数回の講習会にて)。
  • 受検資格 : 満12歳以上で心身ともに、健康な者。
  • 検定内容 : 筆記テストのみ。(地域によっては体力テストが課せられる)
  • 担当可能大会
    都道府県サッカー協会傘下団体の主審・副審。
    認められた場合、都道府県サッカー協会の副審。
  • 定年規定 : 定年50歳の1級、女子1級に準拠。

[編集] 3級審判員

  • 各都道府県サッカー協会が認定(年に数回の講習会にて)。
  • 受検資格 : 4級取得者で一定の実績のある満15歳以上の者。
  • 検定内容 : 筆記テスト、体力テスト、実技テスト(任意)。
    実技テストは4級審判員としての実績により免除あり。
  • 担当可能大会
    都道府県サッカー協会及び協会傘下団体の主審・副審。
    認められた場合、地域サッカー協会の副審。
  • 定年規定 : 定年50歳の1級、女子1級に準拠。

[編集] 2級審判員

  • 各地域サッカー協会が認定(年に数回の講習会にて)。
  • 受検資格
    3級取得後2年以上で、一定の実績を積んだ者。
    各都道府県サッカー協会の推薦が必要。
  • 検定内容 : 筆記テスト、体力テスト、実技テスト。
  • 担当可能大会
    地域サッカー協会、都道府県サッカー協会及び協会傘下団体の主審・副審。
    認められた場合、日本サッカー協会の副審。
  • 定年規定 : 定年50歳の1級、女子1級に準拠。

[編集] 女子1級審判員

  • 日本サッカー協会が認定(年に数回の講習会にて)。
  • 受検資格
    2級取得後2年以上で、実績のある39歳以下の女性(受検年の4月1日現在)。
    各地域サッカー協会の推薦が必要。
  • 検定内容 : 筆記テスト、体力テスト、実技テスト。
  • 担当可能大会
    日本サッカー協会(女子の大会)の主審・副審、日本サッカー協会(2~4種)の副審。地域サッカー協会、都道府県サッカー協会及び協会傘下団体の主審・副審。
    認められた場合、日本サッカー協会(1種)の副審。
  • 定年規定 : 定年50歳。

[編集] 1級審判員

  • 日本サッカー協会が認定(年に数回の講習会にて)。
  • 受検資格
    2級取得後2年以上で、実績のある34歳以下の者(受検年の4月1日現在)。
    各地域サッカー協会の推薦が必要。
  • 検定内容 : 筆記テスト、体力テスト、実技テスト。
  • 定年規定 : 定年50歳。

[編集] Jリーグ担当審判員(主審・副審)

  • 選考資格 : 1級審判員の中より実績により推薦(毎年)。協会承認による例外もある。
  • J1の主審、J2の主審、Jリーグ(J1、J2)の副審が決定される。
  • 第四の審判員については2級以上の審判員が担当する。

[編集] 国際審判員(主審・副審)

  • 選考資格 : 1級審判員の中より実績により推薦(毎年)。又は女子1級審判員の中より実績により推薦(毎年)。英語必須
  • 定年規定 : 定年45歳。

[編集] 用具・用品

  • 警告・退場カード(イエローカードレッドカード
  • グリーンカード(グリーンカード制度導入大会時)
    教育的側面からポジティブな指摘をし、奨励されるプレーへの提示に使用される。(主審が使用。)
  • 時計(ストップウォッチ機能のついたもの)
  • ホイッスル
  • 旗(副審のみ)
  • トスコイン
  • 記録用紙、ペン
  • 審判証
  • サッカー競技規則(ルールブック)

(日本において)

[編集] 主な審判員

[編集] 日本

カッコ内はJ1主審での通算100試合の到達年。

[編集] 国際

[編集] 特記事項

  • サッカーの審判中などでの保険として審判員傷害保険がある。
  • Jリーグでは副審が持つフラッグにボタンが付いている。このボタンを押すと、主審が腕に巻いているバイブレータが振動して、フラッグが上げられたことが分かるしくみになっている。日本の審判員がオフサイドに敏感なのはこのためである。また、第4審判用の送信機もあり、副審と同じように主審にコンタクトを取りやすくなっている。

[編集] 関連事項

[編集] 外部リンク