天下無双 江田島平八伝

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天下無双 江田島平八伝』(てんかむそう えだじまへいはちでん)は、集英社オースーパージャンプ』に掲載されている宮下あきら漫画作品。『魁!!男塾』の江田島平八を主人公とし、その少年時代からを描いている。

目次

[編集] あらすじ

片田舎で育った暴れん坊の小僧、江田島平八は母の死と天下無双の言葉を胸に東京へ向かう。しかし東京では様々な陰謀と時代の流れ(作中では帝大合格から間もなく第二次世界大戦が始まる)に巻き込まれながらも己の才と一本気な性格で切り抜ける。実在した人物はでてくるがいずれもフィクションである。

[編集] 登場人物

[編集] 主人公とその関係者

江田島平八(えだじま へいはち)
 軍神と謳われた 江田島國義を父に持ち、その名は日露戦争の英雄東郷平八郎にちなんだとされる。『魁!!男塾』における塾長の若かりし日の姿。わずか11歳で東京帝国大学に合格(この時、ドイツ語もこなしており、最終的に5,6ヶ国語話せる)、寺崎将人の下で様々な書物を読み古今東西の知識を頭に納め、生来の肉体の剛健さと親友、王大人の下で学んだ中国拳法を武器とする神童。武術の成長が速く、K・バトラーのボクシング、王の飛翔旋風脚、熊田金造の居合い斬りなどを異常なスピードで吸収する。
 海軍の影の部隊「天下無双隊」隊隊長。自ら設計、改造した強力な潜水艦と優秀な部下を統率することにより、大活躍する。理論上のことだが、核兵器(原子爆弾)の理論を確立させてもいるが、本人は原子爆弾の使用に「悪魔の兵器」と主張し反対。しかし、国力で米国に劣る日本にとって核兵器の抑止力から講和に持ち込むという寺崎の案で原子爆弾を作ることになる。しかし日本にはない原爆の原料となるウラン235の調達に苦戦する。
 交友関係は敵味方問わず、愛新覚羅溥儀、毛沢東、ヒトラーユーゲントなど、非常に広い。
森田幸子(もりた さちこ)
平八の幼馴染みの少女で、ヒロイン的存在。平八とは相思相愛だが、武光と無理矢理結婚させられそうになってしまう。恐らくは平八の最初で最後の妻となったであろう人物。
廣庵(こうあん)
 平八の地元に隠棲する僧。仏門に入る前は廣瀬宗敬(ひろせむねたか)という名前で、東郷平八郎元帥の参謀(東郷平八郎の懐刀といわれ実質的な作戦指揮者)。そして江田島海軍兵学校別科の別科長。
 日露戦争における日本海海戦での設定や晩年の宗教研究など、秋山真之の人生におけるものが設定として加わっている。日露戦争日本海海戦時代での階級は大佐(日本海海戦時の秋山真之の階級は中佐で最終的には中将)と階級など、多少のずれは見られるが、いずれにせよ日露戦争日本海海戦における東郷平八郎の実質的懐刀という点が大きな共通点である。
寺崎将人(てらさき まさと)
科学者でありながら、剣道7段であり、軍の研究所にいないといって、少々「変人」として知られている。剣道の試合で平八に一本を取られ、また、東京に来た平八の髪の毛を脱毛させ、再び生やす嘘の方法として、一つの部屋にある全ての学問書を期限内に全て読ませるということを教え、無理やり勉強させた(その結果、平八は東京帝国大学に首席入学を果たす)。
王(ワン)
東京帝国大学留学生。平八と出会う以前は日本人嫌いだったが、武光とのトラブルをきっかけに親しくなる。
後の王大人
富樫源造(とがし げんぞう)
海軍一等飛行兵。アメリカ軍のテリトリーの島に零戦ごと不時着。平八に助けられた後は新兵器開発のメンバーとなる。男塾塾生、富樫源次(とがしげんじ)の父親。
大豪院鐘鬼(だいごういんしょうき)
江田島海軍兵学校別科総筆頭。男塾塾生、”男塾の帝王”大豪院邪鬼の父親である。
大豪院煌鬼(だいごういんこうき)の祖父で武術の師匠でもあるが、これは『曉!!男塾』でのエピソード。
鬼ハゲ
江田島海軍兵学校別科の教官。男塾教官、鬼ヒゲとの関係は不明だが、劇中でのポジションは同じ。
熊田金造
 平八の終生ライバルとなる人物。後の風雲羅漢塾塾長。2枚目で男気あふれるだけでなく、居合いの腕は超一流。帝国陸軍特別機動部隊「羅漢」隊長。

[編集] 伊佐家

伊佐武光(いさ たけみつ)
伊佐財閥の跡取り息子。平八を倒す為にその財力・権力・人脈を駆使して平八を苦しめるが、狡猾な一方で平八に負けたことに深く葛藤するなど若いがゆえの場面もある。
後の藤堂兵衛。
伊佐容堂(いさ ようどう)
伊佐財閥の総帥で、武光の父。武光を溺愛しており、平八やその周囲の人間を巻き込んでの陰謀を展開する。

[編集] ドイツ

ヒトラーユーゲント団長
張の使う神拳寺の秘奥義で操られた平八に小便をかけられる。しかし平八が切腹で水に流そうとして(行動に移したのだが儀式用模造刀のため失敗)平八を認める。ヒトラーの隠し子、という設定。

[編集] 中国

神拳寺師範代で王の師匠。ドイツを憎んでいる為に伊佐親子の依頼を受けて平八を操り、日本とドイツの間に亀裂を作ろうとするが、平八と王の関係を知り、手を引いた。

[編集] アメリカ

キング・バトラー
ボクシングヘビー級チャンピオン。アメリカ軍最強の兵士と他の仲間から謳われる。平八と戦うが敗北。男塾留学生キング・バトラーJr.こと「J」の父親。
マイケル・ヘンドリックス
アメリカ海軍所属。潜水艦「モビーディック」で平八らの潜水艦「天下無双号」に対抗するがあえなく撃沈。
レオン・ヘンドリックス
アメリカ海軍中佐でエースパイロット。マイケル・ヘンドリックスの兄で、この2人はすごく仲が良い。そのため、「モビーディック」を沈めた「天下無双号」に挑む。

[編集] 実在した人物

「/」以降はこの話の設定。

山本五十六
日本連合艦隊司令長官。/平八の父、江田島國義の同期。江田島海軍兵学校別科のメンバーで機動力に優れた兵団を作ろうとした。
愛新覚羅溥儀
満州国皇帝。/なぜか警察に捕まり、平八に鉄格子を曲げてもらい脱走。どうも逮捕時には身元不明とされた模様。
リヒャルト・ゾルゲ
ソ連赤軍スパイ。/ドイツ大使私設顧問で寺崎隼人の知り合い。
近衛文麿
五摂家筆頭の出。/江田島親子とも嫌っている。伊佐財閥総帥・伊佐容堂の知り合い。
毛沢東
中国共産党のリーダー。/拳法の達人で、わけありで平八に日本まで連行される。
アンネ・フランク
アンネの日記の作者。/江田島がオランダに着いた際に手に入れた彼女の日記に共感を持ってしまう。

[編集] 魁!!男塾との関連

主人公が『魁!!男塾』の登場人物である江田島平八ということからも分かるように、この作品は『魁!!男塾』との関わりを抜きにしては語れない。上記にあるように、『魁!!男塾』の登場人物と同じか関連の深い人物が多数登場するのが特徴である。中でも『魁!!男塾』の登場人物の父親という設定の人物が多い。

しかし、年代と年齢を考えると辻褄の合わない者が多い。魁の年代は昭和60年代であり、平八の年齢は50代後半から60。高校生くらいの塾生たちの父親は多くは40代が一般的で、平八よりも若いくらいの世代にあたる。しかしこの作品に登場する父親達は平八よりもむしろ年上と見られる者が多く、それでは『魁!!男塾』の登場人物は皆これらの晩年の子供という事になってしまう。 とりわけ矛盾に満ちているのがJの父親キング・バトラーで、そもそも魁時代にすでにJの回想シーンで登場しているが、その顔立ちはJとはまるで異なり、Jが少年時代もまだ現役選手であった。最終的に157戦157KO勝ちという成績を残している。しかしこの作品では名前こそ同じものの、顔はJとそっくり、戦時中のあの時代にすでに154戦154KO勝ちという成績を残している。ということは、この後彼はたったの3戦しかしていないにも関わらず、相当高齢まで続けていたことになる。

このようなことから、この作品は完全なるパラレルワールドと見る向きもあるが、「宮下だから」で済ませ、その荒唐無稽さを楽しんでいる向きも多い。

[編集] 単行本

ジャンプコミックスデラックス
  1. 2003年8月4日刊行 ISBN 4-08-859374-X
  2. 2004年4月2日刊行 ISBN 4-08-859410-X
  3. 2004年12月3日刊行 ISBN 4-08-859451-7
  4. 2005年6月3日刊行 ISBN 4-08-859510-6
  5. 2006年7月4日刊行 ISBN 4-08-859588-2
  6. 2007年7月4日刊行 ISBN 978-4-08-859655-6
  7. 2008年7月4日刊行 ISBN 978-4-08-859717-1

[編集] 外部リンク

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