白馬八方尾根スキー場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八方尾根から転送)
移動: 案内検索
白馬八方尾根スキー場
Hakuba Happo-one Winter Resort.JPG
所在地 〒399-9301
長野県北安曇郡白馬村北城八方
標高 1,831 m / 760 m
(標高差) (1,071m)
コース数 13本
コース面積 200ha
最長滑走距離 8,000m
最大傾斜 35
索道数 27 本
公式サイト www.happo-one.jp/

白馬八方尾根スキー場(はくばはっぽうおねスキーじょう)は、長野県北安曇郡白馬村八方にあるスキー場で、単体のスキー場としては日本国内最大級のスキー場である。「八方尾根スキー場」と呼ばれることが多い。1998年長野オリンピックの際にはアルペンスキーの高速系種目および複合の競技会場となった。

経営母体は八方尾根開発(株)と白馬観光開発(株)の2社。

営業期間は積雪の具合により異なるが、通常の場合は12月上旬~5月のゴールデンウィーク最終日までとなる。夏季は唐松岳登山の入山コースとして、スキー場のゴンドラ、リフトが使われており、またグリーンシーズンはパラグライダー等の滑空も盛んに行われている。

歴史[編集]

1929年(昭和4年)に現在の咲花ゲレンデにスキー小屋が開設され、1931年(昭和6年)には黒菱ゲレンデにスキー小屋が開設された。このように初期には各々独立したゲレンデであったが、疎開でこの地を訪れていた福岡孝行によりリーゼンスラロームコースが開拓された。さらに福岡と五島昇が大学の先輩後輩であった縁により東急グループの資本が入るようになり、白馬東急ホテルや現在の八方尾根スキー場が建設された。

白馬観光開発は、経営不振などを理由に2012年11月1日に日本スキー場開発への売却を発表。同日付で東急グループから離脱した[1]。ただし、白馬東急ホテルは現行どおり東急グループとして今後も営業予定である。

ゲレンデ[編集]

北アルプス唐松岳の東側斜面に広がり、八方尾根の名の通り尾根上にコースが伸びる。 縦が長くて横にも広がりがあるゲレンデだが、大半が斜度が強めの中上級者向けであり、初級者に適したゲレンデは麓の各ゲレンデと、夏秋季の道路を利用した中間エリアからの迂回コースに限定される。なお、兎平109より上部には迂回コースが無いので、初心者は十分に注意しなければならない。

リーゼングラートからの眺め
スキー場上部。中央に兎平ゲレンデ(2010/1)
ナイター時の名木山ゲレンデ(2010/1)
  • 名木山ゲレンデ…上部の急斜面「名木山の大壁」が名物。ナイター滑走が可能。
  • 白樺ゲレンデ…ゴンドラ「アダム」の出発点。あまり混まず、午後になっても荒れないので、練習に最適。
  • リーゼンスラロームコース…歴史・規模・人気どれをとっても日本を代表するダウンヒルコース。クワッドリフトを使っての繰り返し滑走が可能。午前中は綺麗に圧雪整備されていてカービングに最適。コース脇には少し緩やかなコブが並んでいるため、中級者でも手軽に挑戦できると思う。午後になると少し荒れるので注意が必要。
  • 白樺セントラルコース…実質、スキー場内で一番の急斜面が中間部にある。
  • 白馬国際ゲレンデ…ピステンが入る事が滅多にないハードなコブ斜面。
  • チャンピオンコース…チャンピオンスカイのリフトが無くなったため、国際ゲレンデの付属的なコース。
  • パノラマゲレンデ…八方尾根スキー場におけるランドマーク的な中級者~上級者向けのコース。初心者向けの迂回コースもあるが、下部はやや急な斜面となっている。
  • 兎平ゲレンデ…アルペンリフト沿いに並んだ大きなコブは八方の象徴となっている。名物コース。
  • リーゼングラート…北アルプスを間近に望む絶景のコースだが、風の通り道ともなっているため閉鎖されていることが多い。リフトの山頂駅から少し歩くと第一ケルンがある。
  • 黒菱ゲレンデ…兎平と並ぶ名物コース。コブの難易度は兎平をしのぐと言われる。
  • スカイラインコース…幅が広く何通りものコース取りが可能なクルージングコース。高速リフトが無いのが難点で、常にリーゼンスラロームより空いている。
  • 北尾根コース…初心者から中級者向けのコースだが、新コースは急で不規則なコブが続くハードな斜面がある。
  • 咲花ゲレンデ…スキー場で唯一と言ってもよい純粋な初心者ゲレンデである。ファミリーにも人気がある。

レストラン等[編集]

  • 八方池山荘…白馬村が経営母体となる山小屋。昔ながらの食事が並ぶが宿泊も可能。ここに泊まると朝一リーゼンを堪能できる。(席数:約70)
  • ヴァージンカフェ黒菱…英国の航空会社が経営母体となる洒落たカフェ。コース料理を楽しめるレストラン「ピラール」が併設されている。(席数:約70)
  • カフェテリア黒菱…インド・マレーシア・タイ等、様々な種類のカレーライスを主に扱う。(席数:約250)
  • うさぎ平テラス…ゴンドラの終点駅でインフォメーションカウンター・スキースクール・パトロール本部が併設されている。カフェやチューンナップショップなどがある巨大な空間。(席数:約550)
  • ハイカスケードカフェ…北尾根ゲレンデにあるアメリカンスタイルのカフェ。(席数:約80)
  • サンテラスパノラマ…パノラマゲレンデ中腹にあり、手作りものの惣菜やスキー場での定番メニューが揃っている。1階にはラーメン店が併設されている。(席数:約360)
  • スノープラザ咲花…咲花ゲレンデのベースにあり、ハンバーガーや白馬産の食材を使ったメニューが揃う。(席数:約300)
  • 咲花第2食堂…咲花第2リフト乗り場前にある昔ながらの食堂。(席数:約50)

オリンピックコース[編集]

長野オリンピックの際にアルペン競技場として使用されたのは、以下のコースである。

  • 男子コース
    • 滑降はスキー場最上部ゲレンデの標高1,765m地点から兎平ゲレンデ、チャンピオンコースを経て国際ゲレンデ(ゴール標高840m)に至る全長3,270m、標高差945mのコース。標高1,680m地点より下のみFIS公認。
    • スーパー大回転は兎平ゲレンデの中腹、標高1,490m地点からスタート。
  • 女子コース
    • 黒菱ゲレンデ最上部の標高1,680m地点から、兎平ゲレンデ、パノラマコースを経て咲花ゲレンデの標高899mへ至る、全長2654m、標高差781mのコース。コース全体に渡ってFIS公認である。
    • 障害者スキーの国内最高のステージと位置づけられているジャパンパラ競技大会(アルペンスキー)も2006年からこのコースでの実施(それまでは全国各地のスキー場で順転開催していた)が継続している。

男子滑降コースの設定にあたっては、競技の難易度向上と自然保護との対立から発生したスタート地点問題などの紆余曲折があった。また、兎平付近は霧が発生しやすく、プレオリンピック、大会本番ともに天候に悩まされた。

交通アクセス[編集]

以下のバスにて「八方バスターミナル」下車

スクール[編集]

八方尾根スキースクールは技術選で上位に入賞するデモが多く在籍しており、国内でも有数のスクールとして評価が高い。 現在在籍するデモは下記の通り。

  • 丸山貴雄(ナショナルデモンストレーター)
  • 太谷敏也(同)
  • 太谷祐介(同)
  • 太田真由美(同)
  • 望月修平(SAJデモンストレーター)
  • 横山秀和(同)

現校長は元デモンストレーターの太谷陽一。

  • 名木山本校…常設レッスン(初心~上級)・キッズレッスン・プライベートレッスン・スペシャルレッスン・検定受付。
  • 咲花校…常設レッスン(初心~初級)・キッズレッスン・プライベートレッスン。
  • 兎平校…常設レッスン(初級~上級)・プライベートレッスン・スペシャルレッスン。

通称「赤服」と呼ばれるユニフォームが特徴である。 在籍インストラクター数は約120名(常勤は60~70名程度)。 全日本スキー連盟に沿ったバッジ技能テストが頻繁に行われているが、概ね合格率が低く、統一された技能テストながら難易度が高いと言う事が知られている。 なお、八方尾根スキー場で行われるアルペン系・技術系の大会運営にも直接携わっており、コース・計時計算・旗門等の各係長はスクール内のインストラクターが兼務している。大会運営中、係長以上の役職者は通常の「赤服」ではなく、黒地に白のラインが入った色違いの通称「黒服」を着用している。 また、インストラクターが空き時間に熱心に練習をしている姿がよく見られる点でも知られ、特にナイターには、時に10人以上の赤服が練習を繰り返す姿が確認される。「赤服ナイター」と呼ばれ、名物の一つともなっている。

舞台となった作品[編集]

※発表順

映画

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]