リクガメ科

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リクガメ科
ギリシャリクガメ
ギリシャリクガメ Testudo graeca
保全状況評価[1]
ワシントン条約附属書II
地質時代
始新世 - 現代
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : リクガメ上科 Testudinoidea
: リクガメ科 Testudinidae
学名
Testudinidae Batsch, 1788
タイプ属
Testudo Linnaeus, 1758
和名
リクガメ科[2][3]

リクガメ科(リクガメか、Testudinidae)は、爬虫綱カメ目に含まれる科。

分布[編集]

アフリカ大陸北アメリカ大陸南アメリカ大陸ユーラシア大陸インドネシアスマトラ島スラウェシ島ボルネオ島)、エクアドルガラパゴス諸島)、スリランカセーシェルアルダブラ環礁)、マダガスカル[2][3]

形態[編集]

現生の最大種はセーシェルセマルゾウガメで最大甲長138センチメートル[4][5]。化石種も含めた最大種はColossochelys atlasで甲長約200センチメートル[4]。最小種はシモフリヒラセリクガメで最大甲長9.6センチメートルとカメ目全種でも最小種[3]背甲はドーム状やアーチ状に盛り上がる傾向がある[2][3]

頭部は中型で、縦幅は短いが幅広い[3]。咬合面や顎を覆う角質(嘴)は幅広い[3]。種によっては嘴に鋸状の突起や畝があり、歯のように植物を切断したりすることができる[3]。舌が発達するが、舌弓はあまり発達しない[3]。頸部はやや短い[3]。四肢は太くて短く、指趾は退化して短い(趾骨が2個以上ない[2][3]。頭部や四肢は大型鱗で覆われる[3]

分類[編集]

始新世の北アメリカやヨーロッパで出現したと考えられている[6]

核DNAやミトコンドリアDNA分子系統学的解析からイシガメ科に最も近縁とされ、単系統群を形成すると考えられている[3]

以下の分類と和名は(安川, 2008)に基づくものとする[3]

リクガメ亜科 Testudinidae[編集]

ゴファーガメ亜科 Xerobatinae[編集]

生態[編集]

カメ目で唯一陸棲種のみで構成されるが、セオレガメ属の一部やムツアシガメ属などのように頻繁に水に漬かるような生活を送る種もいる[3]

食性は植物食(一部は植物食傾向の強い雑食)だが[2]、昆虫、陸棲の貝類、動物の死骸などを食べることもある[3]

人間との関係[編集]

生息地では食用とされることもある。

開発による生息地の破壊、食用やペット用の乱獲などにより生息数が減少している種もいる[4][7]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。主に平面的な活動を行うため、床面積の広いケージを用意する[3]

画像[編集]

参考文献[編集]

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  1. ^ Appendices I, II and III<http://www.cites.org/>(accessed May 27, 2015)
  2. ^ a b c d e 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社1986年、95頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 安川雄一郎 「ペットとしてのリクガメの飼育と分類」『エクストラ・クリーパー』No.3、誠文堂新光社、2008年、6-80頁。
  4. ^ a b c d 安川雄一郎 「ゾウガメと呼ばれるリクガメ類の分類と自然史(前編)」『クリーパー』第32号、クリーパー社、2006年、12-42、58-59頁。
  5. ^ a b c d e 安川雄一郎 「旧リクガメ属の分類と自然史」『クリーパー』第60号、クリーパー社、2012年、26-44頁。
  6. ^ 青木良輔編著 『動物たちの地球 両生類・爬虫類5 リクガメ・ワニほか』第5巻 101号、朝日新聞社1993年、130頁
  7. ^ a b 安川雄一郎 「旧リクガメ属の分類と自然史3」『クリーパー』第61号、クリーパー社、2012年、18-46頁。
  8. ^ 安川雄一郎 「ムツアシガメ属の分類と生活史」『クリーパー』第33号、クリーパー社、2006年、10-39頁。

関連項目[編集]