エジプトリクガメ

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エジプトリクガメ
Testudo kleinmanni.jpg
エジプトリクガメ Testudo kleinmanni
保全状況評価[a 1][a 2]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 CR.svgワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : リクガメ上科 Testudinoidea
: リクガメ科 Testudinidae
亜科 : リクガメ亜科 Testudininae
: チチュウカイリクガメ属 Testudo
亜属 : Chersus
: エジプトリクガメ T. kleinmanni
学名
Testudo kleinmanni Lortet, 1883
シノニム

Testudo werneri Perala, 2001

和名
エジプトリクガメ
英名
Egyptian tortoise

エジプトリクガメTestudo kleinmanni)は、動物界脊索動物門爬虫綱カメ目リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されるカメ。

分布[編集]

イスラエル南部、エジプト北部、リビア北西部[1][2][3][3][4]

形態[編集]

最大甲長13.1センチメートルとチチュウカイリクガメ属最小種[3]。背甲はドーム状に盛り上がり、幅広い[3]。甲板の継ぎ目(シーム)は暗色な個体が多い[3]。腹甲には左右に1-3個ずつ楔形の暗色斑が入る個体もいる[3]。腹甲には蝶番があり、可動させることができる。

前肢は3列の大型鱗で覆われる[1]

分類[編集]

属内では以前は本種のみでPseudotestudo亜属を構成していたが、フチゾリリクガメ単系統群を形成すると推定されChersus亜属を構成する[3]

エジプトのシナイ半島およびイスラエル南部の個体群をウェルナーリクガメT. werneriとして分割する説もあったが、分子系統学的解析からこの分割を無効とする説もある[3]

生態[編集]

砂漠ステップ、低木林などに生息する[1]。乾季になると穴の中で休眠し、降雨後は冬季でも活動する[1]

食性は植物食で、一年生植物などを食べる[2][4]

繁殖形態は卵生。秋季から春季に交尾を行う[1]。3-6月に1回に1-3個の卵を産む[1]

人間との関係[編集]

開発や放牧による生息地の破壊、ペット用の乱獲などにより生息数は激減している[1][4]1995年にワシントン条約附属書Iに掲載された[1]。エジプトでは保護区の指定、飼育下繁殖させた個体に発信機をつけて野生に返すなどの保護対策が進められている[4]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されていた。1980年代からエジプト産の個体が安価で大量に流通していたが、1990年代には生息数の減少に伴い流通量も減少した[1]

画像[編集]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、115、224頁。
  2. ^ a b 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、183頁。
  3. ^ a b c d e f g h 安川雄一郎 「チチュウカイリクガメ総覧」『エクストラ・クリーパー』No.2、誠文堂新光社、2007年、23、49頁。
  4. ^ a b c d 『絶滅危惧動物百科4 カザリキヌバネドリ―クジラ(シロナガスクジラ)』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、16-17頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Perala, J. 2003. Testudo kleinmanni. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.