メバル

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メバル
Sebastes Inermis.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 顎口上綱 Gnathostomata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: カサゴ目 Scorpaeniformes
亜目 : カサゴ亜目 Scorpaenoidei
: フサカサゴ科 Scorpaenidae
: メバル属 Sebastes
: メバル
S. inermis と近縁の2種
学名
Sebastes inermis
Cuvier et Valenciennes, 1829
Sebastes cheni
Barsukov, 1988
Sebastes ventricosus
Temminck et Schlegel, 1843
和名
メバル
「眼張」の名の由来となった大きな眼
浮桟橋に群がるメバルの子

メバル(眼張、眼張魚、鮴、学名Sebastes inermis, Sebastes cheni, Sebastes ventricosus の3種)は、条鰭綱- カサゴ目- フサカサゴ科 (en) のメバル属に分類される海棲硬骨魚のうち、人為分類によって日本で古来「メバル」と呼ばれてきた3の総称(2008年以前にはメバル属中の1種と見なされていた)。日本北海道から九州にかけての沿岸の岩礁域に多く棲息する。

日本語では春告げ魚(はるつげうお)との雅称でも呼ばれる。日本では美味で人気の食用魚である。

目次

[編集] 生物的特徴

[編集] 分類

2008年8月に日本魚類学会の英文機関誌 "Ichthyological Research" で、これまで同じ種とされてきた「メバル」は、DNA解析によると3種に分類できることが発表された。これに伴い、本項は日本語で「メバル」と総称される人為分類群を扱うものとなっている。元の学名 Sebastes inermis を踏襲したのは「アカメバル」であり、他の2種「シロメバル」と「クロメバル」は近縁の異種である。

表記内容は左から順に、学名標準和名とそれに対応する漢字表記、英語名(確認できないものは無記載)。

  • Sebastes cheni Barsukov, 1988  シロメバル(白眼張)  -  
釣魚としての日本語俗称(呼び分け)は「黒(くろ)」。
  • Sebastes inermis Cuvier et Valenciennes, 1829  アカメバル(赤眼張) Black rockfish, Mebaru 
:釣魚としての日本語俗称は「赤(あか)」「金(きん)」、および、「沖メバル(おきメバル)」。
  • Sebastes ventricosus Temminck et Schlegel, 1843  クロメバル(黒眼張)  -  
:釣魚としての日本語俗称は「青(あお)」「青地(あおじ)」。

[編集] 形態・生態

全長は最大30cmほどであるが、よく見かけるのは20cmほどまでである。近年の釣りブームで広く生態が分かるようになり、最大40cm近くなるものまで釣り上げられている。体はカサゴよりも幅が薄く、体高が高い。全身は黒褐色で、数本のぼんやりとした黒い横縞がある。が大きく、「メバル」という和名も大きく張り出した眼に由来する(■右の画像を参照のこと)。

日本北海道南部から九州朝鮮半島南部に到る海域に分布し、海岸近くの海藻が多い岩礁域に群れをなして棲息する。カサゴのように底にとどまらず、岩礁付近を群れて泳ぎ回るが、垂直に切り立った岩場に沿ってホバーリングするように立ち泳ぎすることもある。岩礁の間から温泉が湧き出ている海域では、温泉の上に集まって立ち泳ぎする姿も見られる。食性肉食で、貝類多毛類、小型の甲殻類、小魚などを捕食する。

カサゴと同じく卵胎生で、冬に交尾したメスは体内で卵を受精・発生させ、交尾の1ヶ月後くらいに数千匹の稚魚を産む。稚魚は成長するまで海藻の間などに大群を作って生活する。

[編集] 人間との関わり

[編集] 捕獲方法

旬はからで、船、防波堤での釣り漁などで漁獲される。磯、防波堤で釣れるのは黒メバル、水深のある沖合いの船から釣れるのは赤メバル沖メバルとも称)と呼ばれる。保護色による違いと考えられていたが、上述のように別種である。動くものに襲いかかる習性があるため、釣り餌として、生きたスジエビなどがよく使われる。ルアー擬似餌でも釣ることができる。群れで行動する習性があるため、いったん釣れ始めると同じ場所で続けて釣れることが多い。このため、道糸に、多数のをつけた胴つき仕掛けがよく用いられる。また、カサゴとは異なり、視力がよいため、細いハリスが用いられる。オニオコゼのような強いこそ無いが、東北地方では毒魚として知られ、不用意に握ると刺された部位はわずかに腫れる。鰓蓋(さいがい、えらぶた)や背鰭(せびれ)の(とげ)が鋭いため、扱う際は手袋タオルなどの使用が薦められる。なお、瀬戸内海東京湾では一般に棘に毒は無いとされている。

メバルの煮付け(日本料理の一例)

[編集] 食用

脂肪が少なく淡白な白身魚である。内臓を除いただけのものを味噌汁煮付けなどにし、熱いうちに食べると美味。ただし、料亭などでは内臓にこそ旨味があるとしてこれを活かした調理法を執る[1]。その他の料理法として、塩焼き唐揚げ刺身などがある。 台湾においても、「平鮋」と称して蒸し魚などにされる。

[編集] 脚注

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  1. ^食彩の王国テレビ朝日、2010年4月4日放映回「メバル」より。

[編集] 関連項目

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