マリーンワン
マリーンワン(英: Marine One)は、アメリカ合衆国大統領がアメリカ海兵隊機に乗った時に使われるコールサイン。
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[編集] 概要
通常、大統領が国内の短距離間を移動するときに利用するヘリコプターに対して使われる。大統領の紋章をマーキングした専用機VH-3Dシーキングも存在する。このヘリコプターは内装が通常の海兵隊機とは異なり、衛星電話、ホワイトハウス直通電話などが設備されている。
またこのヘリコプターが行動するときは、アメリカ海兵隊の武装兵を乗せた予備機とともに利用されることが多い。一般的に大統領が利用するが、副大統領や閣僚の移動の際に使われることも多く、副大統領が搭乗した際のコールサインはマリーンツー(英: Marine Two)となる。
大統領がホワイトハウスからアンドルーズ空軍基地や、別荘のキャンプ・デービッドへ往復するときに利用されることが多い。
[編集] 歴史
大統領のヘリコプター輸送は1957年が始まりである。ドワイト・D・アイゼンハワーがH-13を利用したのが最初である。これは1958年にH-34に、1961年にVH-3Aと更新された。
なお、1976年まで、大統領のヘリコプター輸送は陸軍と海兵隊の共同運行管理であったため、ヘリコプターはアーミーワンの名称であった。マリーンワンの名称となるのは、運行管理が海兵隊のみとなった1976年以降である。
2009年1月20日に、ジョージ・W・ブッシュ前大統領が夫人と共にアメリカ合衆国議会議事堂を離れ、アンドルーズ空軍基地に移動する際に使われたが、その際にはエグゼクティブワンというコールサインが与えられた。
[編集] 次期大統領専用機選定
VH-3の老朽化に伴い、「マリーンワン」用要人輸送ヘリコプター後継機として、ベル/ボーイングのV-22、シコルスキーのS-92、アグスタウェストランドのUS-101が候補に挙がった。
2006年2月、最終的にS-92とUS-101に絞られ「居住性」「安全性」でUS-101が高い評価を受け「マリーンワン」用要人輸送ヘリコプター後継機に決まった。US-101は、VH-71 ケストレルとして23機が納入される予定であった。
しかし、軍用機をも大幅に超える防弾性能や対衝撃性能が調達要件として追加され、計画は遅延を繰り返すうちに費用が当初の倍の112億ドルにも達したため一旦中止する事が発表された[1]。後継機計画の再開は未定。
シコルスキー社は、VH-3のアビオニクス、エンジン・ローター類を改修しての延命案提案している。
[編集] 運用部隊
「マリーンワン」用要人輸送ヘリコプターの運用はバージニア州にあるアメリカ海兵隊航空基地に所属する、HMX-1が担当する。
[編集] 歴代「マリーンワン」用要人輸送ヘリコプター
- H-34
- VH-3
- VH-60N プレジデントホーク(ブラックホーク):同機は、主に予備的に使われる場合が多く、大統領外遊時に使われる場合も多い
- VH-71(EH101):次期「マリーンワン」用要人輸送ヘリコプター(計画中断中)
[編集] 登場作品
- インデペンデンス・デイ(1996年・アメリカ映画)
- エアフォース・ワン(1997年・アメリカ映画)
- バンテージ・ポイント(2008年・アメリカ映画)
[編集] 脚注
- ^ NBCナイトリーニュース、2009年5月17日
[編集] 関連項目
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