ヘイズ少佐 (スタートレック)

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J・ヘイズ(J. Hayes/Major Hayes)はアメリカSFテレビドラマ『スタートレック:エンタープライズ』に登場する架空の軍人。年齢:30代中半、地球人男性、軍事攻撃指令作戦部隊(Military Assault Command Operations) 通称MACO(発音はメイコー)に所属する軍人、ズィンディの地球攻撃(ズィンディ危機)により、ジョナサン・アーチャー船長の要望で、宇宙船エンタープライズ(NX-01)に同乗する事になる。軍事攻撃指令作戦部隊 MACOでの階級は少佐。演じたのはスティーヴン・カルプSteven Culp。日本語版の吹き替えは斉藤次郎

経過及び内容[編集]

軍事攻撃指令作戦部隊 MACOの指揮官J・ヘイズ少佐(J. Hayes)は、初の地球連合宇宙艦隊との共同任務を経験する。

  • アーチャー船長は、地球連合宇宙艦隊は宇宙探査を目的としており、軍事活動はメインではない。そのため、宇宙探査に軍人は不要だという信念を持っていたが、度重なる危機に直面して考えを大幅に修正するしかなかった。
参考資料:第75話"Countdown"「地球攻撃10時間前」より

ヘイズ少佐の部下[編集]

  • ケンパー軍曹(Sergeant Kemper)=ネイサン・アンダーソン(Nathan Anderson)が演じている。(地球人男性)
ミネソタのデルース(ダルース Duluth)出身、元の勤務地はアトランタ
エンタープライズ(NX-01)着任前は、重力ブーツでの任務はシミュレーションのみ。エンタープライズ(NX-01)着任後は、宇宙酔いに苦しんだ。
VOY第72話 "Nemesis" 「ヴォリ防衛隊第4分隊」のネイモン(Namon) 役 にも登場する。
出演:第53話"The Xindi"「トレリウムD」・第54話"Anomaly"「オサーリア人の襲撃」
  • ホーキンス伍長(Hawkins)=ショーン・マガウアン(Sean McGowan)が演じている。(地球人男性) 声:江川大輔
エンタープライズ(NX-01)着任前は、重力ブーツでの任務はシミュレーションのみ。ヤヌス・ループにいた、戦闘訓練も含め、宇宙服で1,000時間以上も活動している。第74話"The Council"「評議会の分裂」にて球体の中に進入したが、ロボットアームに掴まりアームの手元からビームが発射され、ホーキンスは消滅、殉職する。
出演:第53話"The Xindi"「トレリウムD」・第54話"Anomaly"「オサーリア人の襲撃」・第57話"Impulse"「幽霊船」・第74話"The Council"「評議会の分裂」
  • チャン伍長(Corporal Chang)=ダニエル・デイ・キム (Daniel Dae Kim)が演じている。(地球人男性) 声:新垣樽。過去のスタートレックシリーズでは、ダニエル・デイ・キムの声は森田順平が担当していた。
VOY第132話"Blink of an Eye"「超進化惑星の煌き」のゴタナ・レッズ (Gotana-Retz) 役にて登場。
出演:第53話"The Xindi"「トレリウムD」・第55話"Extinction"「突然変異」・第69話"Hatchery"「トゥポルの反乱」
  • ロメロ伍長(Corporal Romero)=マルコ・サンチェス(Marco Sanchez)が演じている。(地球人男性)
出演:第53話"The Xindi"「トレリウムD」
  • マッケンジー伍長(Corporal McKenzie)=ジュリア・ローズ(Julia Rose)。(地球人女性)
重力ブーツでの任務は、木星ステーション遠征で経験している。トラブルにも対応できる。ヘイズ少佐殉職後、後任となる。
テレビ映画「バットマン&ロビン ザ・リターン」「バットマン&ロビン 生涯現役宣言! 」で、キャットウーマンのジュリー・ニューマーを演じた。TOS第32話 "Friday's Child" 「宿敵クリンゴンの出現」のエリン役を演じた、名前は言及されておらず、階級は不明。
出演:第54話"Anomaly"「オサーリア人の襲撃」
  • アマンダ・コール伍長(Amanda Cole)=(Noa Tishby) (地球人女性) 声:湯屋敦子。
トリップに好意を持っている。トリップ とは家が近所だった、高校はライバル同士で、通った映画館も同じ、故郷をズィンディの攻撃で失ったという共通点もあり、急速に近づく。但し、彼女の家族は引越しをしていたために無事だった。
出演:第67話"Harbinger"「新たなる脅威の兆し」
  • パーマー(Palmer)=(Troy Mittleider)が演じている。(地球人男性)
出演:第55話"Extinction"「突然変異」
  • S・マネー(S. Money)=ムーア(Dorenda Moore)が演じている。(地球人女性)
出演:第61話"North Star"「ウエスタン」
  • ケリー(Kelly)=役者名及び声優名も公表されていない。(地球人女性)
出演:第75話"Countdown"「地球攻撃10時間前」
ENT第22話 "Vox Sola" 「漂流生命体の叫び」に同じ人物が登場しているが、女性の宇宙艦隊クルーなので役としては、全くの別人。
  • パーソン(Parson)=役者名及び声優名も公表されていない。(地球人女性)
出演:第53話 "The Xindi" 「トレリウムD」・第61話 "North Star" 「ウエスタン」・第71話"Damage"「球体創造者」
  • ライアン(Ryan)=役者名及び声優名も公表されていない。(地球人男性)
出演:第53話 "The Xindi" 「トレリウムD」
  • ウッズ(Woods)=役者名及び声優名も公表されていない。(地球人男性)
出演:第54話"Anomaly"「オサーリア人の襲撃」
  • 名前不明=(Kevin Derr)が演じている。(地球人男性)
出演:第61話"North Star"「ウエスタン」

その他、複数の軍人が確認できるが、役名及び役者名は不明。

MACOの活躍[編集]

  • 第56話"Rajiin"「美しき潜入者」エンタープライズ(NX-01)艦内にて昆虫ズィンディと銃撃戦をおこなう。
  • 第57話"Impulse"「幽霊船」ホーキンス伍長が、漂流したヴァルカン船でトレリウムDに犯され凶暴になったヴァルカン人と銃撃戦をする。
  • 第59話"The Shipment"「兵器工場潜入」ヘイズ少佐がアーチャー船長と敵地工場に同行する。毛長ズィンディとファストコンタクト。ホーキンス伍長が、突入班として待機しているが、名前だけが出てくるだけ。
  • 第61話"North Star"「ウエスタン」アーチャー船長と同行して現地の地球人と銃撃戦になる。
  • 第64話"Chosen Realm"「選ばれし領域」トリアノン人と銃撃戦をおこなう。
  • 第67話"Harbinger"「新たなる脅威の兆し」宇宙艦隊仕官も含め軍事訓練をする。リードとヘイズが喧嘩をする。
  • 第75話"Countdown"「地球攻撃10時間前」ホシ・サトウを爬虫類ズィンディから奪回する。
  • 第76話"Zero Hour"「最終決戦」ズィンディとの最終決戦。

その後、ズィンディとの戦いが終結後は、MACOの活躍は目立たなくなる。

ヘイズ少佐が出演する回[編集]

  • 第53話"The Xindi"「トレリウムD」
  • 第67話"Harbinger"「新たなる脅威の兆し」
  • 第69話"Hatchery"「トゥポルの反乱」
  • 第74話"The Council"「評議会の分裂」
  • 第75話"Countdown"「地球攻撃10時間前」

備考[編集]

  • マルコム・リードが地位を奪われるのでは無いかと思いJ・ヘイズに対して確執が生まれている。彼との衝突は殴り合いまでになっているが、最後には友情が芽生える。
参考資料:第53話 "The Xindi" 「トレリウムD」・第67話 "Harbinger" 「新たなる脅威の兆し」・第75話"Countdown"「地球攻撃10時間前」より
ホシに対しても、"Ma'am."と呼び、皿を持ってきたサトウが「ここ、いいですか?」とテーブルの相席を頼んだときに、MACOの軍人はJ・ヘイズ少佐を含め全員起立している。その事からも宇宙艦隊の士官より、MACOの地位は低い事が理解できる(米軍には、海軍艦艇に他軍将兵が同乗する場合、同乗将兵はその艦艇の同一階級のクルーより一階級下として扱われるという規則がある)。
参考資料:第53話 "The Xindi" 「トレリウムD」

軍事攻撃指令作戦部隊の概要[編集]

  • 軍事攻撃指令作戦部隊(Military Assault Command Operations) 通称MACO(発音はメイコー)
2150年代の地球政府の軍事組織、別に軍事部隊とも略されて呼ばれる事もある。
地球連合宇宙艦隊と軍事攻撃指令作戦部隊は別組織である。
  • 軍事攻撃指令作戦部隊の最高責任者
ケイシー将軍(General Casey)が統括
  • 駐屯地
アトランタジョージアニューヨーク土星衛星ヤヌスにある「ヤヌスの輪」に所在している。
  • MACOは地球連合加盟の各国の特殊部隊同様の訓練を受けており、階級制度は旧米国海兵隊に準じている。

関連項目[編集]