レッドシャツ
レッドシャツ（赤シャツ、赤服、redshirt）は、ストックキャラクターのひとつで、登場してすぐに死んでしまう役を示す。テレビシリーズ『宇宙大作戦（スタートレック）』で赤いシャツを着た保安部員がたびたび殺されることが語源であり[1]、レッドシャツの死はメインキャラクターらが直面する危険を表現することに使われる。
語源[編集]
『宇宙大作戦（スタートレック）』において、主人公に随行する赤い制服を着た保安部員、技師たちが着陸してすぐ死ぬことがよくある[2]。最初にレッドシャツが登場したのは第1シーズン第7話の『コンピューター人間』[3]。そのシリーズでは死んだ乗組員59人のうち実に43人（全体の73％）が赤いシャツを着ていた[4]。『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』に関する本『Legends of the Ferengi』では、宇宙艦隊の保安部員は「第2幕まで生き延びているのは稀」としている[5]。2009年のリブート作『スター・トレック』でグレッグ・エリス扮するオルソンが早々と死ぬが、オリジナル・シリーズへのオマージュとして赤い服を着ていた[6]。
応用[編集]
他のメディアでも、「レッドシャツ」という語と赤い服を着ているキャラクターは、死や不幸を運命づけられた使い捨てキャラクターに使われるようになった[7][8]
『スター・トレック』のパロディ映画である『ギャラクシー・クエスト』ではレッドシャツのパロディに当たるガイ・フリーグマン（サム・ロックウェル）が登場する[9]。
ジョン・スコルジーのヒューゴー賞 長編小説部門およびローカス賞 SF長編部門受賞作『Redshirts: A Novel with Three Codas』はレッドシャツのパロディ本である。
『Redshirt』というPCゲームもある[10]。
関連項目[編集]
出典[編集]
- ^ Bly, Robert W. (1996). Why You Should Never Beam Down in a Red Shirt: And 749 More Answers to Questions About Star Trek. ISBN 0-06-273384-2
- ^ Itzkoff, David (2006年5月14日). “On 'Lost,' the Castaway Who Stands Out Without Even Trying”. The New York Times 2020年4月30日閲覧。
- ^ DeCandido, Keith (2015年5月12日). “Star Trek The Original Series Rewatch: "What Are Little Girls Made Of?"”. Tor.com. Tor Books. 2020年4月30日閲覧。
- ^ Bailey, Matt (2007年2月13日). “Analytics According to Captain Kirk”. SiteLogic Online Marketing Consultants. 2020年4月30日閲覧。
- ^ Behr, Ira Steven; Robert Hewitt Wolfe (1997). Legends of the Ferengi. ISBN 0-671-00728-9
- ^ "To Boldly Go", Star Trek (DVD release) featurette
- ^ Upside Down: Inverted Tropes in Storytelling edited by Monica Valentinelli, Jaym Gates
- ^ The Nowhere Bible: Utopia, Dystopia, Science Fiction By Frauke Uhlenbruch, page 176
- ^ “Galaxy Quest (1999) Movie Review”. Beyond Hollywood (2002年11月7日). 2012年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
- ^ “Redshirt on GOG.com”. www.gog.com. 2020年4月30日閲覧。
外部リンク[編集]
- レッドシャツ - Memory Alpha (スタートレック ウィキ)