フォード・Fシリーズ
Fシリーズ(F-Series)は、フォードが製造販売するフルサイズピックアップトラック型の自動車。アメリカ中西部やアメリカ南部、特にテキサス州で非常に人気が高い。現在のFシリーズは、フォード・F-150を指す。メキシコではフォード・ロボ(Ford LOBO)の名前で発売されている。エフ・ ワンフィフティと発音する。
目次 |
概要 [編集]
1950年代以降の累計生産台数は2900万台に到達し、現在でも年間販売台数世界一位を誇る。そして、全自動車部門で23年間、トラック部門で31年間、販売台数全米一位を誇る。2007年の年間売り上げは、76万台に達した。[1] まさにアメリカを代表する車であり、ピックアップトラックの代名詞的な車である。
GMのシボレー・シルバラードなど、ライバル各社が対抗車を投入する中、年間販売台数一位を維持するフォードの牙城ともいえる車両であり、近年経営に苦しむフォードの唯一の屋台骨とも言える。
かつては、9代目まで、Fシリーズには主流のF-150のほか、F-250、F-350などもあったが、10代目のFシリーズからは、F-150以外は、フォード・スーパーデューティーに分けられている。そのため、10代目から現在は、Fシリーズといえば主にF-150を指す。
1999年以降のF-250、F-350、F-450、F-550については、フォード・スーパーデューティーを参照。
歴史 [編集]
初代(1948年~1952年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(初代) | |
|---|---|
| 販売期間 | 1948年 - 1952年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック |
| エンジン | 直6 3.5L、3.7L、3.9L、4.2L V84.6L、5.2L、5.5L |
| 変速機 | 3速MT、4速MT、5速MT |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| -自動車のスペック表- | |
F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8という8種類のタイプがあった。
2代目(1953年~1956年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(2代目) | |
|---|---|
| 販売期間 | 1953年 - 1956年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック |
| エンジン | 直6 3.5L、3.7L、3.9L、4.5L V8 4.5L |
| 変速機 | 3速MT、4速MT |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| -自動車のスペック表- | |
名称が、F-100、F-110、F-250、F-260、F-350、F-360、F-500、F-900に変更された。この型は根強いファンが多数おり、古いアメリカ車などのイベントではしばしば見かけることがある。
3代目(1957年~1960年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(3代目) | |
|---|---|
| 販売期間 | 1957年 - 1960年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック |
| エンジン | 直6 3.7L、4.5L V8 4.6L |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| -自動車のスペック表- | |
F-100、F-250、F-350、F-500の4種類。従来からのフレアーサイドに加え、スタイルサイドが追加された。
4代目(1961年~1966年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(4代目) | |
|---|---|
| 販売期間 | 1961年 - 1966年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 直6 3.7L、3.9L、4.8L、4.9L V8 5.8L |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| -自動車のスペック表- | |
4ドアのアクセスキャブ仕様が登場。
5代目(1967年~1972年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(5代目) | |
|---|---|
| 販売期間 | 1967年 - 1972年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 直6 3.9L、4.9L V8 5.8L、5.9L、6.4L |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| -自動車のスペック表- | |
F-110などの名称が復活。種類が増加。
6代目(1973年~1979年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(6代目) | |
|---|---|
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フォード・Fシリーズ(6代目)
F-150
|
|
| 販売期間 | 1973年 - 1979年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 直6 3.9L、4.9L V8 5.0L、5.8L、5.9L、6.4L、6.6L、7.5L |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| -自動車のスペック表- | |
1975年モデルで、現在の主力モデル、F-150(エフ・ワンフィフティ)が登場する。1976年モデル以降、Fシリーズは全米売り上げ一位のトラックになり、以来現在まで一位を保持。
7代目(1980年~1986年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(7代目) | |
|---|---|
| 販売期間 | 1980年 - 1986年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 4.9L 直6 5.0L V8 5.8L V8 6.6L V8 6.9L V8(ディーゼル) 7.5L V8 |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| -自動車のスペック表- | |
直線的なスタイルになる。この直線的なスタイルは8代目や9代目にも受け継がれる。ディーゼルエンジン搭載車が登場。 グレード:F-100、F-150、F-250、F-350、F-600、F-700、F-800。
1982年にグレード名の「レンジャー」は廃止され、フォード・クーリエに代わる小型トラック(フォード・レンジャー)の車名として使用される。
8代目(1987年~1991年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(8代目) | |
|---|---|
| 販売期間 | 1987年 - 1991年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 4.9L 直6 5.0L V8 5.8L V8 6.9L V8(ディーゼル) 7.3L V8(ディーゼル) 7.5L V8 |
| 変速機 | 4速MT/5速MT 3速AT/4速AT |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| 全長 | 4930mm~6241mm |
| 全幅 | 2007mm |
| 全高 | 1773mm~1994mm |
| ホイールベース | 2967mm~4277mm |
| -自動車のスペック表- | |
トラックで初めて、後輪ABSが標準装備される。
9代目(1992年~1997年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(9代目) | |
|---|---|
| 販売期間 | 1992年 - 1997年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 4.9L 直6 5.0L V8 5.8L V8 7.3L V8(ディーゼルターボ) 7.5L V8 |
| 変速機 | 4速MT/5速MT 3速AT/4速AT |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| 全長 | 5006mm~6322mm |
| 全幅 | 2007mm~2423mm |
| 全高 | 1821mm~2027mm |
| ホイールベース | 2967mm~4277mm |
| -自動車のスペック表- | |
フロントグリルが丸みを帯びる。フレアーサイド仕様が復活。直列6気筒エンジン搭載車はこのモデルが最後になった。右ハンドルだったオーストラリア仕様のF-250をベースに、高規格救急車に改造されたものが、日本にも少数輸入された事がある。
10代目(1997年~2003年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(10代目) | |
|---|---|
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スタイルサイド仕様
フレアーサイド仕様(ハーレーダビッドソン仕様)
クルーキャブ(キングランチ仕様)
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| 販売期間 | 1997年 - 2003年 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 3ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 4.2L V6 4.6L V8 5.4L V8 |
| 変速機 | 5速MT 4速AT |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| 全長 | 5174mm~5702mm |
| 全幅 | 1991mm~2027mm |
| 全高 | 1839mm~1948mm |
| ホイールベース | 3053mm~3990mm |
| -自動車のスペック表- | |
大きく丸みを帯びたボディが特徴。当時は、この斬新なデザインが話題を呼んだ。1999年モデルで、F-250、F-350が、スーパーデューティーとして独立。以降は、一般的なF-150とは別設計になる。2001年モデルで、フレアーサイド仕様にF-150初のクルーキャブ仕様が登場。オートバイメーカーのハーレーダビッドソンや、テキサス州のキングランチ牧場とタイアップしたモデルなど多彩なモデルが登場し、11代目にも受け継がれている。その一方で衝突安全性が著しく低い事が実証されている。[2] [3]
2001年スポーツカー顔負けの動力性能を持つハイパワーピックアップの人気を受け、F150をベースにしたスポーツモデル、SVTライトニングを発表した。V8インタークーラースーパーチャージャーエンジンを搭載し、当初は360ps、最終的に385psを発揮した。動力性能は0-100mphが13.6秒、ゼロヨン加速が同等の13.7秒、最高速度が234km/hとcd値の高いピックアップトラックとしては高水準である。スキッドパッドでの最大旋回重力は0.88とチューニングされた足回り、駆動系が働きコーナリングでも高い性能を誇る。
このSVTライトニングは日本におけるニスモのようなメーカー純正のチューニングカーであったのでディーラーでも購入ができ、オプションを付けても4万ドル以下という価格も幸いし、ヒットした。
珍しい事に日本へ近鉄モータースにより正規輸入されていた。
なお、このモデルが右ハンドル(主に豪州仕様)の最終モデルでもある。
11代目(2004年~2008年) [編集]
| フォード・Fシリーズ(11代目) | |
|---|---|
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スタイルサイド仕様
フレアーサイド仕様
ハーレーダビッドソン仕様
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| 販売期間 | 2004年 - |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 4.2L V6 4.6L V8 5.4L V8 |
| 変速機 | 5速MT 4速AT |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| 全長 | 5364mm~5836mm |
| 全幅 | 2004mm |
| 全高 | 1867mm~1933mm |
| ホイールベース | 3200mm~3683mm |
| -自動車のスペック表- | |
再び直線的でがっしりとしたボディになり、車体の剛性も高まった。フロントグリルはグレード毎に異なり、様々な種類がある。先代では4ドアのクルーキャブは全てフレアーサイドであったので、フレアーサイド仕様の割合が高かったが、この現行型では、クルーキャブにもスタイルサイド仕様が導入されたので、スタイルサイド型に人気が集中している。2004年の北米カー・オブ・ザ・イヤーのトラック部門で受賞。その他にも、数々の賞を受賞。2005年の年間売り上げ台数が939,000台となり、トラックの年間売り上げ台数の歴代記録を更新。
12代目(2009年~) [編集]
| フォード・Fシリーズ(12代目) | |
|---|---|
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レギュラーキャブ
クルーキャブ
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| 販売期間 | 2009年 - |
| 乗車定員 | 2~5人 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 4.6L V8 5.4L V8 4.4L V8 ディーゼル |
| 変速機 | 4速AT 6速AT |
| 駆動方式 | FR、4WD |
| 全長 | 5364mm~6309mm |
| 全幅 | 2004mm |
| 全高 | 1867mm~1943mm |
| ホイールベース | 3200mm(ショートベッド) 3670mm(ロングヘッド) 3518mm(クルーキャブ) 4140mm(エクステンディッドキャブ・ロングベッド) |
| -自動車のスペック表- | |
2008年1月に北米国際オートショーで発表された。2009年モデルとして2008年10月から発売されている。アメリカの景気が減速しているため、発売が予定よりも2ヶ月繰り下げられた。 基本シャーシ、ドアパネルは11代目をほとんど踏襲しており、実質的にはビッグマイナーチェンジだが、より大型のフロントグリルなどでさらに迫力が増したスタイルとなっている。V型6気筒エンジン車とマニュアルトランスミッション車が廃止され、代わりにディーゼル車がF-150にも導入される。リンカーン・マークLTの後継となる、高級グレードも登場した。先代に引き続き2009年の北米カー・オブ・ザ・イヤーのトラック部門を受賞している。SVTラプターやハーレーデビッドソン仕様の追加などバリエーションを増やしている。