タルカス

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タルカス
エマーソン・レイク&パーマースタジオ・アルバム
リリース 1971年5月イギリスの旗6月14日アメリカ合衆国の旗
録音 1971年
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間 38分40秒
レーベル イギリスの旗アイランド(オリジナル盤)
WEA(リイシュー盤)
アメリカ合衆国の旗アトランティック(オリジナル盤)
Rhino(リイシュー盤)
日本の旗ワーナー・パイオニア(オリジナル盤)
イーストウエスト・ジャパン→ビクター(リイシュー盤)
プロデュース グレッグ・レイク
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
ゴールド等認定
  • Platinum(英国・BPI)
  • Gold(米国・RIAA
エマーソン・レイク&パーマー 年表
エマーソン・レイク・アンド・パーマー
(1970年)
タルカス
(1971年)
展覧会の絵
(1971年)
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タルカス(Tarkus)は、イギリスにおいて1971年5月に、アメリカにおいて1971年6月14日に発売されたエマーソン・レイク&パーマーのセカンド・アルバム

解説[編集]

全英1位・全米9位を記録した。ELPとしては唯一のチャート1位獲得作品である。

ELPにとっては、『展覧会の絵』(1971年)、『恐怖の頭脳改革』(1973年)などと並び、代表作のひとつに数えられる。

表題曲である「タルカス」は、20分を超える壮大な組曲になっている。想像上の怪物・タルカスが火山の中から現れ、地上のすべてを破壊し尽くし、海に帰っていくというストーリーになっている。アルバム・ジャケットに描かれている生物がタルカスであり、アルマジロのような体に戦車が合体しているという、非常に風刺的なイラストである。また、組曲内の楽曲のタイトル「マンティコア」は、後にELPが設立するレーベルの名前にもなっている。当初グレッグ・レイクはこの作品のコンセプトに興味を抱かずに、キース・エマーソンに「ソロでやれば?」と冷たく言い放ったというエピソードがある。

ライナーノーツでは、キース・エマーソンが「タルカス(Tarkus)とは帰宅途中に突然閃いた単語であり、特に意味は無く、辞書を調べても分からなかった」と述べている。

その他には、小品といった楽曲が並んでいる。「The Only Way」や「Infinite Space(限りなき宇宙の果てに)」にはプログレッシブの要素が強く表れているが、「Are You Ready Eddy?」などは完全なロックンロールの作品である。この曲はレコーディングエンジニアをからかった内容と言われている。そのエンジニアとは、後にイエスのプロデューサーとして有名になるエディ・オフォードである。

作曲はメンバー3人で協力しているが、作詞はグレッグ・レイクが行っている。プロデュースもレイクが担当している。

影響[編集]

  • 表題曲である「タルカス」のほぼ全編で使われている ド・ファ・ソ・シb・ミb のコードはキース・エマーソンのトレード・マーク的な音で、ELPの多くの曲でこのコードが使われており、ELPっぽい音を狙った場合の定番として知られている。
  • 日本のギタリスト成毛滋が自己のバンド・フライド・エッグのアルバムにおいて、「タルカス」のパロディ曲「オケカス」を演奏している。
  • 表題曲である「タルカス」をバンド名にしたプログレ・バンドがブラジルに存在する。しかし、音楽的にはELPのようなスタイルではなく、シンフォニックなプログレを演奏している。
  • 日本の作曲家である吉松隆がオーケストラ・ヴァージョンとして編曲したものが、2010年に発売された『タルカス~クラシック meets ロック』に収録されている。指揮は吉松と親交の深い藤岡幸夫が担当、管弦楽演奏は東京フィルハーモニー交響楽団で初演のライブ録音(2010年3月14日 於東京オペラシティコンサートホール)。また、2012年放送のNHK大河ドラマ平清盛』でオーケストラ版が劇中音楽として使用されている(指揮と演奏は同じだが新録音)。2013年3月20日に行われた「吉松隆 還暦コンサート『鳥の響展』」でも演奏されたが(会場と指揮・管弦楽演奏は初演と同じ)、この時はキース・エマーソン本人が聴きに訪れた。この演奏会の模様を収録した『《鳥の響展》ライブ』のライナーノーツには、キース・エマーソンと吉松隆の対談も掲載されている。
  • 2012年9月9日に放送された「題名のない音楽会」で、シエナ・ウインド・オーケストラと、和太鼓奏者の林英哲との共演で、上記のオーケストラバージョンをもとにした、「タルカス」吹奏楽版が放送された。

収録曲[編集]

アナログA面[編集]

  1. タルカス - Tarkus
    1. 噴火 - Eruption (Emerson)
    2. ストーンズ・オブ・イヤーズ - Stones Of Years (Emerson/Lake)
    3. アイコノクラスト - Iconoclast (Emerson)
    4. ミサ聖祭 - Mass (Emerson/Lake)
    5. マンティコア - Manticore (Emerson)
    6. 戦場 - Battlefield (Lake)
    7. アクアタルカス - Aquatarkus (Emerson)

アナログB面[編集]

  1. ジェレミー・ベンダー - Jeremy Bender (Emerson/Lake)
  2. ビッチズ・クリスタル - Bitches Crystal (Emerson/Lake)
  3. ジ・オンリー・ウェイ - The Only Way (Hymn) (Emerson/Lake)
  4. 限りなき宇宙の果てに - Infinite Space (Conclusion) (Emerson/Palmer)
  5. タイム・アンド・プレイス - A Time And A Place (Emerson/Lake/Palmer)
  6. アー・ユー・レディ・エディ - Are You Ready Eddy? (Emerson/Lake/Palmer)

2010年日本盤ボーナス・トラック[編集]

  1. プレリュード・アンド・フーガ - Prelude And Fugue (J.Rodrigo arr. Emerson, Lake & Palmer)

脚注[編集]

  1. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.93