展覧会の絵 (ELPのアルバム)

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展覧会の絵
エマーソン・レイク&パーマーライブ・アルバム
リリース 1971年11月イギリスの旗
録音 1971年3月26日
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間 38分09秒
レーベル イギリスの旗アイランド(オリジナル盤)
WEA(リイシュー盤)
アメリカ合衆国の旗アトランティック(オリジナル盤)
Rhino(リイシュー盤)
日本の旗ワーナー・パイオニア(オリジナル盤)
イーストウエスト・ジャパン→ビクター(リイシュー盤)
プロデュース グレッグ・レイク
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
ゴールド等認定
  • Silver(英国・BPI)
  • Gold(米国・RIAA))
エマーソン・レイク&パーマー 年表
タルカス
(1971)
展覧会の絵
(1971)
トリロジー
(1972)
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展覧会の絵』(てんらんかいのえ、Pictures at an Exhibition)は、イギリスにおいて1971年11月に発売されたエマーソン・レイク・アンド・パーマーライブ・アルバム

解説[編集]

原曲は、19世紀のロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーが作曲した同名のピアノ組曲「展覧会の絵」。原曲以外にもラヴェル等によるオーケストラ・アレンジがあり、日本の冨田勲もシンセサイザー音楽にアレンジしている。ELPによる本作はラヴェル版の編曲を元にしており、全パートではなく抜粋、それにオリジナル曲を追加した構成になっている。

このアルバムの発売経緯はかなり複雑である。1971年の1月から、ELPはセカンド・アルバム『タルカス』のリハーサルにとりかかっていた。それが終わってイギリス公演ツアーが行われ、3月26日には、イギリスのニューキャッスル・シティー・ホールで「展覧会の絵」を含むライブ録音が行われた。4月には初のアメリカ公演、そして5月には『タルカス』が発売されている。こうした流れの中で、「展覧会の絵」は、発売が未定のままだった。

だが、ELPの人気が高まるに連れて需要が高まり、2枚組の海賊盤(展覧会の絵を含むライブ)が出回る様になってしまった。事態を憂慮したELPサイドは10月になって海賊盤を市場から回収し、11月(アメリカでは翌年1月)に、展覧会の絵+アンコールのナット・ロッカー(チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の一曲である「行進曲」をロック調にアレンジしたもの。実はB.Bumble & The Stingersが1962年に出したNut Rockerのカバー)という構成の1枚組アルバムとしてリリースした。

作り手にとって不本意な経緯で発売された本作だったが、売れ行きはすさまじく、実質的に新作とは言えない内容でありながら、本国イギリスではチャート3位(2位と記載された資料もある)、アメリカでは10位まで上昇している。

収録曲[編集]

アナログA面[編集]

  1. プロムナード - Promenade (Mussorgsky)
  2. こびと - The Gnome (Mussorgsky/Palmer)
  3. プロムナード - Promenade (Mussorgsky/Lake)
  4. 賢人 - The Sage (Lake)
    グレッグ・レイクのオリジナルであるが、原作品中の曲「ビドロ - Bydlo」のコード進行を取り入れている。
  5. 古い城 - The Old Castle (Mussorgsky/Emerson)
    「ブルーズ・ヴァリエイション」の変奏で、シンセサイザーのための導入と変奏からなる。
  6. ブルーズ・ヴァリエイション - Blues Variation (Emerson/Lake/Palmer)
    原曲の「古い城」の主題による変奏曲。ELPのオリジナルとクレジットされているが、最後から2分30秒の部分約15秒間では、ビル・エヴァンス作曲の「インタープレイ - Interplay」が引用されている。

アナログB面[編集]

  1. プロムナード - Promenade (Mussorgsky)
  2. バーバ・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga (Mussorgsky)
  3. バーバ・ヤーガの呪い - The Curse Of Baba Yaga (Emerson/Lake/Palmer)
    イントロは原曲の「バーバ・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga」の中間部のアレンジ。ヴォーカル部分の導入は「こびと - The Gnome」の引用。
  4. バーバ・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga (Mussorgsky)
  5. キエフの大門 - The Great Gates Of Kiev (Mussorgsky/Lake)
  6. ナットロッカー - Nut Rocker (Tchaikovsky/Fowley)

2008年デラックス・エディション[編集]

2008年には、本作の2枚組「デラックス・エディション」が発表された。ディスク1には上記の楽曲全てと、1970年ワイト島フェスティバルで演奏された「展覧会の絵メドレー」が収録され、ディスク2には同年12月9日ロンドンのライシアム・シアターで行われたライヴの音源が収録されている。

ディスク2の収録曲は以下の通り。

  1. プロムナード - Promenade (Mussorgsky)
  2. こびと - The Gnome (Mussorgsky/Palmer)
  3. プロムナード - Promenade (Mussorgsky/Lake)
  4. 賢人 - The Sage (Lake)
  5. 古い城 - The Old Castle (Mussorgsky/Emerson)
  6. ブルーズ・ヴァリエイション - Blues Variation (Emerson/Lake/Palmer)
  7. プロムナード - Promenade (Mussorgsky)
    ビデオソフト版では冒頭6音をうっかりオクターブ低い音から弾き始めているが、このディスク2では正しい音程で弾き直した音がオーバーダビングされている。そのため両方の音が不自然にずれている。
  8. バーバ・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga (Mussorgsky)
  9. バーバ・ヤーガの呪い - The Curse Of Baba Yaga (Emerson/Lake/Palmer)
  10. バーバ・ヤーガの小屋 - The Hut Of Baba Yaga (Mussorgsky)
  11. キエフの大門 - The Great Gates Of Kiev (Mussorgsky/Lake)
  12. 未開人 - The Barbarian (Béla Bartók, arr. Emerson, Lake & Palmer)
  13. ナイフ・エッジ - Knife Edge (Leos Janácek & J.S. Bach, arr. Emerson, lyric by Lake & Fraser)
  14. ロンド - Rondo (Dave Brubeck)
  15. ナットロッカー - Nut Rocker (Tchaikovsky/Fowley)

2010年日本盤ボーナス・トラック[編集]

  1. ロンド (ライヴ・アット・ライシアム) - Rondo (Dave Brubeck)

ビデオソフト版[編集]

1970年12月9日にライシアム・シアターで収録されたライブ・ビデオがリリースされている。基本的なアレンジは同じだが、冒頭部のプロムナードがハモンドオルガンとベースギターで演奏されている事(レコード/CDではニュー・キャッスル・シティ・ホールのパイプオルガンが使用された)を始め、何点か違いがある。また、今となっては問題視される事が多いのだが、当時は映像効果をライブ・ビデオに添加する事が多く、本ビデオにもそれが存在する。

完全版[編集]

2006年現在では廃盤になっているようだが、「完全版」として日本でリリースされたDVD(1990年にLDで初リリース)には同じコンサートで演奏された他の曲も含まれている。

収録順:

  1. 未開人 (LDには収録されていたが、DVDには収録されなかった)
  2. 石をとれ
  3. 展覧会の絵
  4. ナイフ・エッジ~ロンド

「未開人」がDVDに収録されなかったのは、この曲の原曲であるバルトークの「アレグロ・バルバロ」の権利問題が未解決の為だとされている。LD版とDVD版の映像には一部、スィッチングやエフェクトの違いがあり、DVD版はドラム・ソロの一部がカットされた短縮編集されたものになっている。

NHK版[編集]

1973年8月6日にNHKの洋楽番組「ヤング・ミュージック・ショー」で放送された際には、1時間の放送枠に収めるため、

  1. ロンド(途中から最後まで)
  2. 未開人
  3. 石をとれ
  4. 展覧会の絵

という構成に編集されていた。

2002年DVD版[編集]

2001年にオリジナル録画が発見され、翌年のDVD化に際し映像・音声ともリマスターされた。収録は「展覧会の絵」のみ。映像は上記の「完全版」より鮮明になり、音声はPCM Stereoおよび5.1 ドルビーデジタル収録された。

特典として発売時までのグループの歴史、静止画像、ディスコグラフィーのほか全く関係のない絵画(ゴッホなど)も収録されている。

35周年版[編集]

2005年に35th Anniversary Collector's Editionとして発売されたDVDでは収録曲は相変わらず「展覧会の絵」のみだが、音声にdtsトラックが追加された。 一応特典として、オーケストラ版の「展覧会の絵」が音声のみで収録されている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.93