デジタル・シアター・システムズ
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DTS(正式名称デジタル・シアター・システムズ (Digital Theater Systems)、一般にはディー・ティー・エスと読まれる)は、アメリカ合衆国の企業DTS, Inc.が提供する音声のデジタル圧縮記録、再生方式。
同社のロゴマークに倣ってdtsと小文字表記されることもある。
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[編集] 概要
映画館やDVD-Videoの音声トラックとして用いられている。他方式に比べ音質が優れており、再生システムの信頼性が高い。これらの点が評価され、第68回(1995年度)アカデミー賞の科学・技術部門賞を受賞している(同年の同賞は、ドルビーのSR-D、ソニーのSDDSも受賞している)。
映画では、dtsデコーダーを取り付けた映写機でのみ再生が可能。dtsの音声トラックはCD-ROMにより配布され、上映用のフィルムに記録されたタイムコードと同期させて再生する。
DVD-Videoの一部製品には、オプション音声としてdts音声を収録している(標準はドルビーデジタル・非圧縮PCM)。記録されているdtsトラックは、48kHzサンプリング、24ビットの分解能をもつディスクリートチャンネルが、1/4に圧縮されており、通常は6トラック収録されている。
5.1チャンネル分の転送レートが音楽CDとほぼ同等のため、音楽CDのフォーマットにdtsのマルチチャンネル音声を収録したDTS-CDという規格(正式名称ではなく、dts社は「5.1 Music Disc」と呼んでいる)が存在する。デジタル出力を持つCDプレーヤーとdtsデコーダーを備えたAVアンプ等があれば再生可能。北米を中心に多くのソフトが発売されているが、CDプレーヤー単独で再生できない上、より高音質でマルチチャンネルに対応したスーパーオーディオCDやDVD-Audioが登場したこともあり、あまり普及していない。
[編集] dtsのメリット
- dtsはライセンス料が競合規格であるドルビーデジタルよりも安く、高音質。
- 映画館で使用するdtsの音声トラックはCD-ROMにより配布され、上映用のフィルムに記録されたタイムコードと同期させて再生する。フィルムにはアナログ音声トラックも併走しており、dts未設置館での再生を可能にするだけでなく、デジタル音声の同期不良時にはバックアップとして利用される。
[編集] dtsのデメリット
- DVD-Videoにおいてドルビーデジタルは標準採用されているため、プレイヤーに必ず再生機能が付いているが、dtsはオプションのため、初期DVDプレーヤーやAVアンプには未対応の機器もある。このためdts音声を収録したDVD-Videoには、併せてドルビーデジタル音声またはリニアPCMが必ず収録されており、オプションメニューから音声をdtsに選択する必要がある。
- 映画館ではdts再生する場合、付属のCD-ROMを別途再生する必要があり、フィルムだけでのサラウンド音声の再生はできない。また劇場にデリバリーされるフィルムにはCD-ROMの欠落が多く、実際にdtsで上映している劇場はあまりないのが現状。
[編集] 関連規格
- DTS STEREO
- サウンドトラックに記録されるアナログ録音形式。センター、左、右、リアの4ch音声をフィルムに2ch記録する方式。dts音声のみ収録された映画に同時記録され、dtsの設備がない映画館でも上映できるようになっている。ドルビーステレオとの競合規格だが、ドルビーステレオよりも特許料が安い。最近の廉価な日本映画にはデジタル録音はせずに、DTS STEREOのみで収録された映画が増えている。劇場での再生時にはドルビーステレオのシステムを利用することが多い。
- DTS-ES
- 5.1chにサラウンドセンターを加えた6.1ch。dtsと互換性があり、DTS-ES非対応システムでは5.1chで再生される。競合フォーマットではドルビーデジタルEXに相当。
- DTS Neo:6
- ステレオ (2ch) のソースを5.1chに拡張する。AVアンプ等に搭載される。ドルビープロロジックIIに相当。
- DTS 96/24
- 96kHz・24ビットに高音質化されたdts。ごく一部のDVD-Videoで採用されている。非対応システムでも48kHz・24ビットで再生可能。
- DTS-HD Master Audio
- 次世代DVD(Blu-ray Disc・HD DVD)でオプションとして採用されたサラウンドフォーマット。可逆圧縮(ロスレス)音声を収録する。フォーマット自体は2048チャンネルまで対応しているが、次世代DVDでは最大8ch (7.1ch) となる。チャンネル数にもよるが最高で192kHz・24ビットの音質を収録できる。従来のDTS形式の音声を一緒に収録しており、非対応システムではDTS部分が再生される。ドルビーTrueHDと競合する。ブルーレイディスクで最大転送レートは24.5Mbps(固定)。
- DTS-HD High Resolution Audio
- Master Audioと同じくBlu-ray Disc・HD DVDでオプション採用されている。基本的な仕様はMaster Audioと共通するが、こちらは非可逆圧縮(ロッシー)音声。96kHz・24ビットで最大7.1チャンネルに対応。ドルビーデジタルプラスと競合する。[1] 最大転送レートは18Mbps(可変)
[編集] 関連記事
[編集] 外部リンク
- Digital Theater Systems,Inc(英語)-米国デジタル・シアター・システムズ社
- Digital Theater Systems Japan online(日本語)-日本法人
- ffdshow-tryouts
[編集] 参考資料
- ^ DTS-HD Audioの概要 - dts Japan(PDF形式)

