スリー・クール・キャッツ

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スリー・クール・キャッツ
ザ・コースターズ楽曲
英語名Three Cool Cats
リリース1959年1月
規格7インチシングル
A面チャーリー・ブラウン英語版
録音
ジャンルR&B[1]
時間2分8秒[2]
レーベルアトコ・レコード
作詞者ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー
作曲者ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー

スリー・クール・キャッツ」(Three Cool Cats)は、ザ・コースターズの楽曲である。作詞作曲はジェリー・リーバーとマイク・ストーラー[3]。1958年12月11日にアトランティック・スタジオ英語版でレコーディングが行なわれ[4]、1959年1月にシングル盤『チャーリー・ブラウン英語版』のB面曲として発売された[5]。その後、ビートルズライ・クーダーらによってカバーされた。

クレジット(ザ・コースターズ版)[編集]

※出典[4]

ビートルズによるカバー[編集]

スリー・クール・キャッツ
ビートルズ楽曲
収録アルバムザ・ビートルズ・アンソロジー1
英語名Three Cool Cats
リリース1995年11月20日
録音
ジャンルR&B
時間2分25秒
レーベルアップル・レコード
作詞者ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー
作曲者ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー
プロデュースマイク・スミス
ザ・ビートルズ・アンソロジー1 収録曲
サーチン
(DISC 1-15)
スリー・クール・キャッツ
(DISC 1-16)
ザ・シーク・オブ・アラビ英語版
(DISC 1-17)

1962年1月1日、ビートルズデッカ・レコードのオーディションを受けた。この日にビートルズはブライアン・エプスタインによって選曲された15曲を演奏しており、「スリー・クール・キャッツ」はそのうちの1曲だった[6][7]。リード・ボーカルはジョージ・ハリスン[8][9]。総合音楽家の和久井光司は、本作を含むハリスンの当時の演奏についてコースターズの〈スリー・クール・キャッツ〉と〈サーチン〉、スタンダード・ナンバーの〈アラビアの酋長英語版〉など4曲でリード・ヴォーカルをとったジョージは絶好調で、ギタリストとしても的確なプレイをしたと評している[10]。オーディションは、デッカ・レコードのA&Rの責任者であるディック・ロウ英語版によって不合格とされた[11]ピーター・ドゲット英語版とパトリック・ハンフリーズは、「ビートルズのデッカ・オーディションの海賊盤を聴けば、A&Rマンのディック・ロウがビートルズではなく、ブライアン・プール&ザ・トレメローズを選んだことに理解できる。この演奏にはびっくりさせるような深みや発展を示唆するものがほとんど見受けられない」と評している[12]

1963年1月16日、マンチェスターにあるプレイハウス・シアター英語版で、BBCラジオの番組『Here We Go』用のセッションが行なわれ、本作と「チェインズ」、「プリーズ・プリーズ・ミー」、「アスク・ミー・ホワイ」の4曲が演奏・録音された[13]。この日の演奏は同月25日に放送されたが[14]、本作のみ放送時にカットされた[13]。1969年1月に行なわれたゲット・バック・セッションでは、他の楽曲とのメドレーとして演奏された[3]

1962年1月1日のデッカ・レコードのオーディション時の演奏は、1991年に発売された海賊盤The Original Decca Tapes & Cavern Club Rehearsals 1962』に収録された[15]。同作に収録された音源は、テープの回転速度が半分ほど落とされているが、同じく海賊盤の『March 5, 1963 plus the Decca Tape』には回転速度を修正し、音質も向上させた音源が収録された[15]。その後、1995年にアップル・レコードから発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に収録された[15]

クレジット[編集]

※出典[8]

その他のアーティストによるカバー[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ Leigh, Spencer (2015). Best of the Beatles: The Sacking of Pete Best. Garmarthen, Wales: McNidder and Grace. p. 107. ISBN 978-0857161017 
  2. ^ Charlie Brown / Three Cool Cats (Media notes). ATCO Records. 1959. 45-6132。
  3. ^ a b Womack 2014, p. 907.
  4. ^ a b Young Blood (LP liner notes). The Coasters. Atlantic Records. 1982. AD 2-4003。
  5. ^ Warner, Jay (2006). American Singing Groups: A History from 1940s to Today. Milwaukee, Wisconsin: Hal Leonard Corporation. p. 126. ISBN 0634099787 
  6. ^ Ingham, Chris (2003). The Rough Guide to the Beatles. London: Rough Guides. p. 30. ISBN 184836752X 
  7. ^ Miles 2009, p. 95.
  8. ^ a b Russell 1982, p. 14.
  9. ^ Gaar, Gillian G. (2013). 100 Things Beatles Fans Should Know and Do Before They Die. Chicago: Triumph Books. p. 54. ISBN 1623682029 
  10. ^ 和久井光司326『逆説?妄説?新説ビートルズ・ストーリー』音楽出版社、東京都千代田区、2003年、45-46頁。ISBN 4900340812 
  11. ^ Miles 2009, p. 96.
  12. ^ Doggett & Humphries 2010, p. 278.
  13. ^ a b Miles 2009, p. 138.
  14. ^ Winn 2008, p. 27.
  15. ^ a b c Winn 2008, p. 7.
  16. ^ Lewisohn, Mark (2013). The Beatles - All These Years - Extended Special Edition. 2. London: Little, Brown. p. 544. ISBN 978-1-4087-0545-2 
  17. ^ Avant-Mier, Roberto (2010). Rock the Nation: Latin/o Identities and the Latin Rock Diaspora. London: Bloomsbury Publishing. p. 76. ISBN 1441167978 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]