ゲームリパブリック

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株式会社ゲームリパブリック
Game Republic, Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
152-0031
東京都目黒区中根1丁目3番1号
設立 2003年7月1日
業種 情報・通信業
法人番号 3013201010565 ウィキデータを編集
事業内容 ビデオゲームソフトの企画・開発
代表者 代表取締役社長 岡本吉起
資本金 7600万円
従業員数 1名(2012年)
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株式会社ゲームリパブリックは、かつて存在したゲームソフト開発会社。

概要[編集]

ゲームクリエイター岡本吉起によって2003年7月1日に設立。 テレビゲームの開発下請・デベロッパー(初期はマイクロソフトソニー・コンピュータエンタテインメント、後期はバンダイナムコゲームス)や、自社販売でのボードゲームも制作していた。

岡本の人脈で、専門学校で囲い込み(青田買い)していた生徒や、かつてカプコンに勤めていたスタッフを常時ヘッドハンティングしていた為、最盛期には300名近い社員が居た。しかし高騰する開発費とは裏腹に、ソフトの売り上げは伸びず経営不振に陥る。岡本が後に語ったところでは、映画『300 〈スリーハンドレッド〉』のゲーム化などの開発案件を請負っていたが、元請けの米国企業がリーマン・ショックで倒産してしまい、同社からの未払金が17億円にも上り完全に経営が行き詰まったという[1]。2010年に、大規模なリストラを敢行。大阪オフィス、名古屋オフィスが閉鎖。2011年6月には公式サイトも閉鎖され唯一、東京都目黒区にあった本社オフィスも引き払われた[2]

その後、借金返済のため2013年頃まで岡本吉起の個人会社として存続していたが開発に参加した『モンスターストライク』の大ヒットによりゲームリパブリックは休眠としている。

テレビゲーム作品[編集]

ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売
マイクロソフトより発売
バンダイナムコゲームスより発売
自社パブリッシング

ボードゲーム作品[編集]

備考[編集]

  • 会社立ち上げ前および当初は、SCEサイトの大々的発表や、岡本がカプコン退社直後に個人で立ち上げた手作り感にあふれるサイト「岡本吉起がゲーム会社つくるぜ!!」(設立後「岡本吉起がゲーム会社つくったぜ!!」に改称)の軽妙な日記などで話題となった。
  • 『GENJI』をリリースし、一定の売り上げは確保するがSCEの巨額の宣伝費[要出典]に見合うほどではなかった。
  • キャラクターデザインさくらももこを起用したにもかかわらず、『エブリパーティ』は初週売り上げ約641本という大敗を喫した。この様子は『ファミ通』のワンコーナーで「目指せ○本!」とネタにされてしまうほどであった。
  • 専門学校から多数の生徒をインターンシップという形で囲い込み、優秀な人材を正式採用していた事でも有名である。
  • 岡本は本社を立ち上げた当時にやりたかった事は、全て任天堂WiiDSで先にやってしまったと述べている。また、その実現には任天堂程、巨大な企業規模が必要であった事を後に気付いたとも語った[3]

脚注[編集]

外部リンク[編集]