グラノーラ

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グラノーラ

グラノーラGranola)は、シリアル食品の一種。

ロールドオーツ(燕麦の押麦)を主とした、や、玄米とうもろこしなどの穀物加工品と、ココナッツナッツなどを、蜂蜜などのシロップ植物油とで混ぜてオーブンで焼いたもの。さらにドライフルーツなどが混ぜられることも多い。 オーブンで焼く途中に何度かかき混ぜる、もしくは焼き上げた後に破砕することで適当な塊状とする。加熱処理の有無がミューズリーとの違いといえる。

グラノーラは元々は19世紀後半に開発された全粒穀物の生地を焼いて砕いた健康食品に使用されていた商標で、現代の形のロールドオーツを原料としたサクサクするグラノーラは1960年代ヒッピームーブメントにおける自然主義、健康食品ブームの中で誕生し広まった[1]

米俗語の用法では、「(人が)健康食品志向の、環境を意識した」[2]、「ヒッピーカウンターカルチャーに逆戻りしたような(人)」[3]という意味がある。これはグラノーラの持つ健全で自然主義的なイメージが1960年代のヒッピー文化やカウンターカルチャー等と結びつけられているためである。

概要[編集]

グラノーラ・バー

ヨーグルト牛乳をかけて朝食としたり、おやつとしてそのまま食べる。軽くて持ち運びやすく、栄養価が高いため、キャンプハイキングの携帯食にも向いている。今日では、グラノーラを棒状に固めた「グラノーラ・バー」もおやつや携帯食として人気がある。

日本の食品メーカーでは主にカルビー日清シスコが販売している。 グラノーラは加熱処理を行っており原材料の持つ栄養素が破壊[要出典]されている。両メーカーとも必須ビタミンなどを添加し[4][5]、高栄養価であることを謳っている[6][7]


歴史[編集]

1863年にジェームス・ケイレブ・ジャクソンがサナトリウムの患者のために、グラハム粉を使ったグラニューラを発明する。グラハム粉の生地を伸ばしてシート状にしたあと焼成、粉砕を2度行い小さな粒状にしたもので、とても固く、食べるまでに水や牛乳に長時間浸す必要があった[8] [9]。 1880年頃、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグはジャクソンのグラニュラを名称もそのままに模倣した製品を販売していた。グラハム粉に変わり、燕麦などを使用しローラーでフレーク状により食べやすく独自に改良を加えたことにより、このグラニューラはヒットした。それに続いて多くの類似製品も誕生、ジャクソンはケロッグを訴えたため、ケロッグのグラニューラはグラノーラに改名された。 グラノーラはその後に発明されるコーンフレークなどのより食べやすいシリアル食品にとって変わられ、1960年頃までは健康食品と一つとして細々と販売されていた。1960年代の自然食及び健康食品ブームの折りにグラノーラの人気が再燃し、ドライフルーツやナッツを加えて変化をつけ、甘味料を加えて食べやすくし今のような形になった。 「グラノーラ」は今でもオーストラリアでは、オーストラリアン・ヘルス・アンド・ニュートリション・アソシエーション・リミテッド社(Australian Health & Nutrition Association Ltd.)の子会社、サニタリウム・ヘルスフード・カンパニー社の登録商標である。

参考文献[編集]

  1. ^ Granola History
  2. ^ 『ジーニアス英和辞典 第4版』、大修館書店、2006年
  3. ^ Tom Dalzell & Terry Victor, eds. The New Partridge Dictionary of Slang and Unconventional English, vol. 1. Routledge, London, 2006. p909. ISBN 0-415-25937-1
  4. ^ フルグラ | カルビーのシリアル | カルビー株式会社
  5. ^ ごろっと大豆のグラノーラ 220g | 日清食品グループ
  6. ^ 栄養・健康について | カルビーのシリアル | カルビー株式会社
  7. ^ 商品画像を参照、ごろっとグラノーラについて | ごろっとグラノーラ | 日清食品グループ
  8. ^ ["Dansville History"] Dansville Public Library. Retrieved 2013-11-14.
  9. ^ http://www.thenibble.com/reviews/main/cereals/granola-girl-cereal.asp

関連項目[編集]