クロックタワーゴーストヘッド

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クロックタワーゴーストヘッド
ジャンル アドベンチャー
対応機種 プレイステーション
開発元 ヒューマン
発売元 ヒューマン
人数 1人
メディア CD-ROM
発売日 1998年3月16日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
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クロックタワーゴーストヘッド』 (CLOCK TOWER GHOST HEAD) は、1998年3月12日ヒューマンより発売されたプレイステーション専用、アドベンチャーゲームである。

概要[編集]

前作までは巨大なハサミを備え持つ怪人シザーマンが殺人鬼として登場し、ヨーロッパにおけるゴシックホラーをモチーフにした非日常的な世界観を演出していたが、今作では舞台が日本となる。とある家系の怨念、呪い、悪霊、突如豹変し凶器を持って襲い掛かる知人など、日本特有のオカルト世界をモチーフにした、Jホラー的な雰囲気が特徴である。「シザーマンから逃げること」そのものが目的であった従来のシリーズに比べてストーリー性が増し、ゲーム中で用いられているBGMの種類も増えている。但し、シリーズの生みの親である河野一二三は製作に関わっていない。

アメリカでは前作『クロックタワー2』が『Clock Tower』として発売されたため、本作は『Clock Tower II: The Struggle Within』として発売された。

ストーリー[編集]

1998年、春。内気で大人しい、極平凡な女子高生であった御堂島優は、1ヶ月前に起きた身に覚えの無い傷害事件によって転校を余儀なくされ、東京の大病院で働く父の知人、鷹野初の家へ居候することになり、滞在先の家がある田舎町、弁天町へと向かっていた。しかし、到着はしたものの出迎えの気配は無く、不気味な物音がこだまするばかり。更に、家の人間の姿を求めて歩き回っていた優が見たものは、黄色い血液に塗れ、緑色に変色した人体の一部だった。不安を覚えつつ家の者の姿を求めて家の中を探し回る優に、新たな恐怖が襲い掛かる。

ゲームシステム[編集]

カーソルで移動先、調査対象を指定する点は従来のシリーズを踏襲している。今作では、カーソルを少しずつずらしながら決定ボタンを連続で押していけば立ち止まることなくスムーズにキャラを移動させることが出来るため、前作よりも操作性は上がっている。

今作独自の要素[編集]

人格交代
主人公である御堂島優は、二重人格であり、極度の恐怖や身に危険に晒された時、翔と名乗る男性の人格が出現する。よって、危険な状態になると自動的に翔が出現し、優の人格を抑えて活動を始める。ただし、優の状態でミコシサマと呼ばれるお守りを所持していれば、翔が出現することはない。つまり、ミコシサマは優と翔の人格変化の鍵であり、プレイヤーは二つの人格を操作することでシナリオを進行させていくこととなる。そのシステム上、ミコシサマを手放した状態でわざと敵に襲われ、翔を出現させなければならない時もある。逆に言えば敵に追われなければ翔になる事が出来ない。ミコシサマを置ける場所はあちこちに点在する。翔の状態でミコシサマを回収すると優に戻る。このシステムがエンディングを分岐する事もある。
救急箱
今作における体力回復手段。同じ場所で何度でも使用できる。クリックするとその場で自動的に回復する。携帯はできず、体力が減っていない時には使用できない。なお救急箱がある場所は大抵ミコシサマをおけるようになっているが、救急箱の入手地点にミコシサマを置き、体力が減った状態でクリックした場合、ミコシサマの入手が優先される。
拳銃
翔の唯一の攻撃手段。拳銃は5発、マシンガンは20発、ショットガンは4発である。拳銃以外は、1発でゾンビを倒せる。翔でこれらの武器を持っていなかった場合、入手可能な場所で拾って使うことが出来る。優の場合は武器を発見しても拾う事は殆ど無い。翔の状態で武器を持っていない時に敵に追われている場合は優に戻り、アイテムや回避ポイントを使っての撃退が必要となる。その為、逃走中はミコシサマを手放す事は出来ないが回収は可能。また、逃走中でも武器を拾う事はできる。

前シリーズからの基本事項[編集]

カーソル
画面上に表示される矢印。これを動かし画面上のものをクリックしていくことでキャラクターを間接的に動かし、ゲームを進めていく。後述のパニック状態中には激しく点滅して危機を知らせる。また体力メーターも兼ねており、敵の攻撃の回避に成功すると体力の減少を色の変化で知らせる。最低値は赤で、この時にパニック状態に陥るとゲームオーバーとなる。
クリックポイント
調査可能な対象物。対象物が扉の場合は開閉して移動する。カーソルをクリックポイントに重ねると、カーソルの形状が変化し、扉の場合はカーソルに矢印のマークがつく。
体力
主人公の体力。前述の通り、カーソルの色で判別する。満タンは白、一段階減っている場合はオレンジ、最低は赤である。パニック状態から追跡者の攻撃やトラップを回避した際に減少し、ゼロになるとゲームオーバーとなってしまう。但し、減ったとしても負傷したり行動に制限が掛かる事は無い。救急箱を入手すれば回復可能。前作では、減った体力は通常状態時のみ、時間経過で回復したが、今作は救急箱を取らなければ回復しない。最低の状態で死亡すると一段階回復した状態でコンティニューとなる。
通常状態
敵に見つかっていない状態。常に無音でBGMはないが、特定の箇所のクリックによる敵出現、イベントでの敵出現、一度敵を撃退後に一定時間が経過するなどして(前作に比べると時間による出現頻度はかなり低い)敵に見つかるとBGMが鳴り、逃走状態へ移行する。
逃走状態
敵に発見され追われている状態。BGMが鳴り、アイテムによる撃退ないし回避ポイントを用いて敵を完全に回避するまでは逃走状態が継続する。また特定の敵に関しては、条件を満たして撃退しないと復活し続ける場合もある。逃走状態中は、ドア及び敵の撃退・回避に有効なものにしかクリックポイントが発生しない。
回避ポイント
クローゼットの中など、隠れて敵をやり過ごせるクリックポイント。「隠れポイント」とも。前作まではポイントによっては隠れても発見されてしまう場合があったが、今作では見つかる事はまず無い。
撃退アイテム
敵を撃退するためのアイテム。モップ、椅子、消火器、洗面器などの日用品がほとんどで、今作では優専用の撃退アイテムとなる。別の作品で「回避ポイント」と呼ばれるもの。一度使うと無くなってしまうもの、何度でも利用可能なものの2種類がある。中にはダメージを与えられず、撃退に失敗するアイテムもある(その場合は部屋を出て逃走状態が継続)。これらや回避ポイントが全く無い部屋も多く、前作に比べると配置が疎らである。
パニック状態
敵に追い詰められパニックに陥っている状態。カーソルの点滅によってパニックを示し、RSIシステムが発動する。
RSIシステム
これまでのシリーズで共通して用いられていた、ボタン連打による危機回避システムの通称。連打せずにはいられない(RENDA・SEZUNIHA・IRARENAI)の略称。追跡者や即死トラップに襲われるパニック状態中にボタン連打することによって危機を回避し、追跡者に追われている場合はその後、一番近い部屋に逃げ込むか、室内であれば部屋の外へ自動的に出る。ただし、体力が最低値の場合はそのままゲームオーバーとなる。ゲームオーバー後はコンテニュー画面に移行し、続行するとゲームオーバーになった直後の地点から(追跡者に殺された場合は逃走状態のまま)引き続き再開となり、再開しなかった場合はタイトル画面に戻る。
トラップ
シリーズ恒例の主人公を死に至らしめる罠。発生するのは優の場合のみ。その場所をクリックする事で発動し、優を襲う。即座に殺される訳ではなく、パニック状態となって連打イベントが発生する。失敗すると死亡、或いは体力減少であり、罠によって異なる。一部の体力減少トラップは連打に成功すれば体力が減らずに済むが、体力が最低の状態で連打に失敗するとゲームオーバーとなる。
中には連打以外で切り抜けるものも存在する。
隠し要素
サルと制服の夏服が追加されるコスチュームチェンジコマンドやサウンドテストコマンド、「イノリサマ」と呼ばれる翔専用武器が出現するコマンドがそれぞれ存在する。全エンディングクリア後に表示されるが、コマンド入力自体はクリア前から可能。コスチュームを元に戻すにはリセットするしかない。
また、翔を操作してゾンビを倒し、スコアを稼ぐミニゲームがクリア後にプレイ可能になる。
なお、「イノリサマ」も「ミコシサマ」と同じお守りだが、隠しアイテムに過ぎず、ストーリー中には特に影響しない。
余談だが、プレイステーションのブラウザで本作のセーブデータを確認すると、某ハサミ男の愚痴を見る事が出来る(他のヒューマン作品にも見られるお遊び要素)。
その他オプション
  • イベントカット機能

これをONにすると、本編中のイベントの他、オブジェクトをクリックした時、敵撃退時、ドアの開閉やエレベーター移動時などのモーションを省略することが可能。

登場キャラクター[編集]

声優表記は「ゲーム版 / ドラマCD版」(ただし優のみ変更なし)。

御堂島 優(みどうしま ゆう)
声 - 荒木香恵
大病院の院長を父に持つ女子高校生。17歳(一部の攻略本には16歳と誤記されている)。本作の主人公。二重人格である。
幼い頃父よりもらったお守りを「ミコシサマ」と呼びいつも所持している。思いやりがあり優しいが内向的な性格。慎重。霊感が強く、何かとその方面へ結び付けて考えてしまう。
ゲーム内での千夏たちへの撃退方法は、身近な物で殴りつけること、隠れることがほとんどである。RSIシステムで回避する時は敵の攻撃を咄嗟に避ける。
銃は扱えず、銃を見つけても殆ど拾う事は無い。機械関係や理数系には苦手意識を覗かせる。死体などには耐性がない。
翔(しょう)
声 - 瀧本富士子 / 桑島法子
優の持つ男性の人格。優とは対照的に冷酷非道な性格。やや自信過剰。障害となるものを排除することに躊躇しない。
しかし優には優しさや気遣いも見せており、ぶっきらぼうながらも弥生に逃げるように促すなど意外な一面もある。
なぜ優に宿り続けるのか、どのような過程で生まれたのかなど一切不明。
ゲーム内での撃退方法は拳銃による発砲。それが行えないのならば優に戻るのが無難。RSIシステムで回避する場合は敵を蹴り倒すが、それでダメージを与える事は出来ない。
機械関係や理数系に強く、事件の真相をいち早く理解するなど頭の回転が速い。死体などに耐性がある。
御堂島 崇(みどうしま たかし)
声 - 大木民夫 / 松尾銀三
優の父親。45歳。しかし、彼女に言えない秘密を持っている。詳しくは後述とする。
藤香(ふじか)
声 - 鈴木富子 / 根橋美絵子
時には優を助け、時には優の命を狙う、不思議な女。消え入るような声で話し、異常とも言えるほど青白い肌をしている。
鷹野 千夏(たかの ちなつ)
声 - 鈴木富子 / 前田千亜紀
鷹野家の次女で小学一年生。7歳。金色の像の影響によって包丁を振り回し、自らの家族さえも襲うようになる。
正気に戻った後、病院に運び込まれ一命を取り留めたため、この事件の生還者となる。皮膚は異常なほど白い。
鷹野 初(たかの はじめ)
声 - 矢田耕司 / 里内信夫
弁天製薬研究所の所長であり千夏や秋代の父親。43歳。小心者。優の父親とは古い友人。
今回の事件の発端を才堂家の呪いと称して大いに恐れており、錯乱のあまり優や翔を襲うこともある。
鷹野 弥生(たかの やよい)
声 - 中西妙子 / 溝上真紀子
初の妻。千夏に襲われているところを翔に救われる。娘である秋代にも首を絞められ殺されそうになる。
千夏が倒された後、三舞署に通報した。事件の生還者。
鷹野 秋代(たかの あきよ)
声 - なし
鷹野家の長女である中学一年の少女。帰宅途中、才堂不志人にHU599菌という細菌を投与されゾンビにされる。
自我は消失したが、「家に帰りたい」という思いだけで帰宅。
しかし玄関に出迎えにきた弥生を襲ってしまい、初によって殺害され、バラバラにされて家中に放置されていた。
鷹野 雅春(たかの まさはる)
声 - なし
鷹野家の長男。高校入学を控えていたらしい。ドラマCDでは死亡扱い。
千夏に怯え鎧武者に隠れているうちに中に仕込まれた幻覚剤の作用を受け、殺人鬼となった。
礎 等(いしずえ ひとし)
声 - 二又一成 / 木下尚紀
弁天町の隣町である三舞町の三舞署に勤務する刑事クールでキザ。25歳。エンディングにも優と共に登場する。
彼が死ぬことはいかなるエンディングでも無い。優に好感を抱いているようだが事件後、優とどうなったのはシナリオ作者でも知らないらしい。
剛元 亘(ごうもと わたる)
声 - 大塚明夫 / 幸野善之
筋肉質のカメラマン。危険な所にでも乗り込んで行く。35歳。
早死にしそうなタイプであるが、実際、シナリオによっては才堂に殺害されホルマリン漬けとなる。
才堂 不志人(さいどう ふしひと)
声 - 大塚明夫 / 西脇保
弁天製薬研究所に出没した謎の殺人鬼。般若の仮面をかぶり素顔は不明。
「全ての人間に死を」が口癖で巨大な鉈を使い殺人を行う。
岸 温美(きし あつみ)
声 - 中西妙子 /
弁天病院の看護婦長。ヒステリックな性格。院長の行動を不審に思い調査した結果、恐ろしい計画を知る。しかし既に事態は手遅れであった。優と翔の秘密を理解しており協力的。
死亡してもエンディングへの影響はないが、生存していると拳銃の弾丸を一度だけ補充してくれる。
宇路 達士(うろ たつし)
声 - 大塚明夫 /
弁天病院の院長。名医として知られていたが、「患者が行方不明になる」など病院に関する悪い噂が立っていた。
これは彼が才堂不志人に病院の患者を599計画の実験台として提供していたことが原因。事件時に既に発狂している為、フラグ立てが十分ではない状態に優で話し掛けると容赦無く殺されてしまう。

追跡者[編集]

ゲーム中、主人公を追いかけて来る敵。

鷹野 千夏
チャプター1の追跡者。包丁を持って襲って来る。他の追跡者と違って走るので移動速度が格段に速い。即死トラップを回避すると同時に出現する事が多い。耐久力は低いので拳銃一発で倒せる。
鎧武者
チャプター1に登場。正体は幻覚剤が仕込まれた武者鎧を着込んだために発狂した鷹野 雅春。鎧を調べる事で動き出す。クリックして動かすか否かで、後のエンディング分岐に影響を及ぼす。
何処までも追って来る訳ではなく、鎧武者がいるマップに主人公が入って来ると襲って来るのみ。ランダムで部屋間を移動するので注意が必要。撃退アイテムや銃による攻撃は一切通じず、別のマップへ逃げるしかない。
ゾンビ
チャプター2、チャプター3に出現。599菌に感染した医者や患者。多くのマップに配置され、そのマップに入ると逃走状態に移行する。チャプター3ではロッカーから飛び出す事もある。優の場合は撃退ポイントで攻撃すれば倒せるが、翔の場合は体内の寄生脳を破壊しなければ倒せない。資料を調べて寄生脳の存在を知れば、寄生脳のある部分をロックオンした時に照準の色が変わる(それ以外を攻撃しても無意味)。隠れてやり過ごす、或いは資料を調べる前に寄生脳以外を攻撃しても元のマップに戻ってしまう。
チャプター2の最後は礎を操作し、ゾンビの大群と戦うシューティングゲームとなる。この際はゾンビらしく噛み付いて来るが、通常時の優と翔に対しては首を絞める攻撃しか行わない。
才堂 不志人
チャプター3の追跡者。鉈を引き摺る音を響かせて出現する。移動速度は遅いが耐久力は高く、拳銃の一、ニ発程度では倒れない。出現率は低く、本作の追跡者の代表格の割には追われる機会が少ない。

事件の真相[編集]

昔、御堂島崇と鷹野初は弁天病院の同僚だった。崇は研究所内では1、2を争う技術者だったという。しかし、科学の天才であった才堂不志人の出現によりその座を追われた崇は才堂を憎んでいた。そのため崇は才堂を失脚させ、復讐するための弱みを探していた。

そんなある日、才堂家に子供ができた。しかし、その子供は双子だった。古くから才堂家には双子の女子が生まれることが希にあった。才堂家では双子の赤子を「呪われた子」とし、墓に生き埋めにするという仕来りを百年以上も続けている。才堂は仕来り通り双子を墓へ生き埋めにした。才堂が双子を埋め終わり、立ち去ってすぐ御堂島崇と鷹野初が双子の片割れ「才堂 凜(さいどう りん)」を掘り出した。

凜を掘り起こす際に、初は崇に「才堂家の秘密が隠された黄金像を掘り出す」という名目で協力させられていた為、掘り出したものが人間であることを知らなかった。崇は当初、凜を復讐の道具に使うつもりでいたが、育てているうちに情が移り自分の娘とした。つまり、主人公である優と凛は同一人物であり、才堂家の娘であったのだ。崇は優ばかりを可愛がり、離婚した妻・涼子に引き取られた実の娘である藤香に愛情を注ぐことはなかった。涼子は一年後に病死したため、藤香は親戚に育てられ、崇には以後会っていない。苦境の中、優を連れて歩く崇を偶然目撃したことが、復讐心の原因となる。また、優に対して「呪われた娘」と発言していることから、優の本当の素性を知っていたと思われる。

その後、崇は初の家に口封じのために金色の像を送り込んだ。初はそれを「才堂家の秘密が隠された黄金像」だと信じていたが、実際にはこの像には人間の自我を崩壊させる幻覚剤が仕込まれていた。ところが、初はこの像をよく調べないうちに納戸にしまってしまった。しかし、それから16年後、彼の娘である千夏がこの像を見つけ、遊んでいるうちに幻覚剤の作用で発狂。そこに優が訪ねてきて今回の事件が発生してしまったのである。崇は優を復讐の道具に使うことができなかったが、才堂への復讐も諦めきれなかったため、初に送ったものと同じ黄金像を送りつけ、才堂を発狂させることで復讐を果たす。

しかしながら崇がとったその行為が、自分が才堂に毒を盛ってまで守りたかった優を危険にさらすことになるとは、実に皮肉な事である。結局、心霊的な存在による超常現象や殺人鬼の仕業などではなく、全ては1人の人間の嫉妬が引き起こした悲しい事件であったのだ。

このゲーム中最大の謎である翔についてだが、その正体や由来は結局は曖昧なままである。優の双子の片割れではないかとの説もあるが(「双子」が片方が必ずしも「両方女子」とは言明されていない為、片割れが男子である可能性はある)公式発表はなく憶測の域を出ない。優に宿っている理由は「翔が呪われた双子の片割れだから」「才堂家に恨みを持つ家系の怨念」「単に優が生み出した人格」などと推測されているが、ゲーム中の設定資料集でもガイドブックでも「誰にもわからない」と曖昧なままである。代々宿る性質のものなのかどうかについても不明である。また、その存在由来が事件に根ざしているとは言えない点や、ゲーム本編で「俺様は死なねえよ」とコメントしている点などから、「翔」はドラマCDとは異なり、事件後も優に宿り続けている可能性が高い。

ちなみに、公式の設定に基づいて描かれたのか不明だが、双葉社攻略本掲載の漫画によると優が転校せざるをえなくなった(翔が発現した)傷害事件は、優を暴行しようとした二名の男子生徒から身を守るために起こった事件だったことがほのめかされている(刑事事件に発展せず転校で済み、表沙汰にならなかったらしいこと、危険が迫ると出現するということなどに説明が付く)。

メディアミックス展開[編集]

漫画
月刊誌『Gファンタジー』にて、高河ゆんがコミカライズした。1998年9月号、10月号連載。
上下編とも30ページ前後の短編で単行本は出ていない(事情不明)。
ドラマCD
1998年7月23日に発売された。優以外の声優は、ゲームと異なる。
物語の結末が本編と大きく異なり、ゲームでは希望を感じさせる終わり方であるのに対し、ドラマCDでは優が自分を責め、途方に暮れる所で終わる。
その他の本編との違いは次の通り。
  • 優が転校せざるをえなくなった事件の詳細が異なる(本編が危機に対したものであるのに対し、こちらは理由なき傷害)
  • 崇は翔によって殺される。
  • 雅春は死亡扱い。
  • 剛元は才堂に殺害される。
  • 翔はその後2度と出現しなかったと語られている。

関連項目[編集]