DEMENTO

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DEMENTO
Haunting Ground
ジャンル ゴシックサイコホラー
対応機種 プレイステーション2
開発元 カプコン
発売元 カプコン
人数 オフライン:1人
メディア DVD-ROM
発売日 日本の旗2005年4月21日
欧州連合の旗2005年4月29日
アメリカ合衆国の旗2005年5月10日
対象年齢 CEROD(17才以上対象)
PEGI:16
ESRBM(17歳以上)
コンテンツ
アイコン
セクシャル、暴力
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DEMENTO』(デメント 英語版:Haunting Ground)は、2005年4月カプコンから発売されたプレイステーション2用ゲームソフト。ゲームジャンルは狂気をテーマとした「ゴシックサイコホラー」。錬金術世界のダークサイドな一面を扱った作品となっている。なお、本作のタイトルはラテン語狂気を意味する言葉である。

概要[編集]

元々『クロックタワー3』の続編として製作される予定だったが、新規ユーザー開拓の為にタイトルや設定を変更して開発された。その為ホラーアドベンチャーとしては、追跡者からの逃走、陰湿な空気感、カメラワーク、操作など『クロックタワー3』と共通のプレイ感覚を持つ。『クロックタワー3』のシステムのひとつである「パニックメーター」と同じようなシステムが使用されている(パニック状態のエフェクト、演出、制限の数も上がっている)[1] 。なお、音響効果は『クロックタワー3』のサウンドデザイナー・内海秀明が手がけている[2]

上記のシリーズと比較した特徴的なシステムとしては、主人公が助け出した犬に指示を送り、行動の手助けや敵への攻撃が可能。また、主人公が躾を行うこともできる。もうひとつは、特殊なアイテムを使った練成がある。隠れポイントは健在だが、回避ポイントは一部を除いて存在せず、代わりに犬や自身による直接攻撃でダメージを与えて一時的に行動不能にする事が出来る。他に、走り続けたりして疲労が溜まると激しい行動が取れなくなる。また、敵の攻撃で負傷する事で行動に制限が掛かる事がある。

『クロックタワー3』ではシリーズの恒例だったマルチエンディングやシナリオの分岐が廃止されていたが、今作は大きなシナリオ分岐こそ無いものの、特定の条件を満たさないと発生しないイベントを盛り込んでおり、エンディングも複数存在する。

なお、竹中直人がイベントシーンの監督(シネマティクス・ディレクター)を担当していることも、本作の特徴のひとつである。

登場人物[編集]

フィオナ・ベリ
本編の主人公。金髪碧眼の美少女。18歳。親元を離れて大学に通っており、内向的だが心優しい性格の持ち主。運動は苦手で、階段を上るムービーでは数回つまずいているが、頭脳明晰で音楽が趣味。服の上から見てわかる通り抜群のスタイルの持ち主。
物語冒頭で両親と久しぶりに再会し、車でのドライブ中不慮の事故に巻き込まれる。その際に両親は死亡、唯一生き残った彼女は事故直後何者かによって拉致され、見知らぬ古城へと幽閉される。その後、意識を取り戻した彼女は使用人に城の後継者になった事を告げられる。全く身に覚えのない事実に困惑し、何とか城から脱出しようと試みるが、その試みは城の住人達によって妨害、ひいては狙われる羽目になる。一人途方にくれる中、古城内で捕らわれていた犬のヒューイを発見、助けた事を機にパートナーシップを築き、一人と一匹でその後の困難な状況を打開していく。
ヒューイ
古城内で捕えられていたホワイトシェパード(♂)。年齢は4歳。捕らわれていた所をフィオナに助けられたことにより以後行動を共にする。元々はどこかの飼い犬らしく首輪に名前が書かれている。好奇心が強くイタズラ好きな一面もある。非常に利口であり、幾度となくフィオナの危機を救う。
ゲーム内では、信頼度が低いと指示しても中々思い通りに動いてくれないが、信頼度が高くなると指示なしで、その場の状況において最も理に適った行動をとるようになる(フィオナが隠れているポイントから囮になって追跡者を遠ざける、アイテムの存在する箇所で探索を始める等)。逆にあまりにも信頼度が低い場合、襲い掛かってくることもある。また、ある時点までヒューイとの信頼度が最低だと、途中でバッドエンドとなる。ハードモードではメモはヒューイの視点で書かれており、全てひらがな表記である。
デビリタス
古城で庭仕事などの雑務をこなしている大男。その実態はかつて錬金術師として修行中の身であったリカルドが造りだしたホムンクルス。苗床として犬の胎盤を用いた事、そして技術的に未熟だった為に知能及び喉の器官が未発達のため言葉を上手く話せない失敗作である。仕事のせいもあるが不潔。人形が大好きで自分の部屋(庭の物置部屋)に大量に飾っている。人形と人間の区別がつかないためにフィオナを新しい人形だと勘違いし、襲いかかってくる。ただしリカルドには理解を示しており、彼の命令には従順に従うようである。
城の地下にある礼拝堂の女神像を崇拝したり、自分の部屋にも祭壇を設置していたりと意外にも信仰心がある。フィオナを礼拝堂へ追い詰めた際、彼女とその女神像の姿が重なったために崇拝の対象となり、以後は粛然とした態度を取り、追いかけてこなくなる。
なお、彼を生かすか殺すかによってエンディングの結末が分岐する。
ダニエラ
人形のような美しい容姿をした城のメイド。無口で機械的に作業する。最初はフィオナに服を届けたり、料理を用意するなどして敵意を見せることはなかったが、あることで突然豹変する。
フィオナと同じく拉致された人間であり、薬物投与や暗示などによって記憶を殆ど失っており、疼痛概念と味覚が欠如している。それに加え生まれながら子を産めない体質から、錬金術の研究材料としても使い道がなく、さらに理不尽な虐待をも受けていた。そのため自我は崩壊寸前であり、自身をロレンツォによって作られたホムンクルスと思い込んでいる。鏡に映る自分の姿を見ると激しい嫌悪感や劣等感が露となって発狂してしまう(ゲーム中ではこの性質を利用してダニエラの足止めをすることができる仕掛けがある)。
狂気と平常が曖昧であり、時には今まで通りのメイドとして働く姿も見せるが、物語の後半で狂気へと激化する。ガラス片を片手に追い回し、旧館の展望台へフィオナを追い詰め、何度倒れようとも立ち上がるが、天井から落ちてきた巨大なガラス片に胴体を貫かれる事で沈黙する。今際に今まで感じるはずの無かった〝痛み〟を感じた事により、自分が本物の人間であるという事実を認識した事で、その死に顔は優しく微笑んでいるような安らかなものだった。
リカルド・アウレオルス・ベリ
城の執事と名乗る謎めいた男。常にローブを身にまとっており顔がはっきりと見えないが、その素顔はウーゴと酷似している。その正体は城を出奔したウーゴの代わりにロレンツォが生み出したクローンの一人であるが、肉体に宿るアゾートが不完全であるために老化が著しく進行しており、さらには顔にいくつもの罅が入っている。自らを失敗作と呼んだロレンツォと対立し彼を追いやり、現在は事実上の城の支配者となっている。冷酷で残忍な性格で、フィオナとヒューイに銃を向けたり、無防備のダニエラに暴力をふるうといった凶行も平然と行う。
ドライブ中だったフィオナを拉致し彼女の両親を殺害した張本人で、当初はウーゴの持っているとされた完全なアゾートを奪おうとしていたが、そのアゾートがフィオナに受け継がれている事を知ると、クローンではなくオリジナルのリカルドを産み直させようと計画を変更した。そのために初めは城主として扱い、懐柔しようとしていたがそれを拒絶されると力尽くで我が物にしようと執拗に襲ってくる。最終的に水塔の屋上でフィオナを追い詰めるも、ヒューイによって地上へと突き落とされ、転落死した。
なお、ヒューイを城の庭で捕縛したのはリカルドであり、錬金術の素材をイタズラで盗まれたりと相当手を焼いたようで、「忌まわしい犬め」などと敵意を抱いている。このため、彼だけは他の敵対者と違い、時にヒューイを狙って攻撃することがある。
バッドエンディングは、彼自身にとっては自らの悲願を成就した最高の結末となっているが、フィオナにとっては文字どおり悪夢ともいえる結末である。
ロレンツォ・アウレオルス・ベリ
フィオナに脱出のためのヒントを書いた紙を送って手助けする謎の人物。かなりの高齢者であるため、通常は車椅子に掛けている。正体は中世の錬金術師アウレオルスの13代目のクローンであるが既に14代目のウーゴを生み出しているため、本来は隠居の身であった。しかし、ウーゴが城を出奔してしまったため、急遽代わりのクローンでリカルドを生み出すも失敗作であった上に城の実権を奪われて追いやられてしまう。
絶望の中、完全なアゾートを宿すフィオナが現れたと知り、協力者を装ってアゾートを回収するための好機を窺っていた。リカルドを退けて真理の館を訪れたフィオナと会うと本性を現し、老いた体で追い縋るが、削岩機に巻き込まれて死亡したと思われた。
しかし、事前にリカルドの死体に残っていたアゾートを取り込んでいたため致命傷から回復し知力、体力共に充実した青年の姿にまで若返った挙句、超常的な力まで得るに至る。
脱出しようと奔走するフィオナを嘲笑いながら徐々に追い詰めるが、館内の溶鉱炉に落とされてしまう。それでもまだ生きており、執念でフィオナを追いかけてくるが、ついにその命は燃え尽きた。
ホムンクルス
城内の至る所で蠢いている人の形を模した人工生命体。元はデビリタス同様、若い頃のリカルドが造りだしたものだが全て失敗作の代物。以前は完全なホムンクルスも存在していたが、自分が失敗作であるという事で完全体を疎ましく思い、全て廃棄している。
知能はないため基本的には無害であるが、蹴り続けていると反撃を受ける事がある(しかもパニックが大幅に進み、ダメージ状態になる程の強さ)。ただその場に佇む者、ひたすら同じ動作を繰り返す者、何かを呻いている者など様々な個体が存在している。
中には赤ん坊のような姿をした幼体も存在し、こちらはフィオナをひたすら追い続けて足元に抱きつき、フィオナをパニック状態にする上、雄叫びで追跡者を呼び寄せる厄介な存在。
ウーゴ・アウレオルス・ベリ
フィオナの父親。本編では登場せず、回想のみでの登場。ドライブ中の交通事故で死亡している(正確にいうと即死はしておらず、直後に謎の人物(リカルド)によって、止めを刺される)。
正体は錬金術師アウレオルスの14代目のクローン。物語の20年以上も前、錬金術の研究のために城を訪れたエイラと恋に落ち、クローンとしてではなく普通の人間として生きる事を決意し、城を出奔してアメリカへと移住。エイラと結婚し、娘のフィオナを儲ける。錬金術師としての使命を放棄した後は、エイラと共に大学の教員として働いていた。
エイラ
フィオナの母親。ウーゴと同様に本編では登場せず、回想のみでの登場。ドライブ中の交通事故で死亡している。

システム[編集]

システムは多くが『クロックタワー3』を継承、発展させている。

追跡者の出現条件
本作はイベントか時間経過で追跡者が出現する。追跡者が現れる予兆として、ヒューイが唸り声を上げる。また、大きな音を立てたりする事で時間に関係なく、追跡者に気配を悟られるので逃走状態でなくても慎重な行動が必要。
逃走状態
主人公が追跡者に追跡されている状態。振り切るか、敵が主人公を見失って何処かへ去ると解除される。『クロックタワー』のような撃退ポイントはあまり存在せず、通常、振り切る為にはヒューイと協力してダメージを与えて行動不能に陥らせる必要がある。力尽きた追跡者は逃走するかその場に倒れて一時的に身動きが取れなくなるので、そのうちに振り切ってしまうのが賢明である。
回避ポイントも嘗てのように隠れて、追跡者がいなくなれば安心と言う訳ではない。追跡者が逃走状態の解除と同時に姿を消す従来と違って、今作の追跡者は主人公を見失った後もしばらく周囲のエリアを巡回する為、音楽が止まったからと言って安心してすぐに部屋を出ると追跡者と鉢合わせてしまう事もある。また、梯子の昇降中に攻撃を受けると落下して大ダメージを受ける、スタミナが減ったり負傷する事で行動に制約が掛かると言った、リアリティのある逃走劇が繰り広げられる。このように、本作は逃走状態と調査状態を単純にシステムとして分けるのではなく、現実味を持たせている。
因みに、逃走状態では調査や謎解きは行えない。この点は『クロックタワー3』よりも旧作の『クロックタワー』に近い。
追跡者の攻撃
今作の追跡者は様々な攻撃方法を持っている。『クロックタワー3』でも追跡者一体につき何種類かの攻撃方法が存在したが、何れも喰らってもパニックメーターが上がるのみで負傷も死亡もしなかった。主人公のリアクションもその場に尻餅を付いたり、吹っ飛んだりするだけであった(階段で受けた場合は例外)。しかし今作の敵の攻撃は主人公をパニックに陥らせる以外にも、負傷させる効果のあるものや、現在の状態に関係無く即死させるもの、すぐに振り解かないと一撃で殺される攻撃など、様々な効果が存在する。攻撃を受けた際のダメージ(パニック上昇率)も攻撃毎に異なり、また、強力な攻撃を受けると主人公がその場に倒れて危険な状態に陥ってしまう。さらに、攻撃を食らった直後に近づくと追跡者から強力な反撃を受けることがある(しかも即死する)。
HIDE INポイント
「回避ポイント」とも。クロックタワーシリーズでお馴染みの隠れポイントで、本作にも登場する。追跡者の目を逃れる為に使用する。しかし、前述のように本作の追跡者は一筋縄ではいかない為、隠れた後も用心する必要がある。万が一発見されると「DANGER」の文字と共に大幅にパニック値が上昇し、引きずり出されてしまう(『クロックタワー3』のように即パニックになる訳ではない)。本作では何度も同じ場所に隠れていると発見されやすくなる上、隠れる場所によっては最初から見つかる確率が高いものや、100%見つかってしまう場所、見つかると即死させられてしまう場所など、罠の回避ポイントも存在する。また、クロックタワー3とは違って敵がすぐ近くにいる場合は隠れる事が出来ない。
しゃがみ回避
フィオナが追跡者から逃れるため、物陰にしゃがんで隠れて回避する方法である。「HIDE IN」だけでは追跡者から逃れられないことが多いため、この技術がデメント攻略の上で必須条件となりつつある。
しゃがみ回避中ではフィオナから追跡者へカメラ視点が変わるため、敵の位置を特定しやすいという利点がある。またフィオナのステータスもしゃがみ中に回復していく。多くのプレイヤーはこの回避方法をとる。さらに敵に隠れる前に見つかっていない限り、何度同じところへ隠れても見つからない可能性は極めて高い。(しゃがみ場所にもよる)
撃退ポイント
こちらもクロックタワーシリーズお馴染みの、何らかのオブジェクトやアクションで追跡者を撃退するポイント。『クロックタワー3』では「回避ポイント」と呼ばれていた。一度しか使えない。今作ではあまり多くは存在しない、貴重な回避手段である。また、条件が揃った場合のみ発動するポイントもある。
戦闘
各章の最後は追跡者との戦闘となるが、『クロックタワー3』のように主人公が力を開放する訳でも独自のシステムに変わる訳でもなく、通常の画面のまま戦闘に突入する。直接攻撃する場合もあるが、基本的には周囲のオブジェクトを利用した戦いとなる。
パニック
『クロックタワー3』に登場したパニックメーターとほぼ同じ。追跡者の攻撃を受けたり威嚇されたりすると上昇するが、メーターは画面には表示されず、画面全体にエフェクトが掛かっていく。最大まで溜まるとパニックを起こし、勝手に走り出したりして制御しづらくなる。また、『クロックタワー3』とは異なり、この状態に陥るとメニューを開く事も出来なくなる。移動速度は速くなり、『クロックタワー3』のように立ち止まって過呼吸に陥る事は無いものの、画面は殆ど見えなくなり、壁にぶつかったり敵に攻撃されると倒れてしまう事もある。倒れた状態では完全に無防備になり、敵は容赦なく即死攻撃を放ってくる。そうでなくとも、前述の通り常に敵は主人公を死に至らしめる攻撃方法を持っており、パニック状態では簡単にそれを受けてゲームオーバーとなってしまう。つまり、本作は『クロックタワー3』とは違ってパニック状態でなくとも殺される可能性があり、油断は出来ない。
即死トラップ
フィオナを即死させる罠。クロックタワーシリーズでは毎回多くの即死トラップが登場したが、『クロックタワー3』にはほとんど存在しなかった。その分本作は多くの即死トラップが設置され、恐怖感を高めている。

新システム[編集]

クロックタワーシリーズには存在しなかった、本作独自のシステム。

アクション
今作は回避アクションとしてしゃがみ、バックステップが可能。しゃがみは『クロックタワー3』でも可能だったが、狭い場所を通る用途が主であり、回避の手段ではなかった。今作では前述のしゃがみ回避に有効。バックステップは後ろに飛び退いて攻撃を避ける。しかしスタミナを消費する為、乱用は禁物である。また、今作では物を押す動作が可能であり、謎解き以外にも、場所によっては障害物で扉を塞ぐと言った事も可能。
攻撃
RSIシステムや聖水は存在しないが、本作では主人公自身が攻撃を行う事が出来る。攻撃方法はキック、タックル。キックは主に壷などを破壊する場合に使う。威力は低いので追跡者相手に無闇に使うのは危険。扉を蹴り閉めて攻撃すると言った事も可能。タックルは走りながら攻撃する事で使用。キックよりも威力はあるがスタミナが減る。また、バックステップからタックルに繋げる事も出来る。また、アイテムを使って追跡者に対して攻撃や足止めを行なう事も可能。
クリア後の隠しコスチュームには攻撃方法を変化させるものも存在する。
ヒューイに指示
パートナーの犬に指示を出す事が出来る。フィオナの手の届かない位置にあるアイテムを取りに行かせたり、罠を感知したり、或いは追跡者を攻撃させる事が可能。主に追跡者との闘いはいかにヒューイと連携を取るかに掛かっている。また、特定のイベントを起こす(あるいは経験を積む)ことで新たな回避、攻撃方法を身に付ける事もある。
ヒューイとは共に行動をする、餌付けする、一緒に遊ぶと言った事で仲良くなる事が出来る。また、叱る、褒めると言ったアクションも可能で、その時に応じた対応が必要。攻撃したりすると当然関係は悪化し、あまりに嫌われると攻撃される。ヒューイは最初はなかなか言う事を聞かないが、仲良くなり、また、しつけをしっかりする事で段々と言う事を聞くようになる。
ヒューイは体力が尽きると倒れてしまう。労わる事で復活させる事が出来るが、体力は低いまま。ハードモードではヒューイが倒れてもゲームオーバーとなってしまう。
練成
練成部屋にて後述のアイテムを作り出す。素材となるメダリオンが必要で、ミニゲームによって練成するので成功するか否かは結果次第。
疲労
走り続けたりタックルやバックステップを使用するとスタミナが減少し、やがて疲労状態となり移動速度が落ちる。アイテムを使うかその場でじっとしていれば回復。
ダメージ
敵の攻撃を受けて負傷した状態。移動速度が遅くなるなど、操作に制約が掛かる。アイテムを使うか時間経過で回復。特定の攻撃で追跡者もこの状態に陥れる事が可能。

主な舞台[編集]

ベリ城新館
フィオナが初めに探索する事になる場所。書斎や音楽塔、礼拝堂などがある。外へ通じる城門も存在するが特定の条件を満たさない限り、脱出は不可能。全ステージ中、最も広い場所で隠れられたり敵を撃退できるポイントも多く、初心者には比較的容易であるステージ。最初の追跡者としてデビリタスが出現する。
ベリ城旧館
突然襲ってきたダニエラに追われ、フィオナが逃げてきた城の奥にある施設。東棟と西棟に分かれており、前半は東棟を探索する。内部には植物園や墓地などがあるほか、ミイラが放置されていたりと新館よりも不気味な雰囲気で満ちている。ルミネセンスを誘導したり、間違い探しをして部屋の構造を変えたりとパズル的な要素が多い。新館に比べて狭く、安全に隠れられる場所が少ない。三階の展望台ではダニエラと対決する。
後半では西棟を探索し、館の外へ出る道を探す事になる。錬金術に関する装置や器具などが多く置かれている場所で、館の外へ出るためのアイテムを生成しなければならない。至る所にホムンクルス達の姿があり、幼体ホムンクルスも多く出現する。追跡者としてリカルドが出現する。
混沌の森
旧館の外に広がる森。プレイごとにマップの仕組みが変わる特徴があり、地図を見てもはっきりと道が示されない。森に入る直前にヒューイと一時的にはぐれる事になり、ヒューイとの関係が悪い状態で発見できずに進めてしまうと強制的にバッドエンディングになってしまう。
水塔
混沌の森でリカルドに捕まり、フィオナが連れてこられた場所。最上層にはプラネタリウムのパズルがある。脱出するためにはとあるアイテムを入手し、最上階で使用しなければならない。隠れられる場所は旧館に比べてほぼ無きに等しいため、敵の追跡を確実に振り切るのが困難。 最上階ではリカルドと対決する事になる。
真理の館
水塔をクリア後に訪れる最後の舞台。謎の人物であったロレンツォと直接出会う場所で、今までの舞台に比べてパートが短く、謎解きの要素も少なめ。ただし、ここでも幼体ホムンクルスが出現するので要注意。ラスボスを倒した後、崩れる館から逃げ出す際にも追ってくるので油断はできない。

追跡者[編集]

城を脱出しようとするフィオナを妨害し、追いかけてくる敵。シナリオの進行によって7種類もの追跡者が登場し、それぞれ様々な個性を持つため、それに応じた対処が必要である。また、この追跡者以外にもフィオナの探索を妨害するものも存在する。

デビリタス
最初に登場する追跡者。ベリ城の新館全般に渡って出現する。大柄な体躯のため、怪力に身を任せた直接攻撃を得意としている。また、近づくとフィオナを抱きかかえて背骨を折る即死攻撃を繰り出す事がある。反撃ではフィオナを押し倒し、のしかかって首を折る攻撃を行う。初めて遭遇してからしばらくは積極的な追跡や攻撃をしては来ず、動作も大きいので隙も多い。しかし、ストーリーの進行によって徐々に追跡や攻撃が激しくなっていき動作も速くなり、さらには体当たりによる攻撃も行うようになる。意外に身軽であり、高い所からも平気で飛び降りてくるので油断は禁物である。
礼拝堂での対決では直接、デビリタスを倒すかシャンデリアを落とすかによってその後の結末が変わる。
ダニエラ
新館から旧館へ探索場所を移動する際に登場する。主に手にする凶器で斬りつけてくるが、デビリタスの攻撃よりもリーチ、攻撃速度共に上で負傷状態にされやすい。近づくとフィオナを掴んできて凶器で胴体を刺し貫く即死攻撃を繰り出す事がある他、反撃ではフィオナを押し倒し、のしかかって凶器を突き刺すという技を使う。動作もデビリタスに比べてほとんど無駄が無く確実に追いかけてくるため、振り切るのが難しい。メイドという職業柄か、常に入ってきた扉を閉めていく特徴があり、プレイヤーの逃走選択肢を狭める上、ヒューイと分断されてしまうことがある。ただし閉めるモーションに時間がかかるためか、フィオナとの距離が非常に近い時などは閉めずにそのまま追ってくる場合もある。
逃走状態でない状態で仕事中の彼女に会う事もあるが、その場合は普通に会話をするだけで追ってくる事もない。
所々に設置された鏡を見せる事によってしばらくの間、動きを鈍らせる事もできるが鏡は壊されてしまうため、使い所は考えなければならない。また、条件次第で凶器がガラス片から火かき棒へと変化し、攻撃能力や移動速度が上昇する。
展望台での直接対決では彼女を気絶させつつ部屋のオブジェを全て動かす必要があり、さらにはダニエラを誘い込まなければならないため、本作でもかなり難度の高い対決となっている。
リカルド(拳銃)
旧館の西棟から混沌の森にかけて登場する。デビリタスやダニエラと違って拳銃を使うため、遠距離からでも攻撃を仕掛けてくる。命中する頻度はそれ程高くはないものの銃声そのものが威嚇になっている上に被弾してしまうと即座に負傷状態になってしまい、至近距離で被弾すると即死してしまう。また、フィオナを押し倒して撃ち殺す反撃も行い、銃以外では主に蹴りによる攻撃が多い。なお、大抵の場合、撃つ前に笑い声などをあげる。
移動速度も他の二人よりもかなり速いが基本的に猪突猛進であるため、死角を利用する事で追跡を逃れる事もできる。また、何もせずただ笑っている時があり、その時大きな隙が出来る。
リカルド(透明)
水塔探索から登場する。フィオナが錬金術で生成された特殊な薬を盛られているためにリカルドの姿が視認し難くなっており、ほとんど姿が見えない。これにより通常の探索中でも何の前触れ無く突然現れたり、奇襲を仕掛けてくることが多い。
それまではやや余裕を持って追いかけてきたのがここからは全力で追いかけてくるため、すぐに追いつかれてしまう上に隙が少ない。拳銃は使わず素手で直接殴ってくる他、フィオナの首を掴んで窒息させてきたり、反撃でフィオナに背中からのしかかり、頭を床に叩きつけたりする。
屋上での直接対決ではヒューイと協力して屋上から突き落とす必要がある。
ロレンツォ(老人)
真理の館探索から登場する。老齢であるため床を這って追跡し、全追跡者中最も体力が低いが、代わりに追跡速度は最高である。フィオナの足を掴んできたり、腕を払ったりして攻撃をしてくる。時にフィオナを引きずり倒し肘で腹を押し付ける即死攻撃を繰り出してくる事もある。なお、彼以降からは反撃を行わない。
ロレンツォ(超人)
本作におけるラスボス。老人のロレンツォを倒してからすぐに登場する。錬金術による強力な直接攻撃の他、テレポートによる奇襲攻撃、地面を殴りつけて起こす地震、フィオナの足元を超能力で爆発させるなど、今までの追跡者以上に多彩な攻撃を繰り出してくる他、フィオナの一部の攻撃アイテムを無効にしたりするなど非常に手強い。錬金術で作った炎を体内に押し流す即死攻撃を繰り出す事もあるため、油断するとすぐに殺されてしまう。ラストバトルまでは無敵状態であるため倒す事はできず、逃げるしかない。
ラストバトルでは溶鉱炉の部屋にあるオブジェクトを利用して攻撃したり、ヒューイやフィオナの攻撃により体力を削りきる事で倒す事ができる。
ロレンツォ(火炎)
本作における真のラスボス。崩れだす真理の館から逃げ出す際に登場。全身が炎に包まれており攻撃はできない上、触れるだけで即死してしまう。アイテムで足止めも可能だが、効果は極めて短い。
ルミネセンス
不意に出現してはフィオナを追い続ける青い発光体。『クロックタワー3』の使い魔のようなもの。フィオナに触れると大きな音を立て、追跡者を呼び寄せる他、フィオナをパニック状態にする。一定時間逃げ回れば自然消滅し、扉を閉めてしまえば追跡を逃れる事もできる。壷を割る事で大量に出現する事があり、無闇に壷を割るのは厳禁。また、このルミネセンスを利用した謎解きも存在する。
ホムンクルス
主に旧館の西棟で登場する。一部の個体が反撃してくる事を除き、フィオナに対して直接害をおよぼす事はないがホムンクルスがいるとBGMが消えてしまうため、追跡者が現れているかどうかが分からなくなってしまう。
幼体ホムンクルス
こちらも主に旧館の西棟で登場する。フィオナをひたすら追い続けて足元に抱きつき、フィオナをパニック状態にする上、雄叫びで追跡者を呼び寄せてしまう。隠れるポイントにいても追ってくるため、キックなどで退けていくのが良い。また、このホムンクルスは同時に三体までしか出現しないため、倒さずにうまく引き付けておけば本来現れる場所でも登場しなくなり、突破が容易くなる。

主なアイテム[編集]

アイテムはマップ内に設置されている物を拾う、ヒューイの探索で発見する、錬成部屋にてセフィロト(生命の樹)を模した練成器具でメダリオンから生成する、の三種類の方法で入手できる。

メダリオン[編集]

メダリオン
最も入手しやすい普通のメダリオン。錬成時のリールはほとんど外ればかりであるため、これでアイテムを生成するにはかなりの集中力が必要である。
アルブムメダリオン
メダリオンよりも1ランク上のメダリオン。中央のリールが必ず白になる他、メダリオンよりも外れのリールが出る確率が低い。
ウィオラメダリオン
犬用のアイテムを生成しやすいメダリオン。中央のリールが必ず青になる。
ルブルムメダリオン
攻撃用のアイテムを生成しやすいメダリオン。中央のリールが必ず赤になる。
ウィリデメダリオン
装備用のアイテムを生成しやすいメダリオン。中央のリールが必ず緑になる。
マギストメダリオン
入手する機会がほとんど無い極めて優れたメダリオン。錬成時のリールに外れが無いため、必ず何かしらのアイテムを生成できる。

ハーブ、薬類[編集]

カモマイル
マップの至る所で入手できるハーブで、フィオナの体力を全回復する事が可能。
ラベンダー
マップの至る所で入手できるハーブで、フィオナのパニック値が少しずつ回復していく。
クイエス
錬成によって生成する薬品。フィオナの体力を少しだけ回復する。難易度がハードの場合はカモマイルなどのハーブが入手できないので、必然的にこちらに頼る事になる。
セダティオ
錬成によって生成する薬品。フィオナのパニック値を完全に回復する事が可能。
カルポ
錬成によって生成する薬品。フィオナの体力を少し消耗してしまうバッドアイテム。
レメディウム
錬成によって生成する薬品。フィオナの体力が回復する代わりに、パニック値が上昇してしまう一長一短なアイテム。
トゥルバ
錬成によって生成する薬品。フィオナのパニック値が上昇しやすくなってしまうバッドアイテム。
ウェルティゴ
錬成によって生成する薬品。しばらくの間、聴覚が麻痺して音が聞こえなくなる。追跡者の接近などが分からなくなるが、追跡者が大きな音を立てたりしてもパニック値が上昇しなくなる。
フォーティス
錬成によって生成する薬品。しばらくの間、攻撃力が上昇し、疲労状態にならなくなる。

攻撃アイテム[編集]

マグネシア石/マグネシア錬石/プリママグネシア
地面に置いて使用する事で、追跡者が踏むと爆発する罠タイプのアイテム。上位のアイテムほど爆発も大きくなる。設置してからしばらくすると自動で爆発してしまうので誘き寄せるなら早めに行なった方が良い。階段などの傾斜で設置すると下へと転がっていく他、直接キックする事で追跡者にぶつける事が可能。
アンチモン/錬成アンチモン/アンチモンカソード
投げつけて追跡者に命中すると、放電によって追跡者を足止めできるアイテム。上位のアイテムほど足止めできる時間が長くなり、その間に遠くまで逃げる事が可能。追跡者との直接対決では動きを止めている隙にキックなどで追撃ができる。ただし、ラスボスには全く効き目がない。
ビスクドール
デビリタスが大事にしていたらしい人形。逃走状態中、デビリタスにまだ発見されていない状況で投げつけて設置する事によってデビリタスを人形まで誘導する事が可能。また、これを利用して、デビリタスを倒すことも可能。ちなみに、一度拾われた人形はその後、デビリタスの小屋で再入手できる。
鳴き石
地面に置いて使用する事で、しばらく時間が経つと大きな音を立てて追跡者を陽動したりできるアイテム。
ボール
正確には攻撃用のアイテムではなく、ヒューイと一緒に遊ぶためのアイテム。ヒューイが近くにいる状態で投げると、ヒューイが拾いに行く事があり、拾ってきた時に褒めるとヒューイとの友好度を上げられる。拾われなくてもしばらく時間が経つと勝手に手元に戻っている。

犬用アイテム[編集]

ササミジャーキー
ヒューイの体力を少しだけ回復させるアイテム。
ビーフジャーキー
ヒューイの体力を完全に回復させ、さらには喜び状態にできるアイテム。ヒューイが何か良い事をした時のご褒美としてあげるのが良い。ちなみにヒューイの好物は設定上、これになっている。
たまねぎ
ヒューイの体力を消耗してしまうバッドアイテム。犬なので当然、与えてはならない。(タマネギ中毒
シルベスタエスカ
使用するとヒューイの攻撃力が上昇するものの凶暴になり、敵やフィオナを見境無く攻撃するようになる。ヒューイとの友好度も下がるので使用するのは控えるべき。だが、攻撃には多少向いている。

装備アイテム[編集]

黒曜石のチョーカー
装備する事でルミネセンスの追跡から逃れやすくなる。
紅玉のチョーカー
装備する事で体力の消耗率と回復率が良好になり、追跡者の攻撃でダメージ状態になり難くなる。
研究者のイヤリング
装備する事でパニック値の回復が少しだけ早まる。
賢者のイヤリング
装備する事でパニック値の回復が少しだけ早まる他、攻撃を受けた時のパニック値の上昇を少しだけ緩和する。
妖精のイヤリング
立ち止まると半透明になり、追跡者から発見されにくくなる。
錬金術師のイヤリング
パニック値の回復速度と上昇率をかなり有利し、威嚇攻撃を無効化にする。
フェザーブーツ
装備する事で足音が静かになり追跡者にフィオナの居場所を気づかれにくくなる。
メタルブーツ
装備する事でフィオナのキックによる攻撃力が二倍になる。また、追跡者を負傷させる事もできるようになる。
シルバーブーツ
装備する事でフィオナのキックによる攻撃力が五倍になる。また高確率で追跡者を撃退できる。
パウダーシューズ
まれに攻撃力を50倍にする。

コスチューム[編集]

プレイ中、条件を満たす事でフィオナの衣装を変更する事が可能となっており、いくつかの衣装には特殊能力が付加されているものもある。また、ヒューイの外見も変更する事が可能。

フィオナの衣装[編集]

薄手のシーツ
ゲーム開始直後に身に着けているもの。一糸纏わぬ状態でさらわれてきたため、即席の服として纏っているだけである。すぐに下記の服へと着替える上、以降はこの衣装に着替える事もできない。
ノーマル1
ダニエラが用意してくれた服。ゲームの大半はこの衣装で行動する事になる。フィオナ曰く、胸が少しきついとの事。
ノーマル2
水塔探索中に着替える事ができる服。上記の服のブーツが無くなる他、後ろ髪が解けている。裸足であるためノーマル1よりも足音が小さい。
ペイシェントウェア
水塔探索直後に着ている、上半身だけの手術着。基本的な性能はノーマル2と同じ。
ボンテージ
特定の条件を満たす事で使用可能となるセクシーな服。キックによる攻撃が、鞭による攻撃へと変化する。
カウガール
特定の条件を満たす事で使用可能となる服。拳銃による強力な攻撃が実行できるようになるが、通路に置かれた壷などを割り難くなってしまう。ちなみに、拳銃の弾は近距離でないと当たらない。
カエルスーツ
特定の条件を満たす事で使用可能となるコミカルなコスプレ衣装。バックステップによる疲労度増加が無くなる他、しゃがむとカエルのような体勢になる。

ヒューイの外見[編集]

ホワイトシェパード
デフォルトの状態。フィオナの指示によく従ってくれる探索向けの犬。
ジャーマンシェパード
特定の条件を満たす事で使用可能となる。攻撃力が二倍となるがフィオナの指示にあまり従ってくれないため、探索よりも追跡者との戦闘向きの犬。
ヌイグルミ
特定の条件を満たす事で使用可能となる。敵からダメージを受けても一切、倒れたりせずほぼ無敵になれる。

レーティング[編集]

本作品のCEROのレーティングによって、D(17歳以上対象)判定となっており、判定要素としては性的描写と暴力表現が挙げられている。またゲーム内容としては、暴力、流血描写も含まれている。

脚注[編集]

  1. ^ Aya (2005年7月18日). “"Haunting Ground Review"”. Just Adventure. 2011年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月7日閲覧。
  2. ^ MASS EXODUS FROM CAPCOM PART 3: INTERVIEW WITH HIDEAKI UTSUMI

関連項目[編集]

外部リンク[編集]