鈴木範久

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鈴木 範久(すずき のりひさ、1935年昭和10年〉1月7日 - )は、日本の宗教史学者、立教大学名誉教授[1]。近代日本キリスト教を研究し、内村鑑三研究と日本語聖書翻訳研究の第一人者として知られる[2][3]

略歴[編集]

愛知県生まれ。東京大学大学院宗教学専攻博士課程満期退学。1967年立教大学一般教育部助教授教授、コミュニティ福祉学部教授、2002年定年退任、名誉教授。

著書[編集]

  • 倉田百三 近代日本人と宗教』大明堂、1970
  • 『内村鑑三とその時代 志賀重昂との比較』日本基督教団出版局、1975、新版1985
  • 『明治宗教思潮の研究 宗教学事始』東京大学出版会、1979
  • 『内村鑑三をめぐる作家たち』玉川大学出版部「玉川選書」、1980
  • 『内村鑑三』岩波新書、1984
  • 『現代人の心と仏教』「日本仏教のこころ」大蔵出版、1986
  • 『「代表的日本人」を読む』大明堂、1988
  • 『日本キリスト教史物語』教文館、2001
  • 『日本宗教史物語』聖公会出版、2001
  • 『テキストで読む日本福祉の夜明け』聖公会出版、2001
  • 『我々は後世に何を遺してゆけるのか 内村鑑三『後世への最大遺物』の話』学術叢書:学術出版会、2005
  • 『聖書の日本語 翻訳の歴史』岩波書店、2006
  • 中勘助せんせ』岩波書店、2009
  • 『信教自由の事件史 日本のキリスト教をめぐって』オリエンス宗教研究所、2010
  • 『近代日本のバイブル 内村鑑三の『後世への最大遺物』はどのように読まれてきたか』教文館、2011
  • 『内村鑑三の人と思想』岩波書店、2012 
  • 『道をひらく 内村鑑三のことば』NHK出版、2014[4]
  • 『聖書を読んだ30人 夏目漱石から山本五十六まで』日本聖書協会、2017
  • 『日本キリスト教史 年表で読む』教文館、2017
  • 文語訳聖書を読む 名句と用例』ちくま学芸文庫、2019
  • 『内村鑑三交流事典』ちくま学芸文庫、2020

翻訳[編集]

編著[編集]

共編著[編集]

  • 日本人のみたキリスト教 ヨゼフ・J.スパー共編 オリエンス宗教研究所 1968
  • 内村鑑三全集 全40巻 岩波書店 1981-83。編集委員
  • 内村鑑三談話 岩波書店 1984
  • 内村鑑三選集 全8巻 岩波書店 1990-91 別巻「内村鑑三を語る」
  • 内村鑑三日録 全12巻 教文館 1993-99
  • 内村鑑三著作・研究目録 教文館 2003 監修、藤田豊編
  • 知の礎 原典で読むキリスト教 月本昭男佐藤研、菊地伸二、西原廉太共著 聖公会出版、2006.3
  • 新渡戸稲造論集 岩波文庫 2007.5
  • 対照・太宰治と聖書 田中良彦共編 聖公会出版 2014
  • 日本キリスト教歴史人名事典 教文館 2020 監修

参考[編集]

  • 現代日本人名録2002 

脚注[編集]

  1. ^ 筑摩書房 『鈴木 範久』
  2. ^ 紀伊國屋書店 日本キリスト教史 年表で読む『著者紹介・鈴木範久』
  3. ^ Christian Today 『鈴木範久氏、60年の内村鑑三研究まとめ講演』 2014年11月10日
  4. ^ 前年放送の「シリーズこころの時代」講座テキストを改訂