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珠江タワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
珠江タワー
珠江城大厦
地図
別名 広州タバコビル
概要
現状 完成
用途 商業オフィス
建築様式 ネオフューチャリズム
所在地 中華人民共和国の旗 中国広州市、珠江西路
座標 北緯23度07分36秒 東経113度19分03秒 / 北緯23.12675度 東経113.3176度 / 23.12675; 113.3176座標: 北緯23度07分36秒 東経113度19分03秒 / 北緯23.12675度 東経113.3176度 / 23.12675; 113.3176
着工 2006年9月28日
完成 2011年3月
所有者 中国タバコ
高さ
屋上 309.6 m (1,016 ft)
技術的詳細
階数 71 (+地下5階)
床面積 212,165 m2 (2,283,730 sq ft)
エレベーター数 29
設計・建設
建築家 ゴードン・ギル
スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル
Guangzhou Chengzong Design Institute
開発業者 Rowan Williams Davies & Irwin Inc.
構造技術者 スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル
主要建設者 上海建工グループ
脚注
[1][2][3][4][5]
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珠江タワー (しゅこうタワー, 簡体字中国語: 珠江城大厦 拼音: Zhūjiāng chéng dàshà; 簡体字中国語: 珠江大厦 拼音: Zhūjiāng dàshà) は、中国広州市天河区の高さ309.6 m (1,016 ft)[5]、71階建ての超高層ビル。金穂路と珠江西路に面し、クリーンテクノロジーを使用したネオフューチャリズムの建築様式が採用されている。タワーの設計は、スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)が行い、上海ジンマオタワードバイブルジュ・ハリファなどの設計で有名なアメリカ人建築家エイドリアン・スミス英語版とゴードン・ギルが担当した[6]。2006年9月8日に起工し、2011年3月に完成した。オフィスとして使用され、主に中国タバコ英語版が占有している[7]

建築・設計

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珠江タワーのデザインは、環境への影響を最小限に抑えることに重点が置かれ、自然や建物が周囲から受ける力を利用してエネルギーを得ている[8]。主な成果としては、工学及び建築デザインのアプローチ全体において、その形状や機能が技術的に統合されたことが挙げられる[9]

持続可能性

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建物は省エネルギーの考えに基づき設計され、風力原動機太陽光発電、上昇フロア換気設備、熱放射冷房天井などが含まれる。世界で最も環境に優しい建物の1つとされる[10]

珠江タワーは、持続可能なデザインとして以下のことを達成している:

  • 世界最大の熱放射冷房設置オフィスビル
  • 世界で最もエネルギー効率のよい超高層ビル
  • 中国は2020年に2005年のレベルと比べてGDPあたりの二酸化炭素排出量を40〜45%減らすことを目標にしているが、タワーはその実例[11]

2008年に高層ビル・都市居住協議会が発表した報告によると、このビルの持続可能なデザインによって、似たような一般の建物と比べ、エネルギーの58%を節約している[12]。建物はカーボンニュートラルの状態であるといえ、ビルにマイクロタービンが備え付けられれば、付近の地域へ電力を実際に供給することができる。しかし、広州の電力会社は独立した施設がエネルギーを売ることを認めていない。この金銭的な理由により、マイクロタービンは設計から外されたが、もしこれらがビルに追加されれば、使用する電力量が減る勤務時間外には余分に発電することができる[12]

沿革

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  • 2005年秋 - デザインコンペティション
  • 2006年9月8日 - 起工式
  • 2006年11月 - 建設開始
  • 2007年7月18日 - 建設入札[13]
  • 2008年1月 - 基礎建設開始 (−26.2 m (−86 ft))
  • 2008年8月 - 地上階までの建設完了 (0 m (0 ft))
  • 2009年4月 - 15階 (80.6 m (264 ft))
  • 2009年11月 - ガラスカーテンウォール取付け
  • 2009年12月 - 上部ウィンドタービン階まで到達
  • 2010年3月28日 - 最上部完成[14]

出典

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  1. ^ "珠江タワー". CTBUH Skyscraper Center.
  2. ^ 珠江タワー - Emporis (英語)
  3. ^ "珠江タワー". SkyscraperPage (英語).
  4. ^ 珠江タワー - Structurae
  5. ^ a b Projects: Pearl River Tower”. Skidmore, Owings & Merrill (2012年). 26 April 2016閲覧。
  6. ^ Smith, Adrian (2007). The Architecture of Adrian Smith, SOM: Toward a Sustainable Future. Images Publishing Group Pty Ltd. p. 556. ISBN 1-86470-169-2 
  7. ^ The winds of change”. World Architecture News (22 August 2006). 23 May 2012閲覧。
  8. ^ “Net Zero Energy Design”. SOM. http://www.som.com/content.cfm/net_zero_energy_design 11 April 2009閲覧。 
  9. ^ Kyra Epstein (Winter 2008). “How Far Can You Go? Case Study: Pearl River Tower”. High Performing Buildings Magazine. http://www.nxtbook.com/nxtbooks/ashrae/hpb_2008winter/index.php?startid=23 2 May 2012閲覧。 
  10. ^ 珠江タワー - Glass Steel and Stone (アーカイブ)
  11. ^ China to cut 40 to 45% GDP unit carbon by 2020”. China Daily (26 November 2009). 23 May 2012閲覧。
  12. ^ a b Frechette, R; Gilchrist, R (March 2008). “Towards Zero Energy: A case study of the Pearl River Tower, Guangzhou, China”. Council on Tall Buildings and Urban Habitat: pg. 9. http://ctbuh.org/LinkClick.aspx?fileticket=%2bpedN46s7Es%3d&tabid=486&language=en-US/ November 14, 2013閲覧。. 
  13. ^ “Guangzhou, the third high-rise tender requirements super energy-saving”. Yangcheng Evening News. (18 July 2007). https://translate.google.com/translate?prev=_t&hl=en&ie=UTF-8&u=http%3A%2F%2Fwww.ycwb.com%2Fycwb%2F2007-07%2F18%2Fcontent_1553730.htm&sl=zh-CN&tl=en&history_state0= 11 April 2009閲覧。 
  14. ^ SOM-Designed Pearl River Tower Topped Out in China”. 13 May 2016閲覧。

外部リンク

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