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== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
* [[宇野哲人]]『論語新釈』[[講談社学術文庫]]、1980年
* [[宇野哲人]]『論語新釈』[[講談社学術文庫]]、1980年
* [[吉川幸次郎]]訳注『論語』、[[朝日新聞|朝日文庫]]上中下、1978年、のち朝日選書上下
* [[吉川幸次郎]]訳注『論語』、[[朝日新聞|朝日文庫]]上中下、1978年、新版が[[朝日選書]]上下
* [[貝塚茂樹]]『論語』[[中公文庫]]、のち同クラッシクスⅠⅡ、2002年
* [[貝塚茂樹]]『論語』[[中公文庫]]、のち同クラッシクスⅠⅡ、2002年
* [[金谷治]]訳注『論語』[[岩波文庫]]、1999年、ISBN 4003320212、のちワイド版
* [[金谷治]]訳注『論語』[[岩波文庫]]、1999年、ISBN 4003320212、ワイド版もある
* [[加地伸行]]『論語』 [[講談社]]学術文庫、2004年、 
* [[加地伸行]]『論語』 [[講談社]]学術文庫、2004年、改訂版2009年 
* [[宮崎市定]]『現代語訳 論語』 岩波現代文庫、ISBN 4006000170
* [[宮崎市定]]『現代語訳 論語』 岩波現代文庫、ISBN 4006000170
* 宮崎市定/[[礪波護]]編『論語の新しい読み方』 [[岩波現代文庫]] ISBN 4006000227
* 宮崎市定/[[礪波護]]編『論語の新しい読み方』 [[岩波現代文庫]] ISBN 4006000227

2009年8月18日 (火) 12:51時点における版

儒家経典
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論語
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孟子

論語』(ろんご、ピン音:Lúnyǔ)とは、孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物のこと。『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。

四書のひとつである『孟子』はその言行の主の名が書名であるが、『論語』の書名が(たとえば「孔子」でなく)『論語』であるその由来は明らかでない。

概要

『論語』は前漢初期に出現し、後漢末期に現在の形にまとめられた。春秋末期の語法を残しているとの分析もあるが、平勢隆郎はこれを戦国時代に作文されたものとする。

『論語』は宋学が特に四書をテクストとして重視したことから、科挙の出題科目にもなり、約2000年間学問の主要科目になった。16世紀には、中国大陸で布教活動を行っていたイエズス会宣教師によって「孟子」や「大学」など他の典籍と共にフランス語で翻訳され、フランスに伝えられていった。その結果、フランスでは貴族の間で、シノワズリと呼ばれる空前の中国ブームが巻き起こった(中国学も参照)。また当時の思想界において、儒教易姓革命ヴォルテールモンテスキューケネーといった当時の思想家に大影響を与え、啓蒙思想の発展に寄与した。日本には、応神天皇の代に百済王仁と言う人物によって伝えられたとされ、律令時代の官吏必読の書となった。

構成

八佾

全20編で構成される。編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。

  • 学而第一(がくじ)
  • 為政第二(いせい)
  • 八佾第三(はちいつ)
  • 里仁第四(りじん)
  • 公冶長第五(こうやちょう)
  • 雍也第六(ようや)
  • 述而第七(じゅつじ)
  • 泰伯第八(たいはく)
  • 子罕第九(しかん)
  • 郷党第十(きょうとう)
  • 先進第十一(せんしん)
  • 顔淵第十二(がんえん)
  • 子路第十三(しろ)
  • 憲問第十四(けんもん)
  • 衛霊公第十五(えいれいこう)
  • 季氏第十六(きし)
  • 陽貨第十七(ようか)
  • 微子第十八(びし)
  • 子張第十九(しちょう)
  • 堯曰第二十(ぎょうえつ)

注釈書

漢代には既に、馬融鄭玄などが『論語』に注しているが、現存最古のものは何晏がまとめた『論語集解』(古注)である。南宋の朱子は、独自の立場から注釈を作り(新注)、江戸時代以降の日本ではもっぱら新注が用いられた。

参考文献

関連項目

外部リンク