加地伸行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

加地 伸行(かじ のぶゆき、1936年[1]4月10日[2] - )は、日本東洋学者、評論家大阪大学名誉教授。専門は中国哲学史[3]

人物・来歴[編集]

大阪市出身[1]保守派の論客としても知られる。新しい歴史教科書をつくる会賛同者。産経新聞オピニオン面「正論」欄の執筆メンバー。2008年、第24回正論大賞受賞[4]

論語」の実践活動で、教育論を主に言論・講演活動を行っている。“儒教の本質は、生命の連続を大事にすることである。 祖先からずっと伝わってきている生命を後世に伝えるために自分はここにいる。それは自分だけでなく、他人もみんな伝わってきた生命なのだから、それを絶つな”と説く[5]

教育目的の徴兵制復活を唱え、2012年に国立大学の秋入学移行が論議された折には、高校卒業から大学入学までの半年間で新入生の心身を鍛え直すために自衛隊への正式な入隊を義務付けよと主張した[6]

経歴[編集]

1982年「『公孫龍子』の研究」で東北大学文学博士。1983年大阪大学文学部教授、1997年定年退官、名誉教授[7][1]。1998-2000年甲子園短期大学学長。2003年同志社大学研究開発推進機構 専任フェロー(特任教授)。

著書[編集]

  • 漢文法基礎』増進会出版社(現:Z会) 1977(二畳庵主人名義)
  • 『中国人の論理学-諸子百家から毛沢東まで中公新書 1977/ちくま学芸文庫 2013
  • 史記 司馬遷の世界』講談社現代新書 1978
  • 『中国論理学史研究 経学の基礎的探究』研文出版 1983
  • 『「論語」を読む』講談社現代新書 1984
    • 『「論語」再説』中公文庫 2009 
  • 孔子 時を越えて新しく』集英社〈中国の人と思想 1〉 1984/集英社文庫 1991
  • 『中国思想からみた日本思想史研究』吉川弘文館 1985
  • 『儒教とは何か』中公新書 1990、増補版2015
  • 『沈黙の宗教-儒教』筑摩書房[ちくまライブラリー] 1994/ちくま学芸文庫 2011
  • 『現代中国学 阿Qは死んだか』中公新書 1997
  • 『家族の思想 儒教的死生観の果実』PHP新書 1998
  • 『〈教養〉は死んだか 日本人の古典・道徳・宗教』PHP新書 2001
  • 『論語 ビギナーズクラシックス』角川ソフィア文庫 2004
  • 『すらすら読める論語』講談社 2005 
    • 『論語のこころ』講談社学術文庫 2015 ISBN 4062923203 (増訂版)
  • 『中国古典の言葉 成功をもたらす106のヒント』角川ソフィア文庫 2011
  • 『祖父が語る「こころざしの物語」 他者の幸せのために生きよ 』講談社 2011 
  • 『加地伸行著作集』(全3巻)研文出版 2010-2015
  1. 中國論理學史研究 經學の基礎的探究 2012.9 (改訂版) 
  2. 日本思想史研究 中國思想展開の考究 2015.10 
  3. 孝研究 儒教基礎論 2010.10
  • 『中国学の散歩道 独り読む中国学入門』研文出版〈研文選書〉 2015

編著・共著[編集]

  • 『諸葛孔明の世界』新人物往来社 1983
  • 『孫子の世界』新人物往来社 1984、中公文庫 1993
  • 『論語の世界』新人物往来社 1985、中公文庫 1992
  • 『易の世界』新人物往来社 1986、中公文庫 1994
  • 『三国志の世界』新人物往来社 1987
  • 『老子の世界』新人物往来社 1988
  • 『孔子画伝-聖蹟図にみる孔子、流浪の生涯と教え』集英社 1991(画集解説)
  • 『三酔人書国悠遊』(谷沢永一山野博史との鼎談の共著)、潮出版社 1993
  • 『老荘思想を学ぶ人のために』世界思想社 1997
  • 『日本と中国永遠の誤解 異母文化の衝突』(稲垣武共著)文藝春秋 1999、文春文庫 2002
  • 『日本は「神の国」ではないのですか』小学館文庫 2000
  • 靖国神社をどう考えるか』(新田均ほか)小学館文庫 2001

訳注[編集]

  • 『論語 鑑賞中国の古典 第2巻』角川書店 1987。湯浅邦弘宇佐美一博と共訳
  • 『論語 全訳註』講談社学術文庫 2004、増補版2009
  • 孝経 全訳註』講談社学術文庫 2007

記念論集[編集]

  • 『中国学の十字路 加地伸行博士古稀記念論集』同刊行会編 研文出版 2006

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 人名事典 加地伸行(かじ・のぶゆき)”. PHP研究所. 2017年4月10日閲覧。
  2. ^ 『現代日本人名録』
  3. ^ 氏名の表記および読み、肩書、専門分野は、「日本人の在るべき心 表現」(『産経新聞』朝刊、産業経済新聞大阪本社 2009年11月11日 17面)による。
  4. ^ “大賞に加地伸行氏、新風賞には坂元一哉氏…正論大賞”. ZAKZAK (夕刊フジ). (2008年12月18日). http://www.zakzak.co.jp/gei/200812/g2008121811_all.html 2013年3月14日閲覧。 
  5. ^ 【浪速風】戦後教育に問題はないのか 産経新聞2014年9月24日
  6. ^ “【古典個展】立命館大教授・加地伸行 9月入学前に自衛隊入隊”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2012年2月26日). http://megalodon.jp/2012-0226-0619-00/sankei.jp.msn.com/politics/news/120226/plc12022603110000-n1.htm 2013年3月14日閲覧。 
  7. ^ 『大阪大学文学部の50年』