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2009年3月14日 (土) 08:32時点における版

東京モノレール羽田線
1000形 (モノレール浜松町-天王洲アイル間 2006年8月)
1000形
モノレール浜松町-天王洲アイル間 2006年8月)
路線総延長17.8 km
電圧750 V 架空電車線方式直流
最高速度80 km/h
tSTR
大江戸線大江戸線↑
tHSTq tKRZt
大門駅
tHST
浅草線浅草線
STRrg-ELEV BHFl-ELEV tSTR
0.0 モノレール浜松町駅
STRrg STRq hKRZ BHFq tKRZ
JR東京浜東北線→(浜松町駅
vSTRrg STRq hKRZ BHFq tKRZ
←JR東:山手線→(浜松町駅
vSTR STRrg hKRZ STRq tKRZ
←JR東:東海道線
vSTR vSTRrg hKRZ STRq tKRZ
JR東海東海道新幹線
vSTR vSTR eABZrg-ELEV exBHFl-ELEV tSTRlf
vSTR vSTR hSTR tSTRrg tSTRq
←JR東:横須賀線
vWBRÜCKE vWBRÜCKE hWSTR tWSTR
古川
vSTRrf vSTR hSTR tSTR
STRrf vSTR hSTR tSTR
STRq vSTRrf hSTR tSTR
STRq STRrf hSTR tSTR
tSTRq tSTRq
tSTRrf
↓新芝北運河
WASSERq hWSTR WASSERq
←新芝運河→
hWSTR
↑新芝北運河
hWSTR WASSERq
↓芝浦西運河→
WASSERq hWSTR
←新芝南運河
hWSTR
↑芝浦西運河
WASSERq hWSTR
←高浜西運河↓
WASSERq hWSTR WASSERq
←高浜運河/芝浦運河→
hWSTR WASSERq
hWSTR
hWSTR
↑高浜西運河→
hKRZhu hSTRq STRlg-ELEV
←JR東:東海道本線貨物支線)→↓
hWSTR
LUECKE
←天王洲運河
BHF-ELEV WASSER
4.0 天王洲アイル駅
tSTRrg hKRZt
りんかい線
tBHF hWSTR
↓京浜運河→↑
tWSTR hWSTR WASSERrf
←天王洲南運河→
tÜWor hWSTR
WASSERq hWSTR WASSERlg
←勝島運河
BHF-ELEV WASSER
7.1 大井競馬場前駅
WASSERq hWSTR
←勝島南運河/↑京浜運河→
BHF-ELEV
8.7 流通センター駅
WBRÜCKE-ELEVe
←ガスミオ運河→
STRrg ABZrf
STR BHF
9.9 昭和島駅
KDSTe ELEVa
昭和島車両区
WASSERq hWSTR
←平和島運河
TUNNELa-ELEV WASSER
↓京浜南運河→
WASSERq tWSTR WASSERrf
海老取川/↑京浜南運河→
TUNNELe-ELEV
BHF-ELEV
11.8 整備場駅
exSTRlg-ELEV
TUNNELa-ELEV LUECKE
tSTRrg tSTRq tKRZt xtKRZt tSTRrf
tSTR tBHF texÜWol texÜWclu
12.6 天空橋駅 (2代)羽田駅
tKRZt tBHFq tKRZt texÜWo+r
京急空港線
tÜWor tÜWcru tÜWor tSTR extKBHFe
(初代)羽田駅
tÜWo+l tÜWclo tSTR
←東海道本線(貨物支線)→
TUNNELe-ELEV tSTR
exSTRlg-ELEV tSTR
hSTR exBHF-ELEV etBHF exFLUG
国際線ターミナルビル駅 (仮称)
eABZrg-ELEV exSTRrf-ELEV tSTR
東京国際空港国際線旅客ターミナル
TUNNELa-ELEV tSTR
tBHF tSTR
16.1 新整備場駅
tSTR tSTR
東京国際空港国内線第1旅客ターミナル
tBHF FLUG tSTR
16.9 羽田空港第1ビル駅
tKBHFl tKRZt tSTRq tSTRrf
羽田空港駅
tKBHFe FLUG
17.8 羽田空港第2ビル駅
東京国際空港国内線第2旅客ターミナル
田町駅付近の東京モノレール羽田線
ファイル:Mono-shibaura.JPG
芝浦アイランド付近
天王洲アイル駅

東京モノレール羽田線(とうきょうモノレールはねだせん)は、東京都港区モノレール浜松町駅から大田区羽田空港第2ビル駅までを結ぶ東京モノレールが運営するモノレール路線である。

路線名は、東京モノレールの「羽田線」ではなく、「東京モノレール羽田線」である。

路線データ

2008年5月5日現在。

  • 路線距離(営業キロ):17.8km
  • 方式:跨座式(日立アルウェーグ式)6両編成
  • 駅数:10駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線(ただし、モノレール浜松町駅構内は単線)
  • 電化方式:直流750V
  • 閉塞方式:車内信号閉塞式(CS-ATC)
  • 最高速度:80km/h
  • 表定速度:普通45.3km/h・区間快速51.9km/h・空港快速57.7km/h
  • 運転本数:平日506本(内快速155本)・土休日466本(内快速182本)
  • 輸送力:
    • ピーク(1時間片道):平日10,512人
    • 終日:平日295,504人 土休日272,144人

概要

東京国際空港(羽田空港)のアクセス路線として、モノレール浜松町 - 羽田空港第2ビル間を普通列車は約23分、空港直行列車である「空港快速」は約18分で結んでいる。

1964年東京オリンピックの開催で、国内外からの東京国際空港(羽田空港)利用客の輸送を目的として名古屋鉄道(名鉄)、日立製作所などが出資した運営会社、大和観光によって建設され、10月10日のオリンピック開会式前の9月17日に開業した。

当初は新橋駅を起点として計画されており、大和観光から改称した東京モノレールの前身、日本高架電鉄は1961年12月26日に羽田 - 新橋間の免許を取得しているが、用地確保の目処が立たず、やむなく浜松町駅をターミナルとしている[1]。建設区間の短縮に伴い浜松町 - 新橋間は1966年1月31日に失効させている[2]

また、東京オリンピックに間に合わせるため用地買収の要らない運河の上に建設され、終夜の突貫工事が行われたため多大な工費がかかり、その後の経営の足かせとなった。開業当初は途中駅が全くなかったため空港利用客以外の乗客がいなかった。また、国鉄の初乗りが20円、タクシーの初乗りが100円、週刊誌が50円だった当時にあって、運賃は片道250円・往復450円と高額だった。まだ飛行機利用や海外旅行が一般的でなかったこともあり、乗車率は20%台に留まった。

そこで、1966年には40%という思い切った運賃の引き下げを行ったほか、乗客誘致策として空港見学客のための特別割引券を発行した。また、大井競馬場や当時存在した大井オートレース場へのアクセスのための「大井競馬場前駅」、空港関係者のために「整備場駅」と新駅を次々と設けたが乗客は充分には増えず、名古屋鉄道は早々に資本を引き上げて撤退、日立製作所は車両製造費など回収できず、会社倒産の危機にさらされたこともあった。

抜本的な支援策として日立グループが新たに出資、1967年に東京モノレールに日立運輸・西部日立運輸の2社が合併して「日立運輸東京モノレール株式会社」と社名を改め会社再建にあたった。

その後、国際・国内空路の拡大とともに空港利用客は増加、首都高速道路の渋滞で路線バスやタクシーよりも速いとのイメージの定着から乗客は徐々に伸びていき、1970年代中頃には羽田空港へのアクセス路線として定着していった。経営も持ち直してきたこともあり、1981年には日立運輸100%出資で社名を「株式会社東京モノレール」とし、のちにグループ内の日立物流へと経営が受け継がれた。

1998年、それまで空港の外れの位置までで直接空港内には乗り入れておらず、アクセス路線としてはほとんど機能していなかった京浜急行電鉄空港線が空港内に乗り入れてきた。さらに、京成電鉄東京都交通局等の5社局(当時)が相互乗り入れすることよって羽田空港と千葉県方面を結び、羽田 - 成田空港駅間の直通連絡特急の運転も開始した。そのため、浜松町でJR線と接続しているとはいえ広域で見た場合のネットワークにやや劣ることもあり、開通以降長らく続いてきた「羽田空港への唯一の軌道系公共交通機関」から一転、激しい競争にさらされた。

羽田発着の航空機の増加への対応や、京浜急行電鉄等との競争のためには増発が必要になったが、ネックになったのは単線ホームの浜松町駅で、改築が急務となった。東京モノレールや親会社の日立製作所グループは大規模な投資が必要なため躊躇していたが、かねてから羽田空港アクセスに参入する意向を持っていた東日本旅客鉄道(JR東日本)と思惑が一致し、運営会社の日立物流は2001年、株式の70%を譲渡し、東京モノレールの経営権をJR東日本に移譲した。また、日立製作所は、モノレールの生産・販売・サービス等旅客事業を発展させるため、株式の30%を取得している。

2002年に東京モノレールを子会社にしたJR東日本では次々と改善策を行った。まず、浜松町駅のJRコンコースから直接乗り換えができる(逆は不可)新改札口「モノレール口」を設置し、京浜東北線快速列車を浜松町駅に停車するようにした。

また、Suicaを導入(パスネットは非加盟)し、東京モノレールはオレンジ色のモノレールSuicaを発行、運用開始し、すべての駅でSuicaを使用可能にした。

さらに、「特別企画乗車券で羽田空港駅から山手線内各駅への格安切符を発売」「ホリデー・パスを260円値上げし、りんかい線と共に乗車できるよう変更」などの策を行った。

また、2003年度から予定していたワンマン運転を前倒しして2002年から開始し、2004年8月8日からは終日に亘って快速運転を開始している。2007年3月18日には昭和島駅の待避線が完成し、追い越し運転も可能となり、さらに空港アクセスの競争力強化を図っている。

2004年12月1日には東京国際空港(羽田空港)第2旅客ターミナルの供用開始に伴い、羽田空港駅 - 羽田空港第2ビル駅が延伸開業し、同時に羽田空港駅が羽田空港第1ビル駅に改称された。空港ターミナルが分散されることで空港の運用汎用性および効率性は大幅に増大したが、当線においてはこれまでの始発・終着駅だった羽田空港第1ビル駅が中間駅となり、第1ビル利用客は当線浜松町方面行き列車での着席機会が減少したため、第1ビルに入る日本航空スカイマークスターフライヤーで到着した利用客が徐々に京急に流れている傾向が見られる。これは東京モノレールの乗客はその多くが浜松町まで乗り通し、席が埋まっていれば終点まで席の空く機会が少ないことも影響している[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

跨座式モノレールで、ほとんどの部分が高架線だが、羽田空港旅客ターミナル移転に伴う路線の移設・延長に伴い、天空橋駅付近と新整備場 - 羽田空港第2ビル間は地下線となっている。なお地下線建設の際、構造上トンネルの断面積が大きくなるなどの理由で建設費が嵩んでいる。

車両は開業以来、日立製作所製造のものを使用している。かつては置換のペースが新造後13年程度と早かったが、前述の競合状態となってから車両への投資は抑制気味である。

2007年3月18日には、昭和島駅の待避線使用を開始し、「快速」を廃止して新たに「空港快速」と「区間快速」を運転開始し、速達性でも京急に対抗している。新しくできた2つの快速の英語表記は日本語表記の直訳ではなく、「空港快速」をHANEDA EXPRESS、「区間快速」をRAPIDとしている。

駅のホームには、いわゆるプラットホーム番号が振られておらず、乗り場案内も「羽田空港方面」「浜松町方面」としか書かれていない(昭和島駅にはホーム番号が振られており、1・2番線が羽田空港方面、3・4番線が浜松町方面となっている)。

運河の上に建設されているため、橋脚にボート等の船舶を繋留されてしまう場合があり、「船舶を係留しないこと」との注意書きがある。また道路橋等の上を走行する場合、橋脚あるいは跨線に「油が落ちることがあります」との注意書きがある。

歴史

駅一覧

凡例
●:停車駅
|:通過駅
普通列車は省略(各駅に停車)。
駅名 駅間営業キロ 通算営業キロ 空港快速 区間快速 接続路線 所在地
モノレール浜松町駅 -- 0.0 東日本旅客鉄道山手線京浜東北線
都営地下鉄浅草線大門駅 A-09)
大江戸線(大門駅 E-20)
東京都 港区
天王洲アイル駅 4.0 4.0 東京臨海高速鉄道りんかい線 品川区
大井競馬場前駅 3.1 7.1  
流通センター駅 1.6 8.7   大田区
昭和島駅 1.2 9.9  
整備場駅 1.9 11.8  
天空橋駅 0.8 12.6 京浜急行電鉄空港線
国際線ターミナルビル駅
(仮称・2009年12月頃開業予定)
        京浜急行電鉄:空港線
新整備場駅 3.5 16.1  
羽田空港第1ビル駅 0.8 16.9 京浜急行電鉄:空港線(羽田空港駅
羽田空港第2ビル駅 0.9 17.8

今後の予定

国際線ターミナルビル駅
東京国際空港は2010年秋を予定して、国際線の定期乗り入れを開始する。これに合わせて空港南側の環状八号線沿いに建設される新国際線ターミナルビルに「国際線ターミナルビル駅(仮称)」が設置される。駅新設に伴って天空橋 - 新整備場間の軌道の一部が新ターミナル敷地内へ移設される。
新モノレール駅敷地 中央の空き地が旧新幹線線路跡
浜松町駅移設
都心のターミナルである浜松町駅の整備が、内閣総理大臣を本部長とする都市再生本部の緊急整備項目に指定されている。東海道本線東海道新幹線線路を西側に移設する工事で空いた敷地を利用し、JR浜松町駅のホームの東側に移設される予定である。これは2002年1月に発表された東京モノレールの新橋駅方向への延長計画にも対応している。
これにより現在の単線ホームから2編成が停車できるホームとなり、増発のネックが解消されるほか、JR線との乗り換えが大幅に改善される見込み。着工時期はまだ発表されていない。
2006年6月の新幹線下り線路の移設を最後に線路の再編成は終了し、旧線路のレール、枕木、バラストの撤去作業も完了している。JR浜松町駅改築スケジュールの絡みもあるが、2010年秋に予定されている羽田空港国際線定期便就航前には完成するものと見られる[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。
新橋延伸
親会社のJR東日本が2002年1月、長期計画として東京モノレールを浜松町(新駅)より新橋に延長する計画を発表、日本経済新聞に掲載された。路線の用地取得問題に関してはJR線上空を使用することで目処がついている。ただし新橋駅の設置場所や、途中駅を設けるかについては明らかにされていない。駅用地はゆりかもめ新橋駅付近などが候補に挙がっている。また新橋への延長工事の着工は羽田空港側の国際線ターミナルビル駅と浜松町駅移設の工事が完了してからの建設になる予定である[3]
その他
開業時から40年以上使用され、老朽化している軌道桁の架け替えも検討中である[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。
港区の出した「田町駅東口北地区街づくりビジョン」に対し、近隣住民から田町駅付近への新駅設置の要望が出ている。

脚注

  1. ^ 参議院会議録情報 第041回国会 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第5号 1962年8月31日
  2. ^ 森口誠之『鉄道廃線跡を歩く 私鉄編』JTB、2001年 p.186)
  3. ^ 出典:日本経済新聞 2002年1月

関連項目

外部リンク