入間人間
入間 人間 (いるま ひとま) | |
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ペンネーム | 入間 人間 |
誕生 |
1986年(37 - 38歳) 日本・岐阜県 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 2007年 - |
ジャンル |
ライトノベル ライト文芸 ミステリー SF ファンタジー 百合、エス |
代表作 | 『電波女と青春男』シリーズ |
デビュー作 | 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』 |
公式サイト | irumahitoma.jp |
ウィキポータル 文学 |
1986年[1] -)は、日本の小説家。岐阜県出身[2]。現在は両親と共に、鎌倉市由比ヶ浜に在住[要出典]。
(いるま ひとま、男性、人物
[編集]大学在学中の2006年、第13回電撃小説大賞にて投稿作「幸せの背景は不幸」が最終選考に残り、同作を『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』へと改題・改稿し、翌年の2007年に、アスキーメディアワークスの発行する電撃文庫より小説家としてデビューする。ちなみに入間人間というペンネームの由来について、投稿時代は「応募ごとに(ペンネームを)変えていたので、当時なぜこうしたかはよく覚えていません。」[3]とのこと。
デビュー当初、影響を受けた作家として西尾維新、乙一、米澤穂信を挙げていた[4]が、近年ではあまり小説を読まなくなったために、現在では自作が誰の影響を受けているか、明言するのは難しいとのことである[3]。
ゲーム、アニメ、漫画といった他メディア作品からの引用、つまりパロディを含んだ軽妙な表現を特徴とする。また作中には奇異な価値観を持った登場人物が多出する。時間SFや群像劇、叙述トリック、自意識を描く青春小説などを得意としている。また、登場人物を複数の作品に登場させるスター・システム的な試みを採用しており、二次創作企画を除く、ほぼ全ての作品で世界観を共有していると思われる。このことに関して本人は、「これは上遠野浩平さんや伊坂幸太郎さんの影響だと思います」[5]と語っている。
また特定のイラストレーターと複数の作品でコンビを組むことが多い。代表的なのは左、ブリキ、宇木敦哉。 この三人以外と組む機会も増えてきたが、いずれのイラストレーターとも、最低でも2作以上の作品(短編、長編問わず)で関わっていることがほとんどである。
書籍リスト
[編集]電撃文庫
[編集]- 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(2007年6月 - 2017年6月 全11巻、『i』、その他)
- 電波女と青春男(2009年1月 - 2011年4月 全8巻、SF版)
- 魔界探偵冥王星Oシリーズのうち1作(2010年5月、越前魔太郎名義)
- 多摩湖さんと黄鶏くん(2010年7月)
- トカゲの王(2011年7月 - 既刊5巻)
- クロクロクロック(2012年8月 - 2016年1月、全3巻)
- 安達としまむら(2013年3月 - 既刊15巻)
- 強くないままニューゲーム(2013年5月 -2013年10月 全2巻)
- ふわふわさんがふる(2014年4月)
- 虹色エイリアン(2014年11月)
- おともだちロボ チョコ(2015年4月)
- 美少女とは、斬る事と見つけたり(2015年8月)
- いもーとらいふ(2016年7月 - 9月、全2巻)
- 世界の終わりの庭で(2018年9月)
- やがて君になる 佐伯沙弥香について(2018年11月 - 2020年3月 全3巻)
- 海のカナリア(2019年9月)
- エンドブルー(2020年12月)
- 私の初恋相手がキスしてた(2022年1月 - 2022年12月 全3巻)
- 人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話(2024年9月)
電撃入間文庫
[編集]単行本
[編集]- 僕の小規模な奇跡(アスキー・メディアワークス、2009年10月)
- ぼっちーズ(アスキー・メディアワークス、2010年11月)
- しゅうまつがやってくる! ―ラララ終末論。I―(原案:sasakure.UK、イラスト:usi、KADOKAWA、2015年12月)
- ぼくらの16bit戦争 ―ラララ終末論。II―(原案:sasakure.UK、イラスト:usi、KADOKAWA、2016年10月)
メディアワークス文庫
[編集]- 探偵・花咲太郎は閃かない(2009年12月)
- 探偵・花咲太郎は覆さない(2010年2月)
- 六百六十円の事情(2010年5月)
- バカが全裸でやってくる(2010年8月)
- 僕の小規模な奇跡(2011年5月)
- バカが全裸でやってくるVer.2.0(2011年9月)
- 昨日は彼女も恋してた(2011年11月)
- 明日も彼女は恋をする(2011年12月)
- 時間のおとしもの(2012年1月)
- 彼女を好きになる12の方法(2012年8月)
- たったひとつの、ねがい(2012年11月)
- 瞳のさがしもの(2013年9月)
- 僕の小規模な自殺(2013年12月)
- エウロパの底から(2014年3月)
- 砂漠のボーイズライフ(2014年7月)
- 神のゴミ箱(2015年2月)
- ぼっちーズ (2015年4月)
- デッドエンド 死に戻りの剣客 (2016年5月)
- 少女妄想中。 (2017年2月)
- きっと彼女は神様なんかじゃない (2017年8月)
- もうひとつの命 (2017年12月)
- もうひとりの魔女 (2018年4月)
- 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 完全版 幸せの背景は不幸 (2023年3月)
その他作品リスト
[編集]早稲田文学増刊『wasebun U30』掲載作品
[編集]- 返信(2010年2月発売)- 短篇競作「変身」に寄せた小説
アンソロジー収録作品
[編集]- 19歳だった(2010年12月)- 『19―ナインティーン』(メディアワークス文庫)所収
- トカゲの王 VS 幸福 (2014年10月) - 『電撃文庫公式海賊本 電撃VS』(メディアワークス)所収
短編集書下ろし作品
[編集]- 時間のおとしもの(2012年1月) - 『時間のおとしもの』(メディアワークス文庫)所収
- 瞳のさがしもの(2013年9月)- 『瞳のさがしもの』(メディアワークス文庫)所収
- にゃんと素敵にゃ(2013年9月)- 同上
『電撃文庫MAGAZINE』掲載作品
[編集]- 携帯電波(Vol.1、2008年4月発売)
- 茸姫(Vol.2、2008年6月発売)
- うそつきみーくんと無邪気な浜名さん(Vol.3、2008年8月発売)
- LIVE A LIVE SF編『機心』 ワレ オモウ ユエニ ワレ アリ――(増刊、2008年9月発売) - 原作:スクウェア・エニックス『ライブ・ア・ライブ』
- うそつきみーくんと勝手な妹(Vol.4、2008年10月発売)
- うそつきみーくんと壊れたまーちゃん(Vol.5、2008年12月発売)
- 金髪女とチビ少年(Vol.7、2009年5月発売)
- 犬の道,道の犬(Vol.8、2009年6月発売)
- 光の庭,庭の光(Vol.9、2009年8月発売)
- 多摩湖さんと脱衣ポーカー(Vol.10、2009年10月発売)
- 彼持ち少女と未青春男(Vol.11、2009年12月発売)
- 多摩湖さんとキスババ抜き(Vol.12、2010年2月発売)
- ひかりの消える朝(Vol.13、2010年4月発売)
- 心の雨(Vol.14、2010年6月発売/『まるごと一冊入間人間』)
- 丹羽真の○○○記念日(Vol.15、2010年8月発売)
- 釣り女と超能力少女(Vol.16、2010年10月発売)
- (元)神様女と宇宙少女(Vol.17、2010年12月発売)
- アイで空が落ちてくる(Vol.18、2011年2月発売)
- 未来を待った男(Vol.19、2011年4月発売)
- 静電気の季節(Vol.20、2011年6月発売)
- みんなおかしい(ぼく含む)(Vol.21、2011年8月発売)
- ベストオーダー(Vol.22、2011年10月発売)
- ある小説家の日常(Vol.23、2011年12月発売)
- 小さく選ばれた戦い 辰野→桃谷(Vol.24、2012年2月発売)
- 大学の三丁目あたりで-序章 その1-(Vol.25、2012年4月発売)
- バカが全裸でやってくる 五年前 五年後 五年間(Vol.26、2012年6月発売)
- アラタなるセカイ プロローグ(Vol.27、2012年8月発売)
- 制服ピンポン(Vol.28、2012年10月発売)
- 未来フィッシング(Vol.29、2012年12月発売)
- 安達クエスチョン(Vol.30、2013年2月発売)
- しまむら ジムへ行く(Vol.31、2013年4月発売)
- アダチズQ(Vol.32、2013年6月発売)
- 神のゴミ箱 一章『2000mg配合』(Vol.33、2013年8月発売)
- 神のゴミ箱 2章(前)『女子中学生との援助交際において、彼の内宇宙に生じた律動』(Vol.34、2013年10月発売)
- トカゲの王特別編 らくちょうぺーじ『おかいものにいこう!(ぜんぺん)』(Vol.35、2013年12月発売)
- 神のゴミ箱 2章(後)『実は3章でもよかったと思う』(Vol.36、2014年2月発売)
- にゃんと素敵にゃ 庭の猫編(Vol.37、2014年4月発売)
- おともだちロボ チョコ 第一話 チョコ、お友達を発見する(Vol.38、2014年6月発売)
- おともだちロボ チョコ 第二話 チョコ、お出かけする(Vol.39、2014年8月発売)
- おともだちロボ チョコ 第三話 チョコ、応援する (Vol.40、2014年10月発売)
- おともだちロボ チョコ 第三話、後編 チョコ、友情を育む (Vol.41、2014年12月発売)
- いもーとらいふ 第1話「0歳~15歳」 (Vol.42、2015年2月発売)
- いもーとらいふ 第2話「16歳~18歳前半」 (Vol.43、2015年4月発売)
- いもーとらいふ 第3話「16歳~18歳後半」 (Vol.44、2015年6月発売)
- サムライ、デッドエンド (Vol.45、2015年8月発売)
- 秘剣倒れ独楽 (Vol.46、2015年10月発売)
- しゅうまつがくるまえに! しゅうまつがやってくる!―ラララ終末論。Ⅰ―前日譚 (Vol.47、2015年12月発売)
『電撃文庫MAGAZINE - 電子限定号』掲載作品
[編集]- クラゲ島の永遠 接触篇(Vol.1、2014年3月配信)
- クラゲ島の永遠 発動篇(Vol.2、2014年5月配信)
WEB小説(公式サイト「入間の間」掲載)
[編集]- ちょっと無敵、だいたい子ども。(2011年10月25日 - )
- LZEEHLN(2012年2月24日 - )
- N743327(2012年6月26日 - )
- 『六百六十円の事後』 第1話 いいとこさがし (2011年10月2日、イラスト:宇木敦哉)
- 『六百六十円の事後』 第2話 しあわせは四季のかたち (2011年11月25日、イラスト:宇木敦哉)
- 『六百六十円の事後』 第3話 これから始まる大ゲーム (2011年12月22日、イラスト:宇木敦哉)
- 『電波女と青春男』 青春男と甘く愉快な仲間たち (2012年1月25日、イラスト:ブリキ)
- 『六百六十円の事後』 第4話 アオハル (2012年4月25日、イラスト:宇木敦哉)
- トカゲの王IVのその後1 (2012年11月26日、イラスト:ブリキ)
- クリスマス的なアレだよ、アレ (2012年12月25日、イラスト:左、ブリキ)
- トカゲの王IVのその後2 (2013年1月25日、イラスト:ブリキ)
- バレンタイン的なアレだよ、アレ。昨日まで存在忘れていて慌てて書いた (2013年2月25日、イラスト:左、ブリキ)
- 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん-A? New? Translation?-』episode1 彼を継ぐ者 (2013年4月10日、イラスト:左)
- 電波女の本編終了後 (2013年4月25日、イラスト:ブリキ)
- 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん-A? New? Translation?-』episode2 変人たち (2013年5月10日、イラスト:左)
- 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん-A? New? Translation?-』episode3 ××の鼓動は×× (2013年6月10日、イラスト:左)
- ゆめをおよぐ (2013年7月10日)
- 『花咲太郎』外伝 現(いま)を駆ける (2013年8月9日)
- 訪れる冬 (2013年11月26日)
- クリスマスは去年やった気がするから、今年は冬休み (2013年12月25日)
- 新春主人公アンケート (2014年1月24日)
- 電波女と青春男 ブルーレイのやつが発売するから記念的に書いてうわぁいいやつアピールする感じのアレ (2014年3月26日)
- 今日の安達さん (2014年4月25日)
- なんか小さくなった人たちの話 (2014年9月25日)
- んっ (2014年11月25日)
- ??? (2014年12月25日)
- マコくんち (2015年2月14日)
- きみがきみでいたころ (2015年3月14日)
- おともだちロボチョコⅡ『チョコ、西へ行く①』 (2015年4月27日)
- おともだちロボチョコⅡ『チョコ、西へ行く②』 (2015年5月11日)
- トカゲの王『五巻のその後』 (2015年5月11日)
エッセー作品
[編集]- 気の早い話だといいなぁ (発表年月日不明「電撃エッセイ&インタビュー」第67回)
- なんで俺が7番目なんだよ (2011年9月25日発行の「MW文庫HeadLine volume.022」掲載、リレーエッセイ「ドキドキするもの、みつけたとき。」第7回)
- 私の電撃体験♯17 (2012年8月10日発行の「電撃の缶詰」掲載)
- 入間人間、呟く (コミック版『バカが全裸でやってくる』第2巻 巻末、2013年1月26日発売)
- ちちのしょーぞー (『電撃文庫マガジン Vol.31』2013年6月10日発行、イラスト:のん)
- 雷と闇が弱点だった (公式サイト「入間の間」掲載中、2013年7月25日)
- 入間人間と4月の「迷子」 (2014年4月発行の「電撃の缶詰」掲載、「電撃的春夏秋冬」第1回)
- 7周年を自分だけで祝う小エッセイ うわ二十代の終わりが見えてきた (公式サイト「入間の間」掲載中、2014年6月25日)
〈illust×story〉企画
[編集]電撃イラスト大賞受賞者が描いたイラストから、電撃作家がショートショートを作成するというもの
- だからなんで7番目なんだよ (第7回、イラスト:竜徹、『電撃文庫MAGAZINE vol.26』掲載、2012年6月)
- ほらなんかこういうのあっただろ、ファ●ナルファ●タジー9に、並べ替えて正解作るやつ (第12回、イラスト:櫻井けい、『電撃文庫MAGAZINE vol.31』掲載、2013年4月)
× (第25回、イラスト:藤実なんな、『電撃文庫MAGAZINE vol.44』掲載、2015年6月)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 三木一馬『面白ければなんでもあり 発行累計6000万部-とある編集の仕事目録』235頁
- ^ https://www.kadokawa.co.jp/topics/3262/ 入間人間が贈る、女子高生2人のゆる~い日常 電撃文庫『安達としまむら』TVアニメ化決定! 著者プロフィール参照
- ^ a b 『入間の間一問一答第10回』(公式サイト掲載) より
- ^ 『エクス・ポ第4号』
- ^ 『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前』 あとがき (245頁)
外部リンク
[編集]- “入間人間公式サイト(入間の間)”. 2019年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月11日閲覧。
- ラノベ作家の入間人間さんにインタビュー、「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」映画化に思うこととは?
- “入間人間”. 電撃文庫公式サイト. 株式会社KADOKAWA. 2017年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月11日閲覧。