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小峯和明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小峯 和明(こみね かずあき、1947年12月10日 - )は、日本の日本中世文学研究者。中世説話が専門。学位は、文学博士早稲田大学論文博士・1987年)(学位論文今昔物語集の形成と構造」)。立教大学名誉教授。

略歴

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静岡県生まれ。1971年早稲田大学第一文学部国文科卒、1977年同大学院博士課程単位取得満期退学、1974年4月早稲田大学系属早稲田実業学校教諭、1979年徳島大学教養部助教授、1984年国文学研究資料館助教授、1995年立教大学文学部教授[1]。1987年「今昔物語集の形成と構造」で早稲田大学より文学博士学位を取得。2013年立教大学を定年退任。

著書

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  • 『今昔物語集の形成と構造』笠間書院 1985
  • 『説話の森 天狗・盗賊・異形の道化』大修館書店 1991、岩波現代文庫 2001
  • 『中世説話の世界を読む』岩波書店〈岩波セミナーブックス〉 1998
  • 『宇治拾遺物語の表現時空』若草書房 1999
  • 『説話の声 中世世界の語り・うた・笑い』新曜社〈「叢書」物語の冒険〉 2000
  • 『説話の言説 中世の表現と歴史叙述』森話社 2002
  • 『今昔物語集の世界』岩波ジュニア新書 2002
  • 『『野馬台詩』の謎 歴史叙述としての未来記』岩波書店 2003
  • 『院政期文学論』笠間書院 2006
  • 『中世日本の予言書 〈未来記〉を読む』岩波新書 2007
  • 『中世法会文芸論』笠間書院 2009
  • 『東奔西走 中世文学から世界の回路へ』笠間書院 2013
  • 『遣唐使と外交神話 『吉備大臣入唐絵巻』を読む』集英社新書 シリーズ〈本と日本史〉 2018
  • 『予言文学の語る中世 聖徳太子未来記と野馬台詩』吉川弘文館 2019

共編著・監修

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  • 『説話文学 古代編・中世編』鷹尾純・田嶋一夫林雅彦共編 双文社出版 1981
  • 『今昔物語集と宇治拾遺物語 説話と文体』 有精堂出版(日本文学研究資料新集)1986
  • 『今昔物語集』森正人共編 ほるぷ出版(日本の文学)1987
  • 『新日本古典文学大系 今昔物語集』 岩波書店 1994-2001。全5巻・別巻1
  • 『中世の知と学 <注釈>を読む』三谷邦明共編 森話社 1997
  • 『宝鏡寺蔵『妙法天神経解釈』全注釈と研究』 笠間書院 2001
  • 『今昔物語集を学ぶ人のために』 世界思想社 2003
  • 『『平家物語』の転生と再生』 笠間書院 2003
  • 『日本霊異記を読む』篠川賢共編 吉川弘文館 2004
  • 『三宝絵を読む』小島孝之、小林真由美共編 吉川弘文館 2008
  • 『源氏物語と江戸文化 可視化される雅俗』小嶋菜温子渡辺憲司共編 森話社 2008
  • 『文学に描かれた日本の「食」のすがた 古代から江戸時代まで』ハルオ・シラネ、渡辺憲司共編 至文堂 2008(「国文学解釈と鑑賞」別冊)
  • 『今昔物語集を読む』 吉川弘文館(歴史と古典)2008
  • 『漢文文化圏の説話世界』編 竹林舎 2010 中世文学と隣接諸学
  • 『古琉球をめぐる文学言説と資料学 東アジアからのまなざし』池宮正治共編 三弥井書店 2010
  • 『東アジアの今昔物語集 翻訳・変成・予言』編 勉誠出版 2012
  • 『図説 あらすじでわかる 今昔物語集と日本の神と仏』監修. 青春出版社・青春新書 2012
    • 『図説 神さま仏さまの教えの物語 今昔物語集』 青春出版社・青春文庫, 2020
  • 『日本文学史 古代・中世編』編 ミネルヴァ書房 2013
  • 『日本文学史』編 吉川弘文館 2014
  • 『〈シリーズ〉日本文学の展望を拓く』全5巻 監修. 笠間書院, 2017
  • 『東アジアの仏伝文学』編. 勉誠出版, 2017
  • 『奈良絵本釈迦の本地 原色影印・翻刻・注解 ボドメール美術館所蔵』金英順, 目黒将史共編. 勉誠出版, 2018
  • 『〈作者〉とは何か 継承・占有・共同性』ハルオ・シラネ,鈴木登美,十重田裕一共編、岩波書店、2021.3
  • 『日本と東アジアの〈環境文学〉』編、勉誠社、2023.7

翻訳

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脚注

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