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東京都足立区との境付近からの垳の様子
東京都足立区との境付近からの垳の様子
垳の位置(埼玉県内)
垳
垳の位置
北緯35度48分4.55秒 東経139度50分28.84秒 / 北緯35.8012639度 東経139.8413444度 / 35.8012639; 139.8413444
日本の旗 日本
都道府県 埼玉県
市町村 八潮市
地区 潮止地区
面積
 • 合計 0.493 km2
人口
2020年(令和2年)11月1日現在)[2]
 • 合計 2,943人
 • 密度 6,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
340-0824[3]
市外局番 048(草加MA[4]
ナンバープレート 春日部

(がけ)は、埼玉県八潮市大字郵便番号は340-0824[3]

地理

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地区を通過するつくばエクスプレス

埼玉県の東部地域で、八潮市南部の沖積平野に位置する。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線路がほぼ東西に通っており、付近には八潮駅がある。一部では区画整理が進められている[5]。海抜が浮塚と並び市内で最も低く、最低点は海抜1.0~1.3メートル程である。当然ながら、水路や暗渠上ではこれより低くなる。

東西に長い地形であり、中川の左岸付近に飛び地が存在する。また、区域のほぼ中央に葛西用水が南北に、南側には垳川が東西に流れている。東は古新田、西は大曽根浮塚、南は垳川を挟んで東京都足立区六木神明、北は大原と接している。

由来

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「垳」という文字はJIS第二水準漢字であるが、この地名ならびにこの地を流れる垳川の名を表記する以外には使われない[6]国字であり、地域文字とされる文字である。

この字・読みの起源について八潮市は1981年に「第2次八潮の民俗調査」の調査報告書の中でがカケ(捌け)る様子を意味しており、水が流れるとき「」が流されて「行」くという字を当てたものとしている[7]。一方、早稲田大学教授で日本語学者の笹原宏之は、文字通りの意味であって河岸の斜面を意味しており、崖を意味する中世の漢字「圻」が字形揺れによりこの地では「垳」に変化して定着したものという見解を発表している[8]

2012年に区画整理により、本地名が変更されようとしていたことがあるが、「垳」が希少漢字であることから、獨協大学職員によって「「垳」を守る会」が立ち上げられ、地名の保存運動が行われた。のちに、「八潮の地名から学ぶ会」といった団体に発展し、本地名に限らず、日本全国の方言漢字を取り扱うようになった[9]

歴史

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もとは江戸期より存在した武蔵国埼玉郡八条領に属する垳村であった[10]

沿革

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世帯数と人口

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2020年(令和2年)11月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

大字 世帯数 人口
1,625世帯 2,943人

小・中学校の学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[15]

番地 小学校 中学校
1〜21 八潮市立中川小学校 八潮市立潮止中学校
その他 八潮市立大曽根小学校

交通

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地内をつくばエクスプレスが通るが、鉄道駅は設置されていない。

垳公民館バス停(2019年撮影)

道路

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地内に国道、および主要地方道・一般県道は通っていない。

  • 青葉通り
  • 葛西用水桜通り
  • 垳川親水通り

施設

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垳稲荷神社
垳ふれあい会館

脚注

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  1. ^ 八潮市都市計画課「都市計画基礎調査」”. 八潮市 (2015年). 2019年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月22日閲覧。
  2. ^ a b 人口・世帯数”. 八潮市 (2020年11月1日). 2020年11月14日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2017年10月27日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
  5. ^ “日本唯一の地名「垳」っぷち 地域の大半、改名の方針”. 朝日新聞デジタル. (2012年3月5日). オリジナルの2012年3月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120305094418/http://www.asahi.com/national/update/0304/TKY201203040160.html 2012年12月31日閲覧。 
  6. ^ “八潮市の全国唯一の地名「垳」、区画整理で消滅の危機 地元住民が保存の動き”. MSN産経ニュース. (2012年5月9日). オリジナルの2012年5月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120510025620/http://sankei.jp.msn.com/region/news/120509/stm12050922100010-n1.htm 2012年8月19日閲覧。 
  7. ^ 広報やしお No.582” (PDF). 2022年10月11日閲覧。
  8. ^ 「崖」と「垳」と「坿」 ― 時には漢字を見つめよう ―”. WASEDA ONLINE. 2022年10月11日閲覧。
  9. ^ 米沢信義 (2021年2月6日). “「垳」「閭」読めますか 埼玉の方言漢字マップ作成”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASP25758YP1YUTNB00K.html 2021年11月15日閲覧。 
  10. ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 221頁。
  11. ^ a b c 垳川境界問題が解決(広報やしお285号) (PDF) - 八潮市立資料館. 2023年3月2日閲覧。
  12. ^ 『旧高旧領取調帳データベース』の検索結果を参照。
  13. ^ 大字の境界変更と小字の廃止(昭和44年) - 八潮市立資料館. 2023年3月2日閲覧。
  14. ^ 垳川”. 東京都建設局. 2023年3月2日閲覧。
  15. ^ 小・中学校の通学区域等”. 八潮市 (2017年3月23日). 2017年10月30日閲覧。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

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外部リンク

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