ユリアン・ロイス
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2014年ドイツ選手権 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
選手情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | Julian Reus | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | ドイツ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
競技 | 陸上競技 (短距離走) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種目 | 60m, 100m, 200m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1988年4月29日(36歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出身地 | 西ドイツ, ハーナウ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 176cm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 75kg | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成績 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オリンピック |
100m 予選4組7着 (2016年) 200m 予選8組3着 (2016年) 4x100mR 予選2組6着(2012年, 2016年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
世界選手権 |
100m 準決勝1組8着 (2015年) 200m 予選3組4着 (2015年) 4x100mR 4位 (2013年, 2015年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地域大会決勝 |
ヨーロッパ選手権 4x100mR 2位 (2012年, 2014年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国内大会決勝 |
ドイツ選手権 100m 優勝 (5回) 200m 優勝 (4回) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自己ベスト | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
60m | 6秒52(2016年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
100m |
10秒01(2016年) 9秒99w(2017年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
200m |
20秒29(2017年) 20秒23w(2016年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ユリアン・ロイス(Julian Reus、1988年4月29日 ‐ )は、西ドイツ・ハーナウ出身の陸上競技選手。専門は短距離走。100mで10秒01、室内60mで6秒52の自己ベストを持つ、両種目のドイツ記録保持者。
経歴
[編集]2007年
[編集]- 7月、ヨーロッパジュニア選手権男子100m決勝を10秒38(+0.2)で制して金メダルを獲得した。この種目でのドイツ勢の優勝は、1981年大会で東ドイツのトーマス・シュレーダーが優勝して以来26年ぶり、東西ドイツ統一後は初だった。男子200mでは優勝したイギリスのアレキサンダー・ネルソンと0秒04差の2位で優勝を逃したが、ドイツチームの2走を務めた男子4×100mリレーは優勝に貢献し、100mとの2冠を達成した。
2012年
[編集]- 6月、ドイツ選手権男子100mは10秒26(+2.7)の3位で優勝を逃したが、男子200mでは20秒58(+1.1)をマークして初優勝を果たした[1]。
- 7月1日、ヨーロッパ選手権男子4×100mリレー決勝でドイツチーム(ロイス、トビアス・ウンガー、アレクサンダー・コセンコー、ルーカス・ヤクシェ)の1走を務め、38秒44をマークしての銀メダル獲得に貢献した。
- 7月27日、100mでドイツ歴代2位の10秒09をマークし、フランク・エンメルマン(10秒06)に次ぐドイツ人2人目の10秒0台を達成した。4×100mリレーではドイツチーム(ロイス、トビアス・ウンガー、アレクサンダー・コセンコー、ルーカス・ヤクシェ)の1走を務め、38秒02のドイツ記録樹立に貢献した。
2013年
[編集]- 7月、ドイツ選手権男子100mは予選で10秒17(-0.7)、決勝で10秒14(+0.6)の大会記録(当時)を樹立して初優勝を果たした。男子200mは決勝で20秒36(-0.4)の自己ベスト(当時)をマークして連覇を達成した[2]。
- 8月2日、100mで10秒08(+0.5)の自己ベスト(当時)をマークした。
- 8月、モスクワ世界選手権男子4×100mリレーでドイツチーム(ルーカス・ヤクシェ、スヴェン・クニップハルツ、ロイス、マルティン・ケラー)の3走を務めると、決勝ではドイツ記録(38秒02)に迫る38秒04をマーク。3位のカナダと0秒12差の4位でメダルは逃したものの[3]、東ドイツ時代の1983年ヘルシンキ大会に並ぶ最高順位を記録した。
2014年
[編集]- 7月、ドイツ選手権男子100m予選を10秒20(+1.2)で突破すると、準決勝では10秒05のドイツ記録(当時)を樹立し、1985年にフランク・エンメルマンがマークした10秒06を29年ぶりに更新した[4]。決勝ではルーカス・ヤクシェと共に追い風参考記録ながら10秒01(+2.2)をマークし、着差ありで競り勝ち連覇を達成した[5]。
2015年
[編集]- 8月、北京世界選手権男子100m予選を10秒14(+0.5)の組3着で突破し[6]、初めてセミファイナリストとなったが、準決勝は10秒28(-0.4)の組8着で敗退した[7]。男子200mは予選で20秒51(+0.1)の組4着に終わり、着順で準決勝に進出できる組3着とは0秒17差で敗退した[8]。1走を務めた男子4×100mリレーは38秒15の4位に終わり、3位のカナダとは0秒02差で前回大会に続きメダルを逃した[9]。
2016年
[編集]- 1月29日、60mで6秒53の室内ドイツタイ記録(当時)を樹立し、1988年にSven Matthesがマークした記録に並んだ[10]。
- 2月27-28日、ドイツ室内選手権男子60mで6秒52のドイツ記録を樹立して優勝すると、男子200mではそれまでの自己ベスト(20秒90)を大幅に更新する20秒55をマークして優勝し、スプリント2冠を達成した[11]。
- 6月24日、ゾイレンローダ・ミーティング(Zeulenroda Meeting)男子100mで10秒03(+0.5)をマークし、自身の持つドイツ記録を0秒02更新した[12]。
- 7月29日、100mで自身の持つドイツ記録を0秒02更新する10秒01(+1.8)をマークし、9秒台に肉薄した[13]。
2017年
[編集]- 7月、ドイツ選手権男子100m決勝を10秒10(+0.2)、男子200m決勝20秒29(+1.0)の自己ベストで制し、両種目ともロンドン世界選手権の参加標準記録(10秒12と20秒44)を破って2冠を達成した[14]。
人物・エピソード
[編集]- 2013年12月にサッカーのガボン代表FWオーバメヤンにスプリント勝負を申し込んで話題となった。オーバメヤンは30mを3秒70で走ったと言われており、これはボルトが達成した100mの世界記録9秒58の30m地点のタイム(3秒78)よりも0秒08速い[15]。オーバメヤンは14日にドイツのスポーツ番組に出演し、3秒70で走ったことを改めて語った。その番組を視聴していたロイスが腹を立て、ボルトよりも速くないことを証明するため、陸上競技の名誉を取り戻すために、メディアを通じて30mのスプリント勝負を申し込んだ[16][17][18]。オーバメヤンも自身のツイッターで勝負に前向きな発言をしていたが、所属するボルシア・ドルトムントが認めなかった[19]。
自己ベスト
[編集]記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。
種目 | 記録 | 年月日 | 場所 | 備考 |
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屋外 | ||||
100m | 10秒01 (+1.8) | 2016年7月29日 | マンハイム | ドイツ記録 |
9秒99w (+4.8) | 2017年6月18日 | ストックホルム | 追い風参考記録 | |
200m | 20秒29 (+1.0) | 2017年7月9日 | エアフルト | |
20秒23w (+2.3) | 2016年6月24日 | ゾイレンローダ | 追い風参考記録 | |
室内 | ||||
60m | 6秒52 | 2016年2月27日 | ライプツィヒ | 室内ドイツ記録 |
200m | 20秒55 | 2016年2月28日 | ライプツィヒ |
主要大会成績
[編集]備考欄の記録は当時のもの
年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 | 備考 |
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2005 | 世界ユース選手権 | マラケシュ | 100m | 準決勝1組6着 | 10秒89 (-0.1) | |
200m | 予選5組5着 | 21秒94 (+0.8) | ||||
2006 | 世界ジュニア選手権 | 北京 | 100m | 予選3組4着 | 10秒67 (+0.9) | |
200m | 準決勝1組3着 | 21秒30 (-1.0) | ||||
4x100mR | 決勝途中棄権 | DNF (4走) | ||||
2007 | ヨーロッパジュニア選手権 (en) | ヘンゲロー | 100m | 優勝 | 10秒38 (+0.2) | ドイツ勢26年ぶりの優勝 |
200m | 2位 | 20秒87 (-1.0) | 自己ベスト | |||
4x100mR | 優勝 | 39秒81 (2走) | ||||
世界選手権 | 大阪 | 4x100mR | 6位 | 38秒62 (4走) | ||
2012 | ヨーロッパ選手権 | ヘルシンキ | 100m | 準決勝2組4着 | 10秒44 (+0.1) | |
4x100mR | 2位 | 38秒44 (1走) | ||||
オリンピック | ロンドン | 4x100mR | 予選2組6着 | 38秒37 (1走) | ||
2013 | ヨーロッパ室内選手権 (en) | ヨーテボリ | 60m | 6位 | 6秒62 | |
世界選手権 | モスクワ | 100m | 予選4組5着 | 10秒27 (-0.2) | ||
4x100mR | 4位 | 38秒04 (3走) | ||||
2014 | 世界リレー (en) | ナッソー | 4x200mR | 予選途中棄権 | DNF (1走) | |
4x100mR | 7位 | 38秒69 (3走) | ||||
ヨーロッパ選手権 | チューリッヒ | 100m | 準決勝1組4着 | 10秒35 (-0.8) | ||
200m | 予選棄権 | DNS | ||||
4x100mR | 2位 | 38秒09 (1走) | ||||
2015 | ヨーロッパ室内選手権 (en) | プラハ | 60m | 3位 | 6秒60 | |
世界選手権 | 北京 | 100m | 準決勝1組8着 | 10秒28 (-0.4) | ||
200m | 予選3組4着 | 20秒51 (+0.1) | ||||
4x100mR | 4位 | 38秒15 (1走) | ||||
2016 | ヨーロッパ選手権 (en) | アムステルダム | 100m | 準決勝3組3着 | 10秒22 (-0.4) | |
200m | 準決勝2組6着 | 20秒83 (-0.1) | ||||
4x100mR | 3位 | 38秒47 (1走) | ||||
オリンピック | リオデジャネイロ | 100m | 予選4組7着 | 10秒34 (-0.5) | ||
200m | 予選8組3着 | 20秒39 (+0.4) | ||||
4x100mR | 予選2組6着 | 38秒26 (1走) | ||||
2017 | 世界リレー (en) | ナッソー | 4x100mR | B決勝2位 | 39秒15 (3走) | |
世界選手権 | ロンドン | 100m | 予選1組6着 | 10秒25 (-0.1) | ||
4x100mR | 予選2組5着 | 38秒66 (1走) |
ドイツ選手権
[編集]優勝したドイツ選手権 (en) を記載
年 | 場所 | 種目 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2012 | ボーフム ヴァッテンシャイト |
200m | 20秒58 (+1.1) | 自己ベスト |
2013 | ウルム | 100m | 10秒14 (+0.6) | 大会タイ記録 |
200m | 20秒36 (-0.4) | 自己ベスト | ||
2014 | ウルム | 100m | 10秒01 (+2.2) | 準決勝10秒05 (+1.8):ドイツ記録 |
2015 | ニュルンベルク | 100m | 10秒12 (-0.2) | |
200m | 20秒42 (+1.0) | |||
2016 | カッセル | 100m | 10秒30 (-2.3) | |
2017 | エアフルト | 100m | 10秒10 (+0.2) | |
200m | 20秒29 (+1.0) | 自己ベスト |
脚注
[編集]- ^ 2012年ドイツ選手権リザルト ドイツ陸上競技連盟 2014年7月29日閲覧。
- ^ 2013年ドイツ選手権リザルト ドイツ陸上競技連盟 2014年7月29日閲覧。
- ^ “第14回世界選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月29日閲覧。
- ^ Deutscher Rekord: Reus sprintet in 10,05 Sekunden über 100 Meter SPIEGEL ONLINE (2014-7-26) 2014年7月29日閲覧。
- ^ 2014年ドイツ選手権リザルト ドイツ陸上競技連盟 (PDF, 389 KB) 2014年7月29日閲覧
- ^ “第15回世界選手権男子100m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月29日閲覧。
- ^ “第15回世界選手権男子100m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月29日閲覧。
- ^ “第15回世界選手権男子200m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月29日閲覧。
- ^ “第15回世界選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月29日閲覧。
- ^ “Reus egalisiert in Erfurt deutschen Hallenrekord”. 南ドイツ新聞 (2016年1月29日). 2016年1月31日閲覧。
- ^ “Reus, Haase and Wester impress on day two at the German Indoor Championships”. 国際陸上競技連盟 (2016年2月28日). 2016年2月29日閲覧。
- ^ “Julian Reus sprintet 10,03 Sekunden - DR!”. ドイツ陸上競技連盟 (2016年6月24日). 2016年6月26日閲覧。
- ^ “Julian Reus verbessert seine Rekordmarke auf 10,01 Sekunden”. ドイツ陸上競技連盟 (2016年7月29日). 2016年7月31日閲覧。
- ^ “Vetter defeats Röhler at German Championships, Klosterhalfen and Krause impress”. 国際陸上競技連盟 (2017年7月10日). 2017年7月10日閲覧。
- ^ ドルトの快足FW30mならボルトより速い 日刊スポーツ nikkansports.com (2013-7-14). 2014年7月29日閲覧。
- ^ ドイツの100m王者が快足オーバメヤンとのスプリント勝負を渇望 livedoor NEWS (2013-12-18) 2014年7月29日閲覧。
- ^ ドイツの陸上・短距離王者が快足オーバメヤンに挑戦状 AFPBB News (2013-12-18) 2014年7月29日閲覧。
- ^ “ボルトより速い”オーバメヤン、陸上選手との勝負に前向き サンスポ SANSPO.COM (2013-12-19). 2014年7月29日閲覧。
- ^ Kein Sprintduell zwischen Julian Reus und Aubameyang FUSSBALLEUROPA.COM (2013-12-20) 2014年7月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- ユリアン・ロイス - ワールドアスレティックスのプロフィール
- ユリアン・ロイス - Olympedia
- ユリアン・ロイス - ドイツ陸上競技連盟のプロフィール
- ユリアン・ロイス - ヨーロッパ陸上競技連盟のプロフィール
- ユリアン・ロイス (@Julian_Reus) - X(旧Twitter)
記録 | ||
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先代 フランク・エンメルマン (10秒06) 1985年9月22日 |
男子100m ドイツ記録保持者 (10秒05 - 10秒01) 2014年7月26日 - |
次代 未定 |
先代 Sven Matthes (6秒53) 1988年2月13日 |
男子60m 室内ドイツ記録保持者 (6秒53 - 6秒52) 2016年1月29日 - |
次代 未定 |