ムシャガ・バケンガ

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ムシャガ・バケンガ
名前
本名 ムシャガルサ・バケンガ・ジョアル・ナムグンガ
ラテン文字 Mushaga Bakenga
基本情報
国籍  ノルウェー
 コンゴ民主共和国
生年月日 (1992-08-08) 1992年8月8日(31歳)
出身地 トロンハイム
身長 181cm
体重 75kg
選手情報
在籍チーム ノルウェーの旗 スターベクIF
ポジション FW(CF)
背番号 9
利き足 右足
ユース
2004 ノルウェーの旗 ナチオナル
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2005-2006 ノルウェーの旗 ナチオナル 34 (26)
2007-2008 ノルウェーの旗 ローゼンボリII 14 (6)
2009-2012 ノルウェーの旗 ローゼンボリ 34 (12)
2012-2016 ベルギーの旗 クラブ・ブルッヘ 8 (1)
2012-2013 ベルギーの旗 サークル・ブルッヘ(loan) 27 (7)
2013-2014 デンマークの旗 エスビャウ(loan) 24 (6)
2014-2015 ドイツの旗 アイントラハト・ブラウンシュヴァイク(loan) 17 (2)
2015-2016 ノルウェーの旗 モルデ(loan) 8 (2)
2016-2017 ノルウェーの旗 ローゼンボリ 19 (8)
2017-2019 ノルウェーの旗 トロムソ 41 (5)
2019 ノルウェーの旗 ランハイム(loan) 12 (2)
2020-2021 ノルウェーの旗 オッド 37 (26)
2021-2022 日本の旗 徳島ヴォルティス 31 (5)
2023- ノルウェーの旗 スターベク
代表歴2
2007  ノルウェー U-15 4 (4)
2008  ノルウェー U-16 12 (8)
2009  ノルウェー U-17 10 (1)
2010  ノルウェー U-18 7 (6)
2009-2011  ノルウェー U-19 12 (4)
2011-2013  ノルウェー U-21 16 (11)
2014  ノルウェー U-23 1 (0)
2014  ノルウェー 1 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2022年12月21日現在。
2. 2021年11月9日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ムシャガルサ・バケンガ・ジョアル・ナムグンガMushagalusa Bakenga Joar Namugunga1992年8月8日 - )は、ノルウェートロンハイム出身のサッカー選手。スターベクIF所属。元ノルウェー代表。ポジションはFW

クラブ歴[編集]

幼少期より得点力に定評があり、13歳の時にはシーズン平均50得点以上を記録する神童であった。その活躍はFCバイエルン・ミュンヘンマンチェスター・シティFCといったクラブからも関心を持たれた。

2005年にSKナチオナルカメラテネで選手となり[1]、2007年2月にローゼンボリBKのセカンドチームに移籍した。またチェルシーFCのトライアルにも参加した他[2][3]、2009年にはローゼンボリのトップチームに二週間帯同した[4]。同年8月にはトップチームでベンチ入りを果たし[5]、9月23日にエリテセリエンでデビューした。翌年は怪我をした影響で出場機会が少なかった。2011年のプレシーズンでは6得点を記録しレギュラーを確保、12得点を記録した。2012年1月にハノーファー96が1000万クローネ(約130万ユーロ)のオファーを出したが、ローゼンボリはこれを拒否した[6]

同月に260万ユーロでクラブ・ブルッヘからのオファーを受け、1月28日に5年半契約で移籍[7]。2月5日に移籍後初出場初得点を記録した[8]。この試合後に彼はトイレに駆け込み、「あれほど速く走ったのは初めてで、監督に説明する時間もなかった、幸い間に合ったけど…」と述懐するなど、彼にとって忘れられない試合となった[9]

その後、サークル・ブルッヘに期限付き移籍[10]、2014年7月8日にアイントラハト・ブラウンシュヴァイクに期限付き移籍[11]。2015年3月18日にアイントラハト・ブラウンシュヴァイクとの期限付き移籍を解除しモルデFKに期限付き移籍した[12]。3月30日に移籍後初出場したが、数分でアキレス腱を断裂し半年以上の離脱となった[13]

2016年7月にローゼンボリに復帰[14]

2017年にトロムソILに完全移籍。2019年8月にランハイム・フォトバルに期限付き移籍し、同年末でトロムソとランハイム双方との契約を満了した。

2020年6月29日にオッド・グレンランドに加入。

2021年8月19日にJ1リーグ徳島ヴォルティスへの完全移籍での加入内定が発表され[15]、9月9日に登録された[16]。同月18日のJ1・川崎フロンターレ戦で垣田裕暉に代わって途中出場しJリーグ初出場、10月3日の同・サガン鳥栖戦でJリーグ初得点を記録した[17]

2022年6月7日放送の四国放送の夕方ワイドショー番組ゴジカル!のロケシーンに映り込み話題を呼んだ。

代表歴[編集]

ノルウェー代表としてU-15代表からの出場歴がある[18]

U-19代表には17歳から選出され[19]、2011年4月のモルドバ代表戦でハットトリックを記録した[20]

2011年にU-21代表初出場を記録。UEFA U-21欧州選手権2013のメンバーには選出されなかった。

2014年1月18日に行われたポーランド代表との親善試合でノルウェー代表初出場を記録したが、あくまで親善試合であったために依然としてコンゴ民主共和国代表としての出場資格も有している。

個人[編集]

両親はコンゴ民主共和国出身[21]。またノーベル平和賞受賞者のデニ・ムクウェゲの甥にあたる[22]

個人成績[編集]

2022年1月10日現在
国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
ノルウェー リーグ戦 リーグ杯ノルウェー杯 期間通算
2009 ローゼンボリ 34 エリテ 3 0 - 0 0 3 0
2010 21 5 0 2 0 7 0
2011 26 12 2 0 28 12
ベルギー リーグ戦 リーグ杯ベルギー杯 期間通算
2011-12 クラブ・ブルッヘ 25 ファーストA 8 1 - 0 0 8 1
2012-13 サークル・ブルッヘ 11 27 7 6 2 33 9
デンマーク リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
2013-14 エスビャウ 11 スーペル 24 6 - 0 0 24 6
ドイツ リーグ戦 リーグ杯DFBポカール 期間通算
2014-15 アイントラハト・ブラウンシュヴァイク 23 ツヴァイテ 17 2 - 1 0 18 2
ノルウェー リーグ戦 リーグ杯ノルウェー杯 期間通算
2015 モルデ 27 エリテ 6 1 - 0 0 6 1
2016 2 1 0 0 2 1
ローゼンボリ 27 9 7 3 0 12 7
2017 10 1 2 0 12 1
トロムソ 42 8 3 0 0 8 3
2018 25 2 2 1 27 3
2019 8 0 0 0 8 0
ランハイム 25 12 2 1 0 13 2
2020 オッド 9 26 15 0 0 26 15
2021 11 11 0 0 11 11
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2021 徳島 9 J1 9 1 - - 9 1
2022 J2
通算 ノルウェー エリテ 151 55 - 13 5 164 60
ベルギー ファーストA 35 8 6 2 41 10
デンマーク スーペル 24 6 0 0 24 6
ドイツ ツヴァイテ 17 2 1 0 18 2
日本 J1 9 1 - - 9 1
総通算 236 72 - 19 7 255 79

参考文献[編集]

  1. ^ Chelsea Trial Norwegian Starlet Mushaga Joar Bakenga
  2. ^ “Derfor har RBK guttelag neste år” (ノルウェー語). Adresseavisen. (2007年9月6日) 
  3. ^ “Da Chelsea var på Nissekollen” (ノルウェー語). Adresseavisen. (2007年9月6日) 
  4. ^ Oddekalv, Line L. (2009年6月12日). “Gjesteopptreden med gevinst” (ノルウェー語). Adresseavisen 
  5. ^ Strøm, Ole Kristian (2009年8月15日). “- Jeg har et stort hjerte for RBK” (ノルウェー語). VG Sport 
  6. ^ RBK avslo Bakenga-bud på 10 millioner kroner” (ノルウェー語). tv2.no. TV 2 (2012年1月9日). 2012年1月11日閲覧。
  7. ^ Hansen, Knut Arne (2012年1月29日). “Bakenga klar for Club Brugge” (ノルウェー語). vg.no. Verdens Gang. 2012年2月22日閲覧。
  8. ^ Bakenga scoret i debuten” (ノルウェー語). Norwegian News Agency. Dagbladet (2012年2月5日). 2012年2月22日閲覧。
  9. ^ Season review: Belgium”. Berend Scholten. UEFA.com (2012年5月22日). 2012年5月22日閲覧。
  10. ^ “Ingen cupjubel for Bakenga” (ノルウェー語). Norwegian News Agency. Dagbladet. (2013年5月9日). http://www.dagbladet.no/2013/05/09/sport/fotball/mushaga_bakenga/magnus_lekven/markus_henriksen/27097033/ 2013年6月20日閲覧。 
  11. ^ “Mushaga Bakenga fünfter Neuzugang der Löwen” (ドイツ語). eintracht.com. (2014年7月8日). http://www.eintracht.com/aktuelles/neues/mushaga-bakenga-fuenfter-neuzugang-der-loewen/ 2014年7月8日閲覧。 
  12. ^ Mushaga Bakenga op uitleenbasis naar Molde” (オランダ語). Club Brugge KV (2015年3月18日). 2015年3月19日閲覧。
  13. ^ Mushaga Bakenga røk akillesen - NRK Sport - Sportsnyheter, resultater og sendeplan”. Nrk.no (2015年3月31日). 2016年10月1日閲覧。
  14. ^ Frode Søraas (2016年7月18日). “Nyheter | Rosenborg”. Rbk.no. 2016年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月1日閲覧。
  15. ^ ムシャガ バケンガ選手完全移籍にて加入内定のお知らせ”. 徳島ヴォルティス (2021年8月19日). 2021年11月9日閲覧。
  16. ^ 登録選手追加・変更・抹消のお知らせ(2021/09/09)”. Jリーグ (2021年9月9日). 2021年11月9日閲覧。
  17. ^ 【J1】徳島3発快勝!バケンガ来日初ゴール 鳥栖ボール保持するも無得点”. 日刊スポーツ (2021年10月3日). 2021年11月9日閲覧。
  18. ^ Archived copy”. 2012年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月22日閲覧。
  19. ^ Oddekalv, Line L. (2009年6月19日). “- Det er ikke sprint, men maraton!” (ノルウェー語). Adresseavisen 
  20. ^ Drangsholt, Gaute Bugge (2011年4月28日). “Hat trick fra Bakenga sikret G19-seier” (ノルウェー語). TV 2. http://www.tv2.no/sport/fotball/landslag/hat-trick-fra-bakenga-sikret-g19seier-3480586.html 2013年6月20日閲覧。 
  21. ^ Myren, Thomas (2009年9月5日). “Bakenga håper på RBK-debut” (ノルウェー語). Rosenborg BK. http://www.rbkweb.no/vis/7122 2009年9月24日閲覧。 
  22. ^ Øgar, Sindre (2014年1月15日). “Det er sånt et barn ikke skal se og oppleve” (ノルウェー語). Verdens Gang. http://www.vg.no/sport/fotball/norsk/landslaget/artikkel.php?artid=10149876 2014年1月15日閲覧。 

外部リンク[編集]