マイク・マーシュ
獲得メダル | ||
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アメリカ合衆国 | ||
陸上競技 | ||
オリンピック | ||
金 | 1992 バルセロナ | 200 m |
金 | 1992 バルセロナ | 4×100mリレー |
銀 | 1996 アトランタ | 4×100mリレー |
マイク・マーシュ (Michael Lawrence ("Mike") Marsh、1967年8月4日 - )は、アメリカ合衆国の元陸上競技選手である。1992年バルセロナオリンピックの200mと4×100mリレーの金メダリストである。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。
彼は、高校時代から陸上をはじめ、学生時代では全米学生選手権3位というのが最高の成績であった。1991年の世界選手権ではアメリカのリレーチームに選ばれるが、予選のみの出場であった。
1992年は彼にとって大きな転機となる年であった。4月にロサンゼルス市ウォルナットで行われた大会の100mでは、向かい風0.6m/sの中9秒93を記録した。これは風速・高度を補正した上での世界最高記録(当時)であった[1]。
勢いそのままに臨んだバルセロナオリンピックの200m準決勝では、圧倒的なリードを奪い、フィニッシュ前の約10mをゆっくりと流してゴールした。この時のタイムは当時の世界記録(19秒72)にわずか0秒01と迫る19秒73の五輪新記録(当時)で、観客を大いに驚かせた。この前年までのマーシュの200mの記録は20秒35であり、実に0秒62も短縮した。
決勝では世界新記録が期待されたが世界記録更新はならなかった(20秒01)。しかし、自身初の金メダルを獲得した。4×100mリレーでは第1走を務め、37秒40の世界新記録(当時)を樹立。
ピエトロ・メンネア(イタリア)が保持していた当時の200mの世界記録は、高地で追い風1.8m/sという非常な好条件の中で出たものであった。それに対しバルセロナでのマーシュの走りは、向かい風0.2m/sという不利な条件の上、最後を流してのものであり、その中での19秒73の記録は驚異的であった。後日行われたビデオ分析によれば、最後を流さなければ19秒65ほどのタイムが出ていたという。
主な実績
[編集]年度 | 大会 | 種目 | 場所 | 結果 |
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1991 | 世界陸上選手権 | 4×100mリレー | 東京(日本) | - |
1992 | オリンピック | 200m | バルセロナ(スペイン) | 金 |
1992 | オリンピック | 4×100mリレー | バルセロナ(スペイン) | 金 |
1993 | 世界陸上選手権 | 200m | シュトゥットガルト(ドイツ) | 4位 |
1995 | 世界陸上選手権 | 100m | イェーテボリ(スウェーデン) | 5位 |
1995 | 世界陸上選手権 | 4×100mリレー | イェーテボリ(スウェーデン) | - |
1996 | オリンピック | 100m | アトランタ(アメリカ合衆国) | 5位 |
1996 | オリンピック | 200m | アトランタ(アメリカ合衆国) | 8位 |
1996 | オリンピック | 4×100mリレー | アトランタ(アメリカ合衆国) | 銀 |
1997 | 世界陸上選手権 | 100m | アテネ(ギリシャ) | 8位 |
記録
[編集]- 60m - 6秒55 (1997年3月1日)
- 100m - 9秒93 (1992年4月18日)
- 200m - 19秒73 (1992年8月5日)
脚注
[編集]- 補正後のマーシュの記録は9秒90で、当時の世界記録は、カール・ルイスの9秒86(風速+1.2m/s、高度10m → 補正後9秒92)である。
外部リンク
[編集]- マイク・マーシュ - 国際オリンピック委員会
- マイク・マーシュ - オリンピックチャンネル
- マイク・マーシュ - Olympedia
- マイク・マーシュ - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ
- マイク・マーシュ - 国際陸上競技連盟
- マイク・マーシュ - Munzinger Sports Archives